外壁塗装はいつ頃すればいい？費用相場は？塗料の種類や特徴も解説

マイホームを手に入れたものの、年数が経つにつれ外壁の汚れが気になったり、ひび割れを発見したり。家の屋根や外壁は家を日光や雨風を防ぐ役目があります。外壁の塗装はいつ頃を目途にしたらいいのでしょうか。工事には足場を組む可能性があります。外壁の塗料は多種あるので工事を含め費用がどれくらいかかるのか気になります。外壁と合わせて屋根などの外回りのメンテナンスを一緒に行うと、別々に工事するより安く工事できるでしょう。またこの際、外壁の色を変えて違った雰囲気にしたいと考えている方もいるでしょう。塗装業者に相談し、外壁塗装の予算に合わせて工事費用の見積もりを取りましょう。外壁塗装に適した時期もあるので、タイミングを見計らいメンテナンスするのがおすすめです。早目のメンテナンスで快適な生活を送りましょう。

外壁塗装で家を長持ちさせる

外壁塗装とは、住宅などの建物の外壁に塗料を塗ることです。見た目を美しくさせるイメージがありますが、それだけではありません。外壁塗装の目的は、紫外線や雨風などによる劣化から建物を守ること、防水機能を回復させることなども挙げられます。外壁は、雨風や雪、排気ガスなどのさまざまな影響を365日休む間もなく受けているので、思っている以上にダメージがあります。外壁塗装は、建物を守り、見た目や機能を長持ちさせる大切な施工といえるでしょう。

外壁塗装はいつ頃すればいい？タイミングってある？

外壁塗装をした方がよいと考えていても、いつ頃すればよいのか、タイミングはいつなのか、と悩む場合もあるでしょう。一般的に、外壁塗装のタイミングは7～15年ごとといわれています。海の近く、降雪量が多い地域など、自分の住んでいる地域の特徴や気候によって、年数は異なります。自分ではタイミングを判断するのが難しい方は、専門業者に見てもらい時期を相談するとよいでしょう。

外壁の劣化のサインって？

外壁の劣化にはどのような種類があるのか把握しましょう。塗装のはがれやめくれ、ひび割れ、色あせやくすみ、カビ、コケ、壁の表面に白い粉のようなものが発生するチョーキング現象など。放置していると外壁の劣化が進んでしまうので、注意が必要です。

外壁塗装に適した季節はある？

外壁塗装に適している時期は、自分の住む家の外壁に劣化の兆候が見られたとき。築年数がどのくらい経過しているのか、前回塗装してからの年数なども重要なポイントです。外壁を行うのに適した季節はいつなのでしょうか。一般的に外壁塗装に適している季節とされているのが、気候や気温が安定する9～10月。3～5月も気温や湿度が安定するのでよいですが、花粉が飛散する時期でもあるので花粉によって作業に集中できないこともあるでしょう。6～7月の雨季、8～9月の台風の時期、降雪や寒さが影響する冬はおすすめしません。

外壁塗装と他のメンテナンスを一緒に行う

外壁塗装は、足場を組んで行われます。足場を組むと時間も費用もかかるので、外壁塗装だけではなく屋根の修理や塗装など他のメンテナンスも一緒に行うのがおすすめです。時間もリフォーム費用も節約し、効率よくメンテナンスを行いたいですね。

外壁塗料の種類や特徴と費用の相場

外壁塗装に使用する塗料にはさまざまな種類があり、特徴や費用も異なります。塗料選びの際に、だいたい何年ごとにメンテナンスが必要になるのかも考えましょう。そのときどきで安い塗料を選ぶのではなく、長い目で見て判断する必要があります。塗料ごとの特徴やおおよその金額を把握し、判断材料にしましょう。

外壁塗料の構成材料

外壁塗料を構成している材料は、合成樹脂、顔料、添加剤、溶剤類の4つに分けられます。合成樹脂は耐久性を決定する、顔料は塗膜に色をつける、添加剤は塗膜に機能を加える、溶剤類は塗料を液体化するなどの働きがあります。

