本州で最も広大な土地を有する岩手県。奥羽山脈や北上高地の山々、そして岩手県の中央を流れる北上川と自然に恵まれた土地です。泉質豊富で様々なタイプの旅館やホテルが立ち並ぶ花巻温泉郷(花巻市)、900年の歴史があり盛岡の奥座敷として親しまれている硫黄泉のつなぎ温泉(盛岡市)、四季折々の景色が楽しめリウマチや皮膚病に効く硫黄泉の八幡平温泉郷(八幡平市)、足元から源泉が湧き出し宮沢賢治の童話にも登場する鉛温泉(花巻市)、和賀川沿いに砂蒸し風呂や駅中温泉など珍しい温泉が立ち並ぶ湯田温泉峡(西和賀町)、海抜1400mの場所にあり混浴露天も楽しめる単純硫黄泉の藤七温泉(八幡平市)などがあります。
川沿いの開放的な露天風呂が自慢の老舗宿「菊水館」「湯治屋」「山水閣」の3棟からなる温泉旅館「大沢温泉」。宮沢賢治ゆかりの1200年の歴史をもつ天然温泉に浸かれます。3棟にそれぞれ趣の異なる浴場があり、宿泊はもちろん日帰り入浴でも3館にある4つの浴場を利用することが可能です。目玉は湯治屋の混浴露天風呂「大沢の湯」。豊沢川沿いにある開放感たっぷりな岩風呂です。
東京からアクセスする場合は新幹線を利用することがおすすめです。東京駅から盛岡駅までは最短で約2時間10分で到着します。関西方面や他県からアクセスする場合は飛行機を利用することがおすすめです。「大阪国際空港(伊丹空港)」や「名古屋飛行場(県営名古屋空港)」から「いわて花巻空港」にアクセスすることが可能です。
旅行会社のプランを利用して岩手旅行をする場合、交通費と宿泊料金を合わせて30,000円から50,000円が相場となっています。季節や宿泊日数、人数によって価格は変わるので注意してください。また、現地でのお土産代、食事代、交通費などを考えると60,000円前後を準備しておけば安心して旅行を満喫することが可能です。
岩手県は1泊2日でも十分に楽しむことが出来ます。出発地にもよりますが、週末フラッと出かけるのにもおすすめの旅先です。温泉や観光地を巡ってのんびりと過ごしたい場合や、岩手県から少し離れた場所から向かうという場合は2泊3日以上のゆとりを持ったプランがおすすめです。旅行の目的に合わせて日数を選んでみてください。
岩手旅行のベストシーズンは初夏から夏にかけてとなっています。新緑の季節であることから美しい山々と青空が広がるノスタルジックな景色を堪能することが出来ます。気候が安定してくる4月から5月もおすすめの旅行シーズンとなっていて、「高松公園」「北上展勝地」などの桜の名所でお花見を楽しむのもおすすめのプランです。
ベストシーズンである春や夏を外した時期は穴場となっています。岩手県は一年を通して魅力的な旅行先ですが、冬は寒さが厳しくなるため初めての岩手旅行の際には注意が必要です。スキーなどのウィンタースポーツを楽しみたい人や温泉と雪景色を楽しみたい人は冬の岩手がおすすめです。そのほかにも春休みやGWなどの長期休暇明けも比較的空いています。
岩手県は豊かな自然と世界遺産が魅力的な観光スポットとして挙げられます。世界文化遺産に登録されている「平泉」や宮沢賢治ゆかりの「花巻」、レトロな街並みを楽しむことが出来る「岩手銀行赤レンガ館」「紺屋町」などがおすすめです。少し足を伸ばせば親子で楽しめる「小岩井農場」もあります。岩手県の玄関である盛岡ではグルメも歴史的建造物も楽しむことができます。
旅行に出かける季節や旅の目的地によっても異なりますが、動きやすい服装を心がけることをおすすめします。街歩きをする場合は履きなれた靴で出かけましょう。春先は昼と夜で気温の差が激しいため、サッと羽織ることが出来る上着やストールを準備しておくと安心です。冬場は寒さが厳しいので防寒対策を行った上で旅行やウィンタースポーツを楽しんでください。
飛行機や新幹線に乗る時間が長い場合は移動中に時間を潰すことが出来るものを用意しておきましょう。本やタブレットがあれば移動時間も有意義に過ごすことが出来ます。お土産を購入する場合にはエコバックを準備しておくことも大切です。折りたたんで小さくなるエコバックをカバンに忍ばせておきましょう。急な雨に備えて折り畳み傘もあると安心です。
岩手のグルメと言えばわんこそばが有名です。わんこそばに加え、盛岡冷麺と盛岡じゃじゃ麺は盛岡の「三大麺」と呼ばれていて地元の人からも愛されているグルメです。神子田(みこだ)の朝市や福田パンも岩手旅行で外すことが出来ないグルメとして人気を集めています。小岩井農場の乳製品もおすすめグルメで、ソフトクリームやチーズケーキなどのスイーツが人気です。
岩手県へ旅行へ向かう際はマスクを着用し、3密を避けて行動するようにしてください。旅行に出かける前には県内の新型コロナウイルス感染情報を確認するようにしましょう。観光スポットや飲食店によっては臨時休業をしている場合もあります。旅行の計画を立てる際には営業時間と合わせてチェックしてください。旅行の際には地域住民の方々に迷惑がかからない行動をとりましょう。