【屋根修理】セメント瓦とは？特徴や修理費用相場、メンテナンス方法を解説

様々な形状があり、価格も安いため以前は多くの住宅の屋根に使われていたセメント瓦。「セメント瓦と普通の瓦はどう違うのだろう？」「劣化しているけどメンテナンスの方法がわからない」など疑問がある方も多いのではないでしょうか。屋根のメンテナンスや修理は大がかりなイメージがあり、高額になる可能性もあるので躊躇してしまう人もいますよね。修理費用の相場やメンテナンス方法をあらかじめ知っておくと安心です。この記事では、スレート屋根の特徴や修理費用の相場、メンテナンス方法の解説をしていくので、是非参考にしてみてください。

セメント瓦の特徴

セメント瓦とは、セメントと川砂を1:2～3の割合で混ぜ合わせて作られた屋根材です。様々な形状があり、価格も安いため住宅不足だった1970～1980年代に広く使用されていました。とはいえ現在では更に価格が安いスレートやガルバリウム鋼板が主流となっておりセメント瓦の需要は減っているようです。セメント瓦のメリットやデメリットを詳しくみていきましょう。

セメント瓦のメリット

セメント瓦のメリットとして挙げられるのは、デザイン豊富で形状やカラーも様々なものがあることです。和風、洋風どちらにも対応可能でデザインにこだわりたい方に向いている屋根材といえます。また、セメント瓦は材質上、燃えにくい屋根材です。火災が多いとされる日本では、重要なポイントになりますね。セメント瓦の施工は難易度が低く、多くの業者から依頼先を選べるという点もメリットといえるでしょう。

セメント瓦のデメリット

セメント瓦のデメリットとして挙げられるのは、耐震性や耐久性があまり高くないという点です。セメント瓦はセメントと川砂からできているため、しなりがなく衝撃を吸収することができません。地震などの際に瓦が割れてしまうことがあります。また、セメント瓦の屋根材には耐水性がないため塗装を施しますが、数年経つと塗りなおしが必要になってきます。定期的な塗装の手間がかかるのは、デメリットといえるでしょう。

セメント瓦の寿命

セメント瓦の寿命は30～40年となっています。屋根材の耐用年数としてはそれほど短くありませんが、陶器瓦や粘土瓦などと比べると短いといえます。新築で建ててから40年以上経ったセメント瓦屋根は葺き替えをするタイミングでしょう。とはいえ定期的なメンテナンスで、耐用年数を超えても使用できる場合もあります。

セメント瓦のメンテナンス方法

セメント瓦の特徴を踏まえたうえで、実際に修理をすることになった場合どんな工事をするのか、どれくらい費用がかかるのか気になるところですよね。メンテナンス方法によっても費用が大きく変わってくるので、どの工事が適切なのかを判断することが大切です。セメント瓦のメンテナンス方法と費用の相場について詳しく見ていきましょう。

部分修理

セメント瓦の一部分の欠けや割れといった破損には、部分的に差し替えて修理することができます。ただし、差し替え工事を行う場合は同じ種類の瓦を使う必要があります。現在、セメント瓦の需要は減っており、同じ瓦を探すのは困難な状況です。そのため、部分的に修理を行う際には、接着剤や粘着テープを使用しての応急処置を行うこととなります。

塗装工事

屋根の色褪せやコケ、カビの発生などといった劣化症状が現れた場合は、塗装工事による補修が効果的です。防水性を高め、屋根の美観を保つこともできます。葺き替え工事に比べると価格も抑えられ、手軽な方法といえるでしょう。ただし、劣化の程度によっては葺き替え工法をした方が良いので適切な判断が必要となります。

葺き替え

セメント瓦の複数個所が破損している場合や下地の劣化、耐用年数を超えている場合は、葺き替え工法による補修がおすすめです。セメント瓦は現在ほぼ製造されていないため、別の屋根材を使用する必要があります。現在はガルバリウム鋼板やスレート屋根という屋根材が主流です。それぞれの屋根材のメリットデメリットをよく確認した上で選ぶと良いでしょう。

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作業工程と修理費用の相場

セメント瓦の劣化状況によってメンテナンス方法も変わります。メンテナンスをすることによって耐用年数を伸ばすことが可能です。それぞれのメンテナンス方法の作業は具体的にどんなことをするのか、また修理費用はどれくらいかかるのか、ということも気になるポイントですよね。それぞれについて詳しくみていきましょう。

塗装工事

塗装工事をする際は足場を設置し、塗料の密着性や耐久性を高めるために高圧洗浄をして表面の汚れを落としていくことが必要です。また、瓦のズレやひび割れがある場合、塗装前に補修していきます。一通りの作業が完了したら、塗装をしていき何度か塗料を重ねて塗ることで耐用性アップが期待できるでしょう。セメント瓦の塗装工事は面積や塗料の種類によって異なりますが、40～100万円ほどです。

葺き替え

吹き替え工法をする際は足場を設置し、すべてのセメント瓦を撤去していきます。その後、下地材の補修を行い新しい屋根材を設置していく作業となります。施工期間は約1～2週間程度です。セメント瓦の葺き替え工法は新しく設置する屋根材によって大きく変動し、100～250万円程度となります。それぞれの屋根材の特徴や予算などを調べて最適なものを選びましょう。

セメント瓦のアスベスト

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昔の建材にはアスベストが含まれている可能性があります。セメント瓦にも2004年に法規制により出荷が禁止される以前はアスベスト入りの製品がありました。アスベストは、解体作業などで材料を砕く際に飛散しない限り危険はないとされています。そのため、屋根が劣化していなければ特別な対処は必要ありません。ただし、アスベストを含んでいるセメント瓦の撤去は費用が高いので、希望する場合はよく確認するようにしましょう。

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セメント瓦を長持ちさせるためには

いかがでしたでしょうか。セメント瓦は、以前は人気の屋根材でしたが、現在は需要が減っています。セメント瓦よりも高性能で安価な屋根材も登場しているので、思い切って葺き替えを検討してみても良いかもしれません。とはいえ、適切なメンテナンスを行っていれば耐用年数を伸ばすことも可能なのでどうすれば良いか悩んでいる方は、屋根専用業者に相談してみるのもおすすめです。

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