桃太郎伝説が残る岡山県。豊かな自然溢れるスポットもたくさんあり、西日本屈指の紅葉の名所と言われているのが「奥津渓(おくつけい)」です。燃えるような赤や黄金色に染まった美しい渓谷が見られ、夜になるとライトアップされた幻想的な景色も楽しめます。「岡山県立森林公園」は標高840mにあるため寒暖差が大きく、色鮮やかな紅葉が見られるスポット。特にピンク色の花や実をつけるマユミの紅葉は必見です。中国地方随一の大きさを誇る名瀑「神庭の滝」では、ダイナミックに流れ落ちる滝と真っ赤に染まった紅葉とが織りなす絶景が見られます。
名瀑と紅葉の共演を堪能名勝神庭の滝は岡山県立自然公園内にある滝で、日本の滝百選や日本百景に選ばれています。幅20m、高さは110mあり、断崖絶壁を流れ落ちる滝とモミジやカエデ、ケヤキなどの紅葉を楽しめるのがポイント。例年では11月上旬ごろに色づきはじめ、11月中旬ごろが見頃。周辺には野生のニホンザル約160匹がいるのも特徴です。
車窓から眺める壮大な紅葉蒜山大山スカイラインは蒜山高原と大山鏡ヶ成を結ぶ観光道路。蒜山高原は標高約500mから600mに位置する高原リゾート地で、カエデやブナ、コナラなどの紅葉が見られます。鬼女台(きめんだい)展望休憩所からの眺めも見どころで、360度のパノラマ風景を楽しめるのがポイント。例年の見頃は10月下旬から11月上旬ごろまでです。
貴重な建造物郡と紅葉を眺める特別史跡旧閑谷学校は、1670年に備前藩主の池田光政が庶民教育のために開いた学校。講堂は国宝に指定され、敷地内にある建造物ほとんどが国の重要文化財です。中国の孔子廟より種を持ち帰り植えられたカイノキが見どころのひとつで、カエデやモミジなどの紅葉も見られます。例年の見頃は11月上旬から11月下旬ごろまでです。
紅葉に包まれる奥津渓八景を眺める吉井川沿いに約3kmにわたって続く奥津渓。国の名勝に指定されたスポットで、渓谷沿いには約800mの遊歩道が整備されています。東洋一の甌穴(おうけつ)とも呼ばれる臼淵の甌穴郡や天狗岩の奇岩、鮎返しの滝などが見どころ。例年の見頃は10月下旬から11月中旬ごろまでで、ライトアップや奥津渓を中心に催し物も行われます。
紅葉の散策を楽しむ森林公園岡山県立森林公園は、標高840~1,100mの中国山地に位置する総面積334haの公園。敷地内に設けられた遊歩道でブナやミズナラ、マルバマンサクなどの紅葉が眺められるのがポイントです。カラマツ林や赤い実をつけるマユミの古木、滝や展望台からの景色も見どころのひとつ。例年の見頃は10月下旬から11月上旬ごろまでです。
黄金色の高原で秋を満喫岡山県の北端、鳥取県との県境に広がる恩原高原。標高約700mに位置し、例年10月中旬ごろからブナやナラ、ミズナラなどが色づきはじめ、10月下旬から11月上旬ごろまでが見頃となります。高原の中央にある周囲4.5kmの恩原湖周辺も見どころのひとつで、三国山が水面に映り、カラマツの落ち葉が敷き詰められます。
シンボルの赤橋から紅葉を望む吉備清流県立自然公園に指定されている宇甘渓。旭川の支流である宇甘川の流れに沿って奇岩がそそり立つ景観が眺められるのが特徴で、赤橋や川柳の小道などが見どころです。例年、11月上旬ごろに色づきはじめ、11月中旬ごろに見頃を迎えます。紅葉時期には宇甘渓自然公園ライトアップも開催され、昼間とは異なる景色を楽しめます。
