家の外壁塗装のタイミングはいつ？外壁の寿命やメンテナンス時期を解説

マイホームを持ってから何年が経過しているでしょうか？どんな住宅も建築から10年ほど経過している場合は、いろいろメンテナンスを検討する時期だと言われています。その一つに家の外壁塗装があります。外壁塗装も、時期を見て塗り替えをしなければなりません。しかし、築年数だけを目安にしていいのでしょうか。今回の記事では、外壁塗装の最適な塗り替え時期についてご紹介します。外壁の寿命や、塗り替えのタイミングを判断する目安をわかりやすく解説していきます。外壁に問題を見つけて、塗り替えを迷っている方もぜひ参考にしてください。

外壁塗装にベストな時期とは

外壁塗装の時期について考えるとき、季節による時期と経年数による時期とがありますが、まずは季節による時期を見ていきましょう。外壁塗装を依頼する際に、最適な季節はいつなのでしょうか。天候や気温などさまざまな気候条件が関わってきますので、事前にチェックしておきましょう。

外壁塗装に最適な季節とは

結論から言うと、外壁塗装にベストな季節は春もしくは秋です。
その理由は、塗装可能な条件に「気温5℃以上で湿度85％以下」ということがあるからです。
この条件から考えると、春と秋が外壁塗装には好条件といえます。しかし、その他の季節がダメだということではなく、それぞれメリット・デメリットがあります。春・秋は気候や湿度は外壁塗装に最適ですが、それゆえ業者の予約が取りづらい傾向にあります。ですから、数か月前から予約を確保する必要があるでしょう。

外壁塗装に向かない季節とは

夏は、梅雨や台風シーズンとなり、天候が安定していません。ですから作業工程に遅れが出たり、雨養生をしっかりと行わなければならなかったりと、あまりおすすめできない季節です。冬の外壁塗装は、雪の季節でもあるため、地域によっては外壁塗装の依頼自体を受けていない業者もあります。そのほかの地域では、急な予約にも対応できる場合はあります。しかし、夏と同じように天候が安定していないので作業工程に遅れが出る可能性があることを把握しておきましょう。このように、外壁塗装には春・秋が最適ですので、急を要していなければ春・秋に予約することをおすすめします。

外壁塗装ができない条件を知っておこう

外壁塗装にベストな季節を把握しておくことも大切ですが、塗装できない条件を知っておくことも重要です。なぜなら、外壁塗装の状態によってはなるべく早く対応したほうが良いケースもあるので、これからご紹介する「外壁塗装できない条件」だけ避けるようにしてください。気温と湿度は「気温5℃以下、湿度85％以上」では外壁塗装が行えません。天候で言うと、雨・風・強風も外壁塗装不可能ですので日を改めましょう。外壁面が、結露している・霜が降りているといった場合も同じく外壁塗装不可能です。この条件の中、無理やり外壁塗装すると塗料本来の性能が発揮されなかったり、十分乾燥できずに仕上がりがきれいにならなかったりします。十分注意しましょう。

塗り替えの時期を判断するには

次に、季節以外の時期についてです。外壁塗装のタイミングは何年おきに行えばよいのでしょうか。さらに、経年数以外の条件も見ていきましょう。外壁塗装してから数年しか経過していない場合でも、症状によっては早急に塗り替えの必要があるケースもあります。

10年経過で塗り替えの時期

外壁塗装の塗り替えの時期として参考にしたいのが、塗料の耐用年数です。外壁の素材や業者によって塗料は使い分けられます。主に使われる塗料の耐用年数をご紹介します。まずは、アクリル塗料です。アクリル塗料の耐用年数は3年～8年です。そして、ウレタン塗料は5年～10年、シリコン塗料は8年～15年です。一番持ちが良いとされているフッ素塗料の耐用年数は12年～20年です。この耐用年数からもわかるように、ほとんどの住宅が前回の外壁塗装から10年前後で塗り替えの時期といえるでしょう。塗料にもよりますが、前回の塗り替えから15年以上経過している場合はすぐに外壁の状態を確認しておきましょう。

