【東京】懐かしい雰囲気と人情満載！新宿西口「思い出横丁」の歴史や人気店を紹介！ションベン横丁とは？

更新日: 2024年4月25日

伊勢丹や小田急百貨店、ルミネやタカシマヤなど、そうそうたる百貨店や駅ビルがそびえる近代的なビッグターミナルと言えば、新宿駅。家電量販店や飲食店も多く、都内でも屈指のショッピングスポットです。そんなグルメやファッション、エンターテイメントやカルチャーのけん引役である新宿駅周辺ですが、実は知る人ぞ知る昭和の香り漂うスポットが残っているのはご存知でしょうか？それは「思い出横丁」という飲み屋街。別名「ションベン横丁」「やきとり横丁」とも呼ばれています。なぜ新宿駅のすぐそばにこんな飲み屋街があるのか?どんな店が軒を連ねるのか？詳しくまとめました。

思い出横丁とは

新宿西口にひっそりと佇む飲み屋街、思い出横丁。新宿駅を出てすぐの大ガードをくぐって西口に向かう路地を覗くと、レトロな横丁が現れます。スタイリッシュな居酒屋やバーも豊富な新宿ですが、ノスタルジックな飲み屋街でディープな新宿を体感してみませんか?知る人ぞ知るレトロな雰囲気の横丁は、足を踏み入れるだけで古き良き日本にタイムスリップした気分が味わえますよ。

思い出横丁には終戦直後からの歴史があった

戦前は日用雑貨店や衣類品などの露天商が軒を連ねていた新宿駅西口周辺。ところが戦渦で全て焼失。焼け野原となりましたが、戦後である1946年ごろ、闇市「ラッキーストリート」が誕生します。戸板1枚で区切られた露天商がずらりと並び、にぎわいを見せます。翌年には進駐軍の残飯や統制品ではなかった豚のモツなどを使ってもつ焼き屋が出現。1955年頃にはホステスが焼酎と焼き鳥で接客するやきとりキャバレーなる店まで現れました。そんなラッキーストリートですが再開発のため、現在残るのは新宿西口会館から青梅街道まで。今も安さと人情、そしてうまさのそろう店が並ぶのが思い出横丁なのです。

思い出横丁の人気店1：浜焼きなど新鮮魚介がお値打ちの「トロ函」

まるで商店街の魚屋さんのような活気あふれる店構えが思い出横丁でもひときわ目を引く居酒屋です。1階から3階まで3フロアに約100席あり、大漁旗が飾られ常に大賑わいですよ。目の前の七輪で大ぶりの活帆立や鮪のカマなどの海鮮を焼いて食べる浜焼きや、あふれるほどのイクラやウニがのったぶっかけ寿司など、とにかく鮮度抜群な海鮮をリーズナブルに食べられコストパフォーマンス抜群！

思い出横丁の人気店2：焼き鳥メニューが豊富な「鳥園」

産地直送の新鮮野菜や鮮魚を使った一品料理が常時120種そろう焼き鳥居酒屋です。1階は立ち飲みスペースとテーブル席を選ぶことが可能。ディープな思い出横丁の中でも入りやすく、観光客や海外からの旅行客も思い出横丁デビューするのにぴったりの雰囲気ですよ。牛レバ刺しや牛すじ煮込みなどの一品料理も焼き鳥の盛り合わせもどれも低価格。コースも2000円から用意されていますよ。

思い出横丁の人気店3：定食も一品料理もおいしい「つるかめ食堂」

「バカはうまいよつるかめ食堂」と書かれたユニークな看板がインパクト大な食堂です。思い出横丁の一角にあり、夕方になると次々お客さんが訪れてどんどん席が埋まる人気店。カレーで味付けされた大豆がご飯にたっぷりのった「ソイ丼」や、牛肉のガーリック味天ぷらの「バカであほでフラメンキン」、牛筋の煮込みとハムマリネののった「元気丼」など名前はユニークでも味は絶品な料理ばかり。

思い出横丁の人気店4：新鮮食材の極上串焼き「もつ焼きウッチャン」

思い出横丁のルーツともいえるもつ焼きが食べられる居酒屋です。とにかく人気の有名店ですが、驚くのは店内の狭さ。カウンター席27席だけの店内は、常に満席状態。客同士が肩を寄せ合いぎゅうぎゅうになりながらも活気にあふれ楽しい雰囲気に包まれています。定番のもつ焼きだけでなく、もつ煮込みやねぎレバーなどはどれも絶品。お酒も飲んで2000円ほどでお腹いっぱいになりますよ。