東京から岡山県にアクセスする場合は新幹線を利用して約3時間10分で到着します。新大阪駅から乗車する場合の所要時間は約45分です。新幹線以外にも高速バスも岡山旅行の交通手段として使用できます。岡山県には空港があるため、飛行機を利用して各地からアクセスすることも可能です。岡山桃太郎空港からはリムジンバスを利用すれば市内にアクセスできます。
出発地や旅行シーズンにもよりますが1泊2日の旅行の場合、交通費と宿泊料金を合わせて20,000円から30,000円となっています。現地での飲食代やバスやタクシー代、お土産代も加えて50,000円前後用意しておけば岡山旅行を楽しむことが可能です。費用を抑えたい、逆に費用に余裕がある場合は宿泊代や飲食代で調整することができます。
岡山県は1泊2日でも楽しむことが出来る旅行先です。新幹線を利用してアクセスすることが可能なので週末気軽にアクセスすることが出来ます。いくつもの観光スポットを巡りたい場合や、温泉でのんびりしたい場合には2泊3日以上のスケジュールを組んで出かけるプランが人気です。旅の目的や、目的地に合わせて滞在日数を選んでください。
温暖で雨が少ない気候の岡山県は一年を通して旅行を楽しめる地域となっています。ベストシーズンは3月から5月の温かくなり始める時期で、豊かな自然や観光を満喫することが可能です。春から初夏にかけて以外だと秋頃の紅葉シーズンも人気となっています。鮮やかに色付く山々の眺望を楽しんだり、雲海が発生しやすい時期のため天空の山城を観光したりできます。
ベストシーズンを外した時期や春休み、GW、夏休みなどの長期休暇を外した時期は人混みも少なく穴場の時期と言えます。梅雨の時期は旅行の際に敬遠されがちですが、岡山県は雨が少ないので梅雨の季節でも観光を楽しむことが可能です。週末を外して平日で観光を楽しむ場合であればベストシーズン中も比較的のんびり観光することが出来ます。
岡山と言えば桃太郎のイメージが強いですが、日本三大庭園の一つである「岡山後楽園」や江戸時代の情緒を感じることがす出来る「倉敷美観地区」や「岡山城」もおすすめの観光スポットです。県内に神社やお寺があるため、神社巡りやお寺巡りを楽しむプランもおすすめとなっています。美人の湯として知られる奥津温泉も人気の観光スポットです。
岡山県は一年を通して過ごしやすい地域であることから季節に合わせた服装を選べば間違えありません。暖かな気候で知られる岡山県なので動きやすい服装や脱ぎ着しやすい服装もおすすめとなっています。レジャーや街歩き、アクティビティを楽しむスケジュールであれば履きなれた靴や動きやすい靴を用意しておくことをおすすめします。
岡山旅行で特別必要な持ち物はありませんが、移動時間が長い場合は時間を潰すことが出来る本やタブレット、ポータブルゲーム機を用意しておくのがおすすめです。お土産など現地で買い物をする場合はエコバッグや手提げ袋を持ち歩いておくと安心です。晴れの国岡山ですが、万が一の雨に備えて折り畳み傘などの雨具も用意しておきましょう。
岡山県はフルーツの名産地として有名です。白桃やマスコットを使用したスイーツは岡山旅行で外すことが出来ないグルメです。鰆料理や日生カキオコ、津山ホルモンうどんといった郷土グルメは地元民からも親しまれているおすすめの料理となっています。ひるぜん焼きそばやぶたかばといったB級グルメも外すことが出来ないグルメです。
現在、新型コロナウイルスが蔓延しているため旅行や外出の際にはマスクの着用が必須となっています。現地の方々に迷惑がかからないよう、マスクを着用しアルコール消毒をこまめに行うようにしてください。観光地を巡ったり、食事をしたりする際には3密を避けて行動しましょう。目的地の営業時間の変更や臨時休業情報なども要チェックです。