全市町村から温泉が湧いているという山形には、春になると桜のある情景を堪能できるスポットもたくさん。エドヒガンの群生地としては日本最大級とされる「烏帽子山公園」は、歩いてすぐの場所に赤湯温泉の温泉街があるので街歩きと合わせて迫力ある千本桜を楽しむことができます。鶴ヶ丘城址に広がる「鶴岡公園」も県内有数の桜の名所として知られており、歴史を感じさせるお堀や石垣を約730本のソメイヨシノが彩ります。満開時にはぼんぼりも点灯し、より情緒を増した桜並木の中を散策することが可能です。また西置賜郡白鷹町は、樹齢500年を超える古典桜が6本もあったことで有名なスポット。中でも樹齢1,200年と言われる薬師ザクラは、幹囲約8mにも及ぶ巨木で、大きくねじれた幹や隆起したコブが長い年月と自然の力強さを感じさせます。
総勢約400本の桜が咲き誇る都市公園日和山公園(山形県)」は「日本の都市公園100選」に選出されています。園内には散策路が整備されており、散策路沿いには約210本ものソメイヨシノをはじめとする桜が咲き乱れています。公園周辺にもたくさんの桜が植樹されており、合計約400本もの桜の風景を楽しむことができます。日本最古級の木造六角灯台や千石船など桜以外の見所も満載です。
お堀の水面に映える約200本のソメイヨシノ「松が岬公園」のお堀沿いには約200本の桜が植樹されており、水面に映し出される桜が一層美しさを際立たせています。赤い菱門橋や夕暮れとのコントラスト、水面に散る花びらなど桜のシーズンは情緒たっぷりの光景が楽しめます。樹齢100年超のソメイヨシノも数多くあり、圧巻。4月中旬から5月上旬には「米沢上杉まつり」が開催され、夜桜ライトアップも行われます。
満開の桜のもとで行われる「人間将棋」は必見「天童公園(舞鶴山)」は舞鶴山の山頂に位置しており、公園からは月山や朝日連峰、最上川などの景観を楽しむことができます。園内にはソメイヨシノを中心とした約2,000本の桜が咲き誇り、桜の名所としても親しまれています。見頃は4月中旬から4月下旬。4月上旬から5月上旬にかけては「天童桜まつり」も開催され、中でも桜の下で行われる「人間将棋」は必見です。
赤湯温泉そばの桜の名所烏帽子山公園は、赤湯温泉の裏山の鳥帽子山八幡宮に隣接している公園です。世界的にも珍しいエドヒガンザクラが約160本のほか、ソメイヨシノやしだれ桜などのさまざまな桜が生育しており、有名桜の二世木も豊富。「烏帽子山千本桜」といわれる桜の名所になっています。赤湯温泉街から眺めることができる、ピンク色に染められた山の景色は圧巻です。
風流な夜桜も人気霞城公園は、市街地のほぼ中央に位置している、山形城跡を整備した都市公園です。園内には、約1,500本の桜の木が植えられており、毎年4月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えています。桜の開花中は、ライトアップがおこなわれ、夜桜を楽しむことも可能。満開に合わせて、茶会などのイベントも開催されており、多くの人で賑わいを見せています。
歴史を感じる県内随一の桜の名所鶴岡公園は、鶴岡市の中心部に位置している鶴ヶ岡城跡に広がっている城址公園です。お堀や石垣など、歴史を感じさせるスポットを随所に見ることができます。園内には、ソメイヨシノやシダレザクラ、ヤエザクラなど約730本の桜の木が植えられており、桜の名所としても有名。「さくら名所100選」にも選ばれており、毎年多くの見物客が訪れています。
随所に見所がある桜の名所寒河江公園は、寒河江市を見下ろすことができる市内中央の長岡山一帯を利用した公園です。山形盆地や蔵王連峰などを一望することができる絶景スポットとして知られるほか、桜とつつじの名所としても有名です。園内には、ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤエザクラなど約500本の桜の木があり、園内随所に見所があります。
