家を売っても住み続ける方法とは？リースバックについて紹介

夢のマイホームをせっかく手に入れたのに、様々な理由で住宅ローンの支払が難しくなりマイホームを手放さなければいけなくなったという人は少なくありません。マイホームを手放すだけでもショックなのに、さらにマイホームが売却されると、今度は住み慣れた家から退去しなければいけません。次に住む賃貸住宅を探し、引っ越しをするのは、時間や費用がかかり、大きな負担になります。しかし、実は家を売っても住み続けることができる方法があるんです。それが最近注目されているリースバックという契約。そこで今回は、売却した家に住み続けることができるリースバックについて紹介していきたいと思います。

住宅ローンの返済ができなくなったら

今の時代、サラリーマンでも突然のリストラや賃金の減少があるのは当たり前の時代。他にも事業がうまくいかず生活が厳しくなったという方も多いでしょう。そんなとき、住宅ローンを返済するのが難しくなり、マイホームを売却しなければいけないという自体になってしまいます。住宅ローンの返済が滞ったときの家の売却方法はいくつかあり、その方法で売却するかを選択しなければいけません。ここではまず、売却方法について解説していきます。

競売とは？

住宅ローンの支払ができなくなったとき、売却方法として真っ先に頭に浮かぶのが「競売」ではないでしょうか。競売とは借入先である銀行等の金融機関が裁判所を通じて優先的に不動産を売り、その売却代金からローン残額を回収する競売手続きのことです。競売は相場の約60～70％の価格で売却されるため、債務が残ってしまうことが多いという特徴も。そのとき、残債務の一括返済を迫られ給与を差し押さえられる恐れもあり、デメリットが多い売却方法です。

任意売却とは？

家の売却方法として多くの人が選択するのが「任意売却」です。任意売却とは、住宅ローンを6か月以上滞納し、債権回収会社や保証会社に移ったあとに売却する方法で、市場相場と同様の価格で販売できるというメリットがあります。さらに、家の売却額だけでローンを完済できない場合、ローンの残り残債を月々の分割返済することが可能。ただし、任意売却をすることで個人信用情報に傷が付き、ローンを組めなくなるなどのデメリットもあります。

リースバックとは？

リースバックとは、リースバック運営会社に家を売却し、その家の賃貸契約を結ぶことで住み慣れた家でそのまま生活ができるという契約のこと。自宅を売却する必要があるけど引っ越せない事情がある場合に便利なサービスです。ただし、住宅ローンの残債額によっては利用できない場合があり、一般的な不動産売却より売却価格が安くなるケースが多いというデメリットもあります。また、家賃も一般的な賃貸と比べると高くなる傾向に。

リースバックのメリット・デメリット

住宅ローンの支払いが滞り家を売却したとき、その家から退去することで、近所や職場に家を売却したことが知られてしまいます。それにより、住宅ローンが支払えなくなったことがバレてしまうこともあります。できれば、引越し費用を抑えるためにも、売却しても、そのまま家に住み続けたいと思う方は多いでしょう。そんな方にはリースバックがおすすめ。リースバックにはメリットとデメリットがあるので、紹介していきます。

リースバックのメリット

リースバックは、家を売ったあともそのまま住み慣れた家で生活をしていけるというメリットの他に、さまざまなメリットがあります。まず、リースバックしたあとは、家の所有権がリースバック運営会社に移るため、固定資産税などの諸費用がかかりません。そのため、費用負担が家賃のみということになります。また、マイホームを持つことで起こる災害や破損などのリスクからも逃れることができます。さらに、契約内容によっては、資金が集まれば家を買い戻すことも可能です。

リースバックのデメリット

リースバックはメリットだけでなくデメリットもあります。リースバックはローンの返済をしなくて済むようになる一方で、代わりに家賃の支払いがあります。家賃は通常の賃貸に比べて高く設定されていることが多く、もし家賃を停滞してしまうと、その家を退去しなければいけません。さらに、契約期間が終わり再契約ができないケースもあり、そのときにも退去しなければいけなくなります。

家を売ったあとも住み続けるためには

家を売ったあとも、そのまま住み続けるためには、リースバックでの売却がおすすめ。しかし、リースバック契約をしても、さまざまな理由で住み続けることが難しくなる場合もあります。せっかくリースバック契約をしたのに、その家から退去しなければいけなくなったら意味がないですよね。ここでは、家を売ったあとも住み慣れた家で生活を続けるための注意点をいくつか紹介していきます。

再購入を検討しよう

もし、これから先もずっと売却した家に住み続けたいなら、資金を作り再購入するという方法が確実な方法と言えます。しかし、リースバックは必ずしも再購入できるとは限りません。もし、将来的に売却した家を再購入したいと考えるなら、契約時に再売買予約完結権を付けておきましょう。再売買予約完結権には期間と再購入のときの買取価格を予め決めておかなければいけないため、契約内容をしっかり確認しておく必要があります。

家賃を停滞しない

リースバックの場合、契約期間内であっても、家賃の支払いが滞った時点でその家から退去しなければいけなくなります。リースバックをする時点で、住宅ローンの返済ができなくなるほど経済的に厳しい状況にあるため、支払いが難しい家賃の金額で契約してしまうと住み続けるのが難しくなります。家賃の停滞を防ぐためには、契約の段階で、支払が可能な家賃に設定できるよう交渉をしましょう。

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リースバックを検討しよう

さまざまな理由で住宅ローンの返済が難しくなったとき、その家を手放し引っ越しをしなければいけなくなるのは大変ですよね。できれば、住み慣れた家で生活を続けたいと思う方も多いでしょう。そんなときにはリースバックというサービスがあります。しかし、リースバックにはメリットだけでなくデメリットもあるので、サービスについてしっかり理解し、リースバックの利用を検討してみてください。

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