トタン屋根の雨漏りの原因と修理費用は？自分で応急処置はできる？

トタン屋根は、亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板という金属を使って作られた屋根のことです。軽量で安価なことから、戦後急速に普及しました。しかし、トタン屋根には雨漏りしやすいデメリットがあります。雨漏りの原因はサビの発生によるもの。サビが出来た部分が劣化し、穴が開くことで雨漏りしてしまうのです。雨漏りの応急処置は自分でも可能ですが、根本的な修理は業者に依頼する方が確実です。費用を抑えられるカバー工法や、新品に近い状態に戻せる葺き替え工法などがあるので、トタン屋根が雨漏りしてしまった場合には、自分に合った修理方法を選択しましょう。

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そもそもトタン屋根とは何か

トタン屋根は、古い家屋や倉庫などに使用されている金属屋根の一種で、亜鉛メッキ鋼板が使われた屋根のことです。建築業者や工務店の職人からは、瓦棒と呼ばれることもあります。大正時代から徐々に使用され始め、高度経済成長期には全国数多くの家屋に使用されるようになりました。

トタン屋根のメリット

トタン屋根を使用するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・軽量：トタン屋根は、従来の瓦屋根と比べると10分の1程度の重さしかありません。
・耐震性に優れている：軽量なので、建物にかかる負荷が小さく済みます。
・積雪に強い：トタン屋根は積雪にも強く、降雪量が多い地域でもよく使われています。
・施工費が安い：瓦屋根と比較すると施工しやすいため、工期が短く、コストが抑えられます。

トタン屋根のデメリット

トタン屋根を使用するデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・メンテナンスの必要がある：長期間使用するためには、サビ止め剤の塗布や再塗装などのメンテナンスをする必要があります。
・断熱性が低い：トタン屋根は熱を通しやすいため、夏場も快適に過ごすには断熱材を使用するなどの対策が必要です。
・遮音性が低い：外の音が屋内に届きやすく、雨音なども屋内に響いてしまいます。
・耐用年数が短い：サビが発生しやすく、一度発生するとすぐに広がってしまいます。

トタン屋根の雨漏りの原因は？

雨漏りをしているということは、雨が入ってくる隙間がトタン屋根にできてしまったということです。では、その隙間がどのようにしてできてしまうのか、詳しく見ていきましょう。

トタン屋根の雨漏りは自分で修繕できる？

応急処置であれば、自分でも雨漏りの修繕は可能です。ただし、雨漏りの根本的な原因を解決するには、業者に依頼する必要があります。また、応急処置であっても、屋根に上る必要があり危険性を伴いますので、2人以上で作業するようにしましょう。

室内からの応急処置

室内からの応急処置は自分でもできます。被害が拡大しないように、雨漏りを見つけたらできるだけ早く対処しましょう。

ブルーシートを使った応急処置

大きめのブルーシートを用意し、トタン屋根全体に被せ、ブルーシートの端に土のうを置いたり、テープを貼ったりして固定しましょう。この方法は、雨漏りをしている箇所がはっきりと特定できない場合に有効です。土のうは重く、屋根に上げるのは危険な作業ですので、必ず2人以上で行うようにしましょう。ブルーシートも時間の経過とともに劣化していくので、長期間雨漏りを防ぐことはできません。

防水テープで穴を塞ぐ

雨漏りをしている箇所が特定できるのであれば、アルミテープなどの防水性をもつテープを使った応急処置が可能です。まず、雑巾やサンドペーパーなどを使用し、穴の開いている箇所の汚れを綺麗にふき取ります。こうすることで、防水テープが貼り付けやすくなります。次に、穴が開いている箇所を覆うように、防水テープを重ねて貼り付けます. ます。このとき、空気が入ると隙間ができてしまいますので、なるべく空気が入らないよう丁寧に貼り付けましょう。防水テープも経年劣化で剥がれやすくなっていくため、長期間雨漏りを防ぐことはできません。

コーキング材を使った補修方法

コーキング材はペースト状の建築材料で、建物の防水性や気密性を保つために使われます。防水テープを使った方法と同じく、まずは雨漏りをしている箇所の周りを雑巾やサンドペーパーで綺麗にふき取ります。次に、マスキングテープを使用し雨漏り箇所の周りを囲み、プライマーを塗って乾燥させます。プライマーは、コーキング材の接着力を高める効果のある液体です。プライマーが乾いたら、コーキング材を注入し穴を埋めます。マスキングテープは、コーキング材が乾いて固まる前に剥がしておきましょう。コーキング材が乾燥したら応急処置は完了です。コーキング材を使って自分で修理をしても、その効果は長期的には期待できません. す。あくまでも応急処置として、なるべく早めに業者に修繕を依頼しましょう。

業者に依頼した場合の修理方法と費用相場は？

雨漏りの根本的な原因を解決するためには、屋根の専門家に修繕をしてもらう必要があります。業者に依頼した場合、どのような修理方法があるのでしょうか。またどのくらいの費用がかかるのか、修理方法ごとの相場もまとめました。

穴が開く前の部分的なサビなら再塗装のみで対応できる

サビが発生していても、穴が開くほど進行していない場合、再塗装のみで済むことがあります。サビている箇所を研磨してサビを取り除いてから、サビ止め塗料を塗り、さらに専用塗料を塗布して完了です。サビを放置すると穴が開き、大規模な工事が必要になることがあるので、早めに補修しておきましょう。

費用を抑えたいならカバー工法

カバー工法とは、古いトタン屋根を撤去することなく、その上から新しく屋根を被せるという方法です。基本的には、ガルバリウム鋼板という屋根材を重ねることになりますが、屋根の重量が増すことで、トタン屋根のメリットである耐震性が損なわれる可能性があります。カバー工法では元々使用している屋根を撤去する必要がないため、葺き替え工法に比べ、コストを抑えられますし、工事期間も短く済みます。ただし、トタン屋根が波板鋼板と呼ばれる波型の形状に加工されているものの場合、カバー工法は適していないため、他の補修方法を選ぶ必要があります。

葺き替えによる修理で新品に近い状態に戻す

葺き替え工法とは、古くなったトタン屋根を全て撤去し、新しいトタン屋根を葺くという方法です。屋根の基礎部分の状態確認や補修も可能で、新品に近い状態に修繕できます。ただし、作業期間は長くなり、撤去したトタン屋根の処分費用もかかるため、工事費用は高くなります。

トタン屋根修理はどんな業者に依頼するべき？

不当に高額な工事費を請求されないために、突然訪問をしてきた業者や、見積もりの明細を発行してくれない業者には依頼しないようにしましょう。専門的な知識や技術を持っていることはもちろん、工事の内容を事前にきちんと説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

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街角雨漏り相談所の施工事例

戸建屋根雨漏り工事

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トタン屋根は雨漏りしやすい！自分に合った修理の方法を選ぼう

トタン屋根は、耐震性に優れているなどの長所がある一方、サビが発生しやすく、劣化が進むと穴が開いて雨漏りしやすいという性質をもっています。応急処置としては、ブルーシートや防水テープ、コーキング材を使用する対処方法があります。業者に依頼した場合、主な修理方法としてカバー工法と葺き替え工法があります。それぞれのメリットデメリットをよく考えた上で、状況に応じて適切な工法を選択しましょう。

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