1,200年の歴史を有する天然記念物の桜伊佐沢の久保ザクラは、山形県長井市にある樹齢約1,200年といわれている、国の天然記念物に指定されているエドヒガンザクラです。高さ14m、太さ約8,5m、枝張りは東西に24m、南北に18mにおよぶ巨木になっており、幹の部分が3つに分裂した迫力ある姿は、多くの人を魅了しています。見ごろは毎年4月中旬から下旬にかけてになっており、ライトアップもおこなわれています。
東京から山形県に行く場合、新幹線を利用することが出来ます。山形新幹線を利用すれば最短2時間45分で山形駅に到着します。新幹線以外だと飛行機を利用するルートもあり、羽田空港から山形空港までは約1時間5分となっているので所要時間を短縮したい場合は空路がおすすめです。その他にも高速バスや、マイカーでアクセスするルートもあります。
出発地や滞在期間によって費用が異なりますが、1泊2日で交通費と宿泊費を含めた費用は20,000円から30,000円となっています。現地での飲食代やお土産代、バス代及びタクシー代を含めて50,000円前後用意しておくと山形旅行を楽しむことが可能です。高級旅館や高級ホテルを利用したり、滞在日数が増えたりすると費用が高くなるので注意が必要です。
山形県は1泊2日でも楽しむことが出来る旅行先です。週末電車や飛行機に乗り込んで非日常を体感したい人にもおすすめです。山形全域の観光スポットをのんびり巡りたい場合や温泉でゆっくり体を休めたい人は2泊3日以上のスケジュールを組んでみてください。目的やスケジュール、休みの都合に合わせて滞在日数を選んでみてください。
山形県は四季を通して楽しむことが出来る地域です。春夏秋冬を通して違った趣のある山形県を満喫することが出来るのですが、果物狩りを楽しみたい場合は夏から秋にかけてがベストシーズンとなっています。6月上旬から7月中旬にはサクランボ狩り、8月下旬から11月上旬にはブドウ狩りを楽しむことができます。旅行の目的に合わせて選んでみましょう。
空いている時期や混雑を避けたい場合は春休みやGW、夏休みなどの旅行シーズンを外した時期がおすすめです。山形県は果物狩りに訪れる人も多いので、果物の旬の時期を外すと比較的空いています。ベストシーズンの旅行を考えたいのであれば、金曜日、土曜日、日曜日を避けた平日に出かけると混雑をさけてゆっくり旅行を楽しむことが可能です。
山形の観光スポットと言えば蔵王温泉や羽黒山、上杉神社といった観光スポットが人気です。そのほかにも土門拳記念館、米沢市上杉博物館といった文化的な観光スポットも人気となっています。美しい情景を楽しみたい場合は.最上公園や最上峡芭蕉ライン観光もおすすめです。その他には鶴岡市立加茂水族館も魅力的な観光スポットです。
基本的には季節に応じた服装を準備しておけば間違いありません。ただし、冬場は寒さが厳しくなることもあるため温かい恰好をして旅行に出かけるようにしてください。ヒートテックなどを着用するのがおすすめです。アクティビティやレジャーを楽しむプランの場合は動きやすい服装、動きやすい靴、履きなれた靴を準備しておくと安心です。
山形旅行で特別必要な持ち物はありませんが、移動時間が長くなる場合は時間を潰すことが出来るタブレットや本を用意するのがおすすめです。突然の悪天候に備えて折り畳み傘やカッパを用意しておくと安心です。その他には現地で買ったお土産などを入れておけるエコバッグや手提げ袋を用意しておくと買ったものを整理しやすくなります。
山形県と言えば米沢牛や山形牛が名物で、外すことが出来ないグルメとなっています。ステーキやすき焼きなどで楽しんでみてください。海鮮が美味しいことでも知られているので、岩牡蠣や地魚も味わってみましょう。芋煮は山形県のソウルフードなので県内全域で味わうことが可能です。果物や日本酒、お米なども味わいたいグルメとなっています。
現在、旅行に出かけるにあたって新型コロナウイルス対策が必須となっています。マスクの着用やアルコール消毒を心がけて、現地の方々に迷惑がかからない行動を取ってください。公共交通機関を利用する際や観光地に訪れる際、飲食店を利用する際には3密を避けるようにしましょう。観光地や飲食店に出かける前には営業時間の変更や臨時休業情報の確認も忘れないようにしてください。