スパイシーが特徴のアメリカ南部のケイジャン料理ってどんな種類があるの？都内にあるお店も紹介！

更新日: 2023年11月21日

アメリカ南部の郷土料理の「ケイジャン料理」を知っていますか？ルイジアナ州ニューオリンズの郷土料理で、3ヶ国の料理が混ざり合ってできた料理です。ケイジャン料理の特徴はスパイスがきいたピリ辛料理で、「ジャンバラヤ」、「ガンボ」、「フライドチキン」などの代表的な料理があります。ケイジャン料理でよく使われるスパイスの「ケイジャンミックス」は、約10種類の香辛料でできていて、輸入食材店やスーパーなどで買えます。今回はケイジャン料理の歴史、特徴、種類や、東京で食べられるケイジャン料理のお店などについて紹介します。

ケイジャン料理とは？

アメリカ南部ルイジアナ州の郷土料理で、スペイン、フランス、アフリカの食文化が混ざった、世界中で食べられている庶民料理です。タバスコ、チリなどのスパイスがきいた辛い料理で、「ジャンバラヤ」などの代表的な料理があります。ケイジャン料理はお米がメインで、ピーマン、たまねぎ、セロリを炒めたものをベースにした料理が多いのが特徴です。

ケイジャン料理の発祥は？

18世紀中頃、ケイジャン料理の発祥の地、ルイジアナ州ニューオリンズにいたアカディア人（フランス出身者）、スペイン人、アフリカ人の3ヶ国の食文化がミックスして、ケイジャン料理が誕生しました。ケイジャン料理はフランス、スペイン、アフリカの各国の料理の特徴がうまく混ざり合っていて、ケイジャン料理の「ジャンバラヤ」はスペイン料理のパエリアが元になっています。

ケイジャン料理とクレオール料理の違いは？

ふたつの料理の違いはケイジャン料理は庶民料理、クレオール料理はヨーロッパの料理方法で作られる上流階級の料理です。ふたつともアメリカ南部ルイジアナ州ニューオリンズでできた郷土料理で、ふたつの料理が混同されることがあります。ふたつの料理には共通の部分があって、ニューオリンズ産の食材を使ったり、「ジャンバラヤ」などの同じメニューがあったりします。

ケイジャン料理の特徴

ケイジャン料理は「ピーマン、たまねぎ、セロリを炒めた物をベースに使う」、「食材の味をそのまま食べる」、「香辛料をたくさん使う」、「安くて手に入りやすい食材を使う」「お腹がいっぱいになる工夫をする」など、フランス料理、スペイン料理、アフリカ料理の3ヶ国の料理の特徴をうまくミックスしてできた郷土料理になっています。

ケイジャン料理によく使うスパイス

ケイジャン料理で使われる代表的なスパイスは「ケイジャンミックス」です。唐辛子、クミン、コリアンダー、シナモン、オレガノ、グローブ、ガーリック、タイムなどたくさんの香辛料を使います。におい消しの効果のあるハーブなどが入っているのが特徴で、インド料理のカレーやメキシコのタコスなどに使われている香辛料と同じようなスパイスになっています。

ケイジャン料理にはどんなものがあるの？

シーフードをチリソースとトマトペーストで煮込んだ「シュリンプクレオール」、野菜とエビのフリッターをバケットではさんだ「ポーボーイ」、輪切りにしたオクラに衣をつけて揚げた「フライドオクラ」、衣をつけて揚げたなまずを甘辛ソースにからめた「キャットフィッシュ」などの、いろいろなケイジャン料理がある中で、特に代表的なケイジャン料理を紹介します。

代表的なケイジャン料理1「ジャンバラヤ」

ケイジャン料理の中で一番有名な料理といえば「ジャンバラヤ」で、ケイジャン料理を知らなくても「ジャンバラヤ」は知っているという人がいるほど有名です。「ジャンバラヤ」はトマトベースの料理で、チキン、たまねぎ、ピーマン、スパイシーソーセージなどの具がたっぷり入っています。色どりがよくてスパイシーな味で、ピリ辛のアメリカ風パエリアみたいな料理です。