アクリル塗料

アクリル塗料の主成分はアクリル樹脂。費用相場は1平方メートルあたり1,000～1,800円です。価格が安いのが特徴で、耐用年数は3～8年。数年おきに外壁塗装、リフォームを行い綺麗に保ちたい方におすすめです。塗料のカラーバリエーションも豊富で、自分好みの色に出会えるでしょう。1950年頃から開発されている塗料で、さまざまな塗料メーカーから販売されているのも嬉しいですね。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の主成分はウレタン樹脂（ポリウレタン）です。ポリウレタンが開発され始めたのは1930年代頃。最大の特徴と言われているのが「弾性」です。何らかの衝撃が加わっても、元に戻ろうとする力が働き、ひび割れなどを防ぐ役割があります。耐用年数は5～10年、費用相場は1平方メートルあたり1,700～2,500円です。

シリコン塗料

シリコン塗料の主な成分はアクリルシリコン。耐候性、耐熱性、耐水性、防汚性、透湿性に優れていて、外壁塗装の塗料として使われてきた歴史も長いです。業者からの信頼も厚く、シリコン塗料を勧める場合が多いようです。コストパフォーマンスがよく、光沢感のある仕上がりを希望する方や、長持ちさせたい方におすすめの塗料。耐用年数は7～15年で、費用相場は1平方メートルあたり2,300～3,500円です。

フッ素塗料

フッ素系塗料は、フッ素が含まれている合成樹脂が主な成分です。1平方メートルあたり3,500～4,800円と少し高めですが、性能が優れているのが特徴。耐用年数が12～20年で外壁にしっかりと密着するため、耐久性も抜群です。耐熱性、親水性、防カビ性、防藻性にも優れているので、塗装してもらうと安心感があるでしょう。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、あまり聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。2015年に発売された比較的新しい塗料ですが、ラジカル塗料のベースは従来のアクリル塗料やシリコン塗料などです。配合されている高耐候酸化チタン、光安定剤の2つの成分によって劣化しにくい膜の形成が行われます。費用相場は1平方メートルあたり2,200～4,000円と安価でありながら、チョーキングが発生しにくい、作業性が高いなど性能にも優れているのが魅力的ですね。耐用年数は8～16年です。

セラミック塗料

セラミック塗料とは、樹脂を主成分とするのではなく、アクリル塗料やウレタン塗料などにセラミックが配合されたものを指します。セラミック塗料の中には、特別な効果を発揮する場合も。見た目が石材調になる、断熱・遮熱効果を持つ、低汚染性の発揮が挙げられます。耐用年数は10～25年。費用相場は1平方メートルあたり2,300～4,500円。天然石調塗料の場合は5,000～14,000円です。

光触媒塗料

光触媒塗料とは機能性塗料の一つ。最大の特徴がセルフクリーニング機能。雨水がくっつきやすい親水性の機能が優れていて、汚れが親水性塗膜に浮かび上がり、雨水で洗い流される仕組みです。耐用年数が10～20年と長く、1平方メートルあたりの費用相場が3,800～5,500円です。

無機塗料

無機塗料には樹脂成分が含まれず、無機物が主成分です。樹脂成分の中に劣化の原因となるものが含まれているので、無機塗料は高性能。一般的には20年以上持つとされていて、耐用年数や対候性が高い、カビやコケなどが発生しにくいのが特徴です。費用相場は1平方メートルあたり3,500～5,500円です。

ナノテク塗料

近年の最先端の技術の中で用いられる「ナノテク」。ナノテクは塗料の分野でも大活躍で、地球の環境に影響を及ぼす温室効果ガスを削減し、親水性や速乾性の高さも魅力的です。耐用年数は10～15年、1平方メートル当たりの費用相場は2,400～5,500円です。

外装塗装は施工業者に相談してメンテナンスを！

外壁塗装を行うための塗料にはさまざまな種類、効果があります。地域によって気候も異なるため、外壁が受けるダメージもそれぞれです。自分の暮らしている地域や建物に合った塗装をしてもらうことが大切。自分では判断が難しい場合もあるので、専門の施工業者に相談や依頼を行うとよいでしょう。無料点検、無料見積もりを実施している業者もあります。複数の業者から見積もりをもらうと費用を比較できるので、業者を選ぶ参考になります。大切な建物を維持し長持ちさせるためにも、手抜き工事などを行う悪徳業者には要注意。信頼できる優良業者を探し、定期的なメンテナンスを行ってくださいね。

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