症状による塗り替えの時期

経年数だけでなく、外壁に劣化症状が出ていないかの確認も重要です。10年前後で塗り替えの時期とされていますが、建っている地域が違えば、太陽光からのダメージや雨風のダメージといった条件も違ってきます。つまり、住宅それぞれで外壁塗装の劣化速度が違うので、症状による塗り替え時期を把握することは大切なのです。では、塗り替え時期の判断となる劣化症状をご紹介します。早急な対応が必要な症状として代表的なものが「チョーキング」です。外壁をなでてみて、手に白い粉が付いたらチョーキングを疑いましょう。これは、塗膜成分が劣化している証拠です。早急に対応しましょう。そのほかには、塗膜の浮きが見られる、シーリングが切れている、外壁にヒビが入っているといった場合も早めに塗り替えを検討してください。

外壁塗装、塗り替えの時期を逃すとどうなる？

外壁塗装に適した季節、適したタイミングがわかりました。では、これまでご紹介した外壁塗装の時期を逃すとどういったことが起こるのでしょうか。

美観が損なわれる

外壁は、家全体の美観に大きく影響します。街を歩いていて、他人の家の外壁って、案外気になるものではありませんか？新しくきれいな家ばかりが並んでいると気持ちよく感じるのと同じように、外壁が汚れていたり、ヒビが目立っていると悪目立ちしてしまいます。家全体の美観を守るためにも、外壁塗装の劣化や汚れはそのままにしないようにしましょう。また、外壁の汚れが目立つ家は、訪問業者に目を付けられやすい傾向です。中には悪質な業者もいますので、トラブルを避けるためにも定期的に塗り替えるようにしましょう。

外壁の劣化につながる

外壁塗装の塗り替えを怠ると、外壁自体に劣化が出てきてしまいます。外壁はそれだけでは防水性がないタイプが多いのです。ですから外壁塗装は、外壁を保護する役割となりますので、住宅自体の寿命を延ばすためにも塗り替え時期には注意しましょう。

雨漏りの発生

塗り替えの時期を逃し続けると、最悪雨漏りまでも発生させてしまいます。防水の役割をもつ塗膜が劣化すると、そこから雨水が侵入し住宅の寿命を縮めます。雨漏りの修理には、外壁塗装よりもかなり高額な費用が必要です。一般的な30坪程度の住宅の場合、外壁塗装は60万～100万円ほどですが、雨漏り修理（外壁の張り替え）となると170万～250万円となります。結果的に費用がかさんでしまいますので、外壁塗装の塗り替え時期には注意しておきましょう。

少しでも外壁塗装の寿命を長くするには

そうはいっても、すこしでも外壁塗装の寿命を延ばしたいと考えますよね。以下の点に気を付ければ、塗り替え周期を長くすることにつながりますので参考にしてください。

定期点検を受ける

定期的に点検を行うことで、塗膜の劣化を抑えられたり塗装を維持したりできます。具体的には、定期的に自分で清掃することや劣化に気づいた時点で早急に部分補修することです。そのことで塗り替え周期を長く保つことができ、結果的に経済的でしょう。

塗料の選定

外壁の素材に合わない下地や塗料を使うと、早く劣化症状が現れる場合が多いでしょう。業者の推奨する下地、塗料にすることが大切です。住宅環境や外壁の素材によって下地や塗料が変わってくるので、業者に確認するようにしてください。

優良業者に依頼する

優良業者の場合、外壁の調査をしっかり行います。そのうえで最も適した塗料を選別してくれますので塗り替え時期が保たれます。優良業者を見分けるポイントは「相場より格安または高額な価格を提示してきていないか」「見積もり内容が詳細にされているかどうか」「作業工程などの説明が丁寧であるかどうか」「ネットの口コミはどうか」などがあります。事前に確認して、優良業者を選ぶようにしてください。

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まとめ

外壁塗装の塗り替えの時期として、前回の塗り替えから10年前後が目安だということがわかりました。外壁塗装の塗り替えを検討する際は、季節も考慮するようにしてください。そのほかにも、外壁の劣化にも注意しつつ、劣化症状が出た場合はなるべく早急に対応するようにしましょう。一番大切なことは、優良な業者に依頼することです。住宅の寿命を延ばすためにも、プロに最適な塗料で塗装してもらうようにしましょう。

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