【屋根修理】工場や倉庫の雨漏りは直せる？工事費用や対策法を紹介

工場や倉庫の雨漏りの原因は主に屋根材の老朽化、ボルト周りの劣化、コーキングの劣化の3通りです。屋根材の老朽化はカバー工法や葺き替えで、ボルト周りやコーキングの劣化は原因箇所の修理で行いますが、原因個所の修理と同時に屋根材を保護するための屋根塗装も行うとよいでしょう。
原因箇所の修理費用はそれほどでもありませんが、塗装やカバー工法、葺き替えは高額になり数100万円になってしまうことも珍しくありません。工場や倉庫の屋根修理費用の目安として、それぞれの1平方m当たりの単価を掲載していますので参考にしてください。

工場が雨漏りする3つの原因

工場・倉庫の雨漏りの原因は、屋根全体の老朽化だけではありません。屋根材を止めているボルトまわりの劣化や、雨水の侵入を防いでいるコーキングの劣化も工場・倉庫の雨漏りの原因です。
老朽化してしまった屋根の対策は全面的な修理で行います。ボルトまわりの劣化やコーキングの劣化の対策はピンポイント修理で行います。

屋根材の老朽化

工場の屋根の塗装が劣化すると屋根材が雨水の影響を受けるようになり、サビや腐食、ひび割れが起こります。本来なら老朽化を食い止めるために定期的な点検修理・塗装を行うべきですが、雨漏りが起こってしまったなら全面的な修理が必要です。
修理の方法はカバー工法や葺き替えです。工事の概要や費用については、後でくわしくのべていきます。

ボルト周りの劣化

工場や倉庫には屋根材を固定するためにボルトが使われているのですが、その周りが劣化すると雨水が浸入してしまいます。特定の箇所だけの修理ならば費用はそれほどかかりませんが、他にも劣化が起きている可能性が高いので、同時に点検も行いましょう。
修理は劣化したボルトや屋根材を交換したり、劣化箇所をふさいだりすることで行います。

コーキングの劣化

建物のすき間を埋めるために用いるのがコーキングです。ゴム状の建材で工場や倉庫のあちこちに使われており、劣化することで雨水が侵入するようになります。屋根からの雨漏りと思っていたけれど、実は壁面のコーキングが原因というのはよくあることです。
修理は劣化したコーキングを除去・再施工することで行います。屋根と同時にコーキングの点検も依頼しましょう。

工場の屋根の雨漏りを修理する3つの方法

工場や倉庫の雨漏りを修理するには、屋根材の状態や屋根の材質に応じて3つの方法を使い分けます。
状態がそれほど悪くない場合に行われるのは全体を保護するための屋根塗装ですが、建てられてから数10年たっている場合、屋根材にサビや腐食、ひび割れが見られることでしょう。全体的な老朽化が深刻な場合に行われるのは、屋根カバー工法や葺き替えです。

屋根塗装

雨漏りは起こっているけれど屋根材のダメージがそれほどでもない場合、不具合の修理後に塗装を行い屋根全体を保護します。
全面的な修理であるカバー工法や葺き替えほど費用がかかりませんし、全面修理までの期間も伸ばせます。
屋根塗装は高圧洗浄で表面の汚れを落とした後に、数度塗り重ねることで行います。耐用年数や断熱・遮熱などの機能性で塗料を選びましょう。

屋根カバー工法

屋根を全面的に修理する方法で、工場の屋根の上にもう1枚屋根を葺いて、老朽化した屋根をカバーします。既存の屋根を撤去する必要がなく費用を節約できますし、工期もそれだけ短縮できます。
屋根の厚みも増しただけ断熱性や遮音性が向上するメリットがありますが、屋根の重量が増してしまい、耐震性が低くなってしまうのがデメリットです。

屋根葺き替え

老朽化した屋根材を撤去して、新しい屋根を葺きます。屋根の重量が増すことはなく、耐震性に影響しないことがメリットですが、古い屋根を撤去する分、費用と工期が余計にかかるデメリットがあります。
また屋根を撤去している間、工場の操業ができなくなるのもデメリットです。難しい場合は、カバー工法を選択することになります。

屋根と同時に外壁のメンテナンスも行おう

工場や倉庫の屋根を修理するなら、同時に外壁のメンテナンスを行いましょう。
理由は屋根修理と外壁修理の両方で必要になる、高所作業用の足場の設置・撤去費用が、同時に行うことで1回分ですむからです。
外壁はコーキングの劣化など、屋根同様、雨漏りの大きな原因です。屋根修理と同時に外壁のメンテナンスも行っておきましょう。