代表的なケイジャン料理2「ガンボ」

「ガンボ」は煮込んだソーセージやチキンを、オクラでとろみをつけたなめらかなスープです。カレーみたいにごはんにかけたり、おじやのようにして食べたり、パンにつけたりなどいろいろな食べ方ができます。さらっと食べられる胃にやさしいケイジャン料理で、食欲がない時に食べるのがおすすめのスープ料理になっています。

代表的なケイジャン料理3「チキン」

「フライドチキン」は酸味のあるバターミルク（ヨーグルトやサワークリームでも可）につけた鶏肉に、小麦粉、塩、コショウ、パプリカを混ぜたもの（ケイジャンミックスでも可）をまぶして、フライパンで焼いたケイジャン料理です。南部風のフライドチキンで、サクサクした衣にジューシーなお肉の少しピリ辛な味になっています。

代表的なケイジャン料理4「バナナフォスター」

「バナナフォスター」はものすごく甘いスイーツで、見るからに甘そうなケイジャン料理です。フライパンで切ったバナナに砂糖とバターをかけて熱した後、ラム酒をかけて作ります。アイスクリームが一緒にそえあって、バナナの上にはシナモンとパラリンコが振りかけてあります。ケイジャン料理の中で一番有名なスイーツです。

代表的なケイジャン料理5「ベニエ」

「ベニエ」は白い粉砂糖がかかっている四角い形のフレンチドーナツで、甘さひかえめでサクッとした食感のスイーツです。ふっくらとした生地にたっぷりの粉砂糖をまぶしてあって、お店で買うとアツアツの揚げたてを食べられます。ルイジアナ州ニューオリンズでは、必ずカフェで注文できる定番のケイジャン料理になっています。

東京でケイジャン料理が食べられるお店

東京都の渋谷区や新宿区などのエリアには、テーブルに敷いた紙の上にカニやエビなどのケイジャンシーフードをぶちまけて、みんなでワイワイと楽しみながら手づかみで食べられるシーフードレストランなど、いろいろなケイジャン料理を楽しめるお店があります。ケイジャン料理を食べられる東京でおすすめのお店を紹介します。

キャッチ ザ ケイジャン シーフード

シーフードを手づかみで食べられる体験型ダイニングで、東京都渋谷区にあるケイジャンシーフードのお店です。お店の一押しメニューは「手づかみシーフードの【キャッチザダンジネスクラブ】」で、ダンジネスクラブ、ズワイガニ、タラバガニ、有頭ハーブシュリンプなどのシーフードを食べられるディナーメニューになっています。【キャッチ ザ ケイジャン】や【レモンガーリックバター】などのソースの中から2種類のソースを選べて、スパイスレベルも3段階の中から選べます。量は約2名分で、シーフードの他にポークソーセージ、ブロッコリー、エビせんなどがセットでついています。料金をプラスすると、シーフード、コーンやポテトなどのベーシックパック、ソースなどを追加できます。

ダンシングクラブ

東京都新宿区にある、シンガポール発のシーフードレストランです。アジアのスパイシーな味のケイジャン料理を楽しめるシーフードレストランで、手づかみで料理を食べるスタイルになっています。お店の人気看板メニューは「シーフードコンボ」で、タラバガニやズワイガニなどの【シーフード】、ソーセージなどの【お肉】、ブロッコリーなどの【野菜】などを指定メニューの中から選べます。内容が決まっているパックメニューもあります。選べるソースは【ダンシングクラブシグニチャーソース】など4種類があって、料金をプラスするとソースの追加ができます。前菜の「コールドプラッター」もお店の人気看板メニューで、エビづくしの【シュリンプカクテル】などの前菜シーフードを楽しめます。

まとめ

ケイジャン料理は「ジャンバラヤ」、「ガンボ」、「ベニエ」などの代表的な料理がある世界的に有名なアメリカ南部の郷土料理ですが、日本でもケイジャン料理を楽しめるお店があります。ぜひ、東京にある手づかみで食べるケイジャンシーフードを楽しめるレストランなどで、スパイシーでピリ辛なケイジャン料理を楽しんでみてください。

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