広告

工場に使われている2種類の屋根材

工場や倉庫の屋根に使われているのは、主に波型スレートと折板（せっぱん）屋根の2種類ですが、波型スレート屋根の修理には特に注意が必要です。
2004年より前に作られたものにはアスベストが含まれており、高圧洗浄や撤去、処分に高額な費用がかかります。アスベストのおかげで選べるのはカバー工法だけということも起こりえるのです。

波型スレート

コンクリートと繊維を混ぜることで、強度と軽量性を両立した屋根材です。比較的安価で耐久性も高い特徴があり、塗装を施すことでより高い耐久性が得られます。
サビや腐食の心配はありませんが、工場の屋根に固定するボルトが劣化することや波型スレート自体の劣化が雨漏りを引き起こします。定期的に点検修理・塗装を行うことが理想です。

折板（せっぱん）屋根

メッキ加工した鋼板を折り曲げて強度を持たせたものです。軽量性や施工性の高さが特徴ですが、耐久性を上げるための塗装が必須となっています。塗装の劣化は折半屋根の雨漏りに直結しますから、定期的に点検修理・塗装を行いましょう。
折半屋根のデメリットは熱がこもり雨音が響くことです。カバー工法の修理で断熱性や遮音性の向上が見込めます。

工場の屋根修理にかかる費用

ここからは波型スレートと折半屋根を、塗装・カバー工法・葺き替えという3つの工法で修理した場合の費用を見て行きましょう。3つの工法に共通してかかるのは「足場費用（1,000円／平方m）」と「養生費用（600円／平方m）」です。
これで出すことができるのは概算であることを頭に置きつつ読み進めてください。

屋根塗装

波型スレートでの目安　5,000～8,000円／1平方m
折板（せっぱん）屋根での目安　4,000～7,000円／1平方m

用いる塗料の耐久性や機能性で、単価は大きく上下します。波型スレートが割高になる理由は、塗装前の高圧洗浄でアスベストの飛散を抑える場合、処置に費用がかかるからです。
工場の折板屋根はでこぼこした形状から、実際の表面積がかなり広くなる可能性がありますので注意が必要です。

屋根カバー工法

波型スレートでの目安　8,000～1万円／1平方m
折板屋根での目安　5,000～8,000円／1平方m

いずれの屋根でも新しく折板屋根を製造して、古い屋根の上に設置することで行います。波型スレートのほうが前準備が増えるので費用は高めです。
2004年以前に製造されたスレートの屋根はアスベストの問題がありますから、選ぶことができる唯一の雨漏り修理方法となるかもしれません。

屋根葺き替え

広告

波型スレートでの目安　2万4,000～3万円／1平方m
折板屋根での目安　1万3,000～1万8,000円／1平方m

既存の屋根を撤去・処分する費用が含まれることで、最も高額になる屋根修理の方法です。波型スレートはアスベストの問題がありますから、費用は折板屋根よりさらに高額になります。
屋根の重量が増えないメリットはありますが、高額な屋根修理の費用が悩ましいところです。

おすすめの屋根修理業者はこちら！

リペアルーフ

雨が降ると雨漏りする、雨どいが壊れた、屋根がひび割れた、瓦が壊れたなど 屋根や瓦のトラブルに対応 しています。難易度が高く、 他社に断られた案件 にも対応可能。相談や出張費、お見積りなどはすべて無料です。見積もり以外の追加費用の発生は一切ない明朗会計を心がけています。全国にたくさんの拠点があるので、加盟スタッフが迅速にトラブル解決に向かいます。条件が揃えば、お問合せ後、 最短5分 で到着することもできます。24時間365日いつでも対応しています。万全の アフターフォロー体制 も整っているので、修理後に問題が発生してもしっかり対応してもらえます。お支払には各種クレジットカードが利用できます。

リペアルーフの口コミ

急な依頼にも即対応

リペアルーフの口コミ・評判を詳しく見る

修理費用は相見積もりを取りましょう

老朽化した工場や倉庫の屋根修理は、屋根カバー工法や葺き替えでの全面修理をおすすめします。不具合は雨漏りが起こっている箇所だけでなく、屋根のあらゆる場所に起こっている可能性があるからです。
大規模になるほど工場の屋根修理にかかる費用は高額になります。工場の屋根の状態によっては概算とは大きな差が出るかもしれません。相場を把握するためにも、必ず相見積もりを取り、適正価格での修理を行いましょう。

外壁・屋根修理に関連する記事