秀麗な山々や最上川など、美しい自然に囲まれている山形県。四季折々の景観美が楽しめる場所が多く、特に秋は鮮やかに色づいた木々の絶景が広がります。その中でも様々な角度から紅葉を楽しめるスポットが「蔵王」です。山頂から山麓へかけて広がるグラデーションを空から見られる「蔵王ロープウェイ」、お釜と紅葉の景色が見られる「蔵王刈田リフト」、そして紅葉の海をドライブできる「蔵王エコーライン」と、いろいろな楽しみ方ができます。日本百名山の「月山」ではミネカエデやナナカマドの色づいた姿が見られ、リフトを利用しての登山も気軽にできます。
名峰月山を望む紅葉ドライブ月山花笠ラインは全長30.9kmの国道で、日本の道100選のひとつに数えられています。羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山をつなぐ景勝道路で、例年10月中旬から11月上旬ごろまで紅葉の見頃を迎えます。ナナカマドやカエデが紅葉し、月山を彩る様子を眺められるのがポイント。月山湖には噴射高112mの大噴水があります。
蔵王の紅葉を眺めるドライブコース蔵王エコーラインは、宮城県と山形県とを結ぶ全長約26kmの山岳道路。山形県側はブナやカエデ、モミジなどが生い茂り、車窓から紅葉を眺められるのが特徴です。例年では9月下旬から10月中旬ごろまでが見頃。標高1,500m近くまで上ると刈田岳頂上や御釜の近くまでへのリフトがあり、リフトからの景色も見どころのひとつです。
崖の上のお寺で紅葉を楽しむ宝珠山立石寺、通称山寺は860年に創建されたと言われる山形市のお寺です。登山口から800段を超える石段を上った五大堂からは山寺を覆う紅葉を眺められます。五大堂のほか、登山口の山門や仁王門でも紅葉が楽しめるのがポイント。例年の色づきはじめは10月中旬ごろで、見頃は10月下旬から11月上旬ごろまでです。
裏磐梯の紅葉風景を堪能白布温泉と桧原湖北岸を結ぶ全長17.8kmの山岳道路、西吾妻スカイバレー。白布峠の南側は東鉢山七曲りと呼ばれるカーブが続く道で、天候により桧原湖や磐梯山も望めます。駐車場が点在し、車を停めてそれぞれ異なる景色を眺められるのがポイント。ナナカマドやドウダンツツジ、ダケカンバなどが紅葉し、10月上旬から下旬ごろまでが見頃です。
紅葉に染まる渓谷の散策を楽しむ赤芝峡は磐梯朝日国立公園に属する荒川峡の中のひとつのエリア。ヤマモミジやイタヤカエデ、ヤマウルシ、ブナなどが自生し、例年10月下旬から11月上旬ごろまで紅葉の見頃を迎えます。荒川に沿って片道約1.2kmの遊歩道が整備され、途中にはベンチも設置されているため、休憩しながら紅葉狩りを楽しめるのがポイントです。
錦に染まる山々を眺める最上峡は、最上川の下流に位置する峡谷。最上川流域で随一の景観と言われ、川沿いに走る国道47号線のドライブでの景色も楽しめますが、舟下りではダイナミックな山々の景色を眺められるのがポイントです。例年10月中旬ごろからカエデやブナ、ナラなどが色づきはじめ、10月下旬から11月上旬ごろまでが見頃となります。
東京から山形県に行く場合、新幹線を利用することが出来ます。山形新幹線を利用すれば最短2時間45分で山形駅に到着します。新幹線以外だと飛行機を利用するルートもあり、羽田空港から山形空港までは約1時間5分となっているので所要時間を短縮したい場合は空路がおすすめです。その他にも高速バスや、マイカーでアクセスするルートもあります。
出発地や滞在期間によって費用が異なりますが、1泊2日で交通費と宿泊費を含めた費用は20,000円から30,000円となっています。現地での飲食代やお土産代、バス代及びタクシー代を含めて50,000円前後用意しておくと山形旅行を楽しむことが可能です。高級旅館や高級ホテルを利用したり、滞在日数が増えたりすると費用が高くなるので注意が必要です。
山形県は1泊2日でも楽しむことが出来る旅行先です。週末電車や飛行機に乗り込んで非日常を体感したい人にもおすすめです。山形全域の観光スポットをのんびり巡りたい場合や温泉でゆっくり体を休めたい人は2泊3日以上のスケジュールを組んでみてください。目的やスケジュール、休みの都合に合わせて滞在日数を選んでみてください。
山形県は四季を通して楽しむことが出来る地域です。春夏秋冬を通して違った趣のある山形県を満喫することが出来るのですが、果物狩りを楽しみたい場合は夏から秋にかけてがベストシーズンとなっています。6月上旬から7月中旬にはサクランボ狩り、8月下旬から11月上旬にはブドウ狩りを楽しむことができます。旅行の目的に合わせて選んでみましょう。
空いている時期や混雑を避けたい場合は春休みやGW、夏休みなどの旅行シーズンを外した時期がおすすめです。山形県は果物狩りに訪れる人も多いので、果物の旬の時期を外すと比較的空いています。ベストシーズンの旅行を考えたいのであれば、金曜日、土曜日、日曜日を避けた平日に出かけると混雑をさけてゆっくり旅行を楽しむことが可能です。
山形の観光スポットと言えば蔵王温泉や羽黒山、上杉神社といった観光スポットが人気です。そのほかにも土門拳記念館、米沢市上杉博物館といった文化的な観光スポットも人気となっています。美しい情景を楽しみたい場合は.最上公園や最上峡芭蕉ライン観光もおすすめです。その他には鶴岡市立加茂水族館も魅力的な観光スポットです。
基本的には季節に応じた服装を準備しておけば間違いありません。ただし、冬場は寒さが厳しくなることもあるため温かい恰好をして旅行に出かけるようにしてください。ヒートテックなどを着用するのがおすすめです。アクティビティやレジャーを楽しむプランの場合は動きやすい服装、動きやすい靴、履きなれた靴を準備しておくと安心です。
山形旅行で特別必要な持ち物はありませんが、移動時間が長くなる場合は時間を潰すことが出来るタブレットや本を用意するのがおすすめです。突然の悪天候に備えて折り畳み傘やカッパを用意しておくと安心です。その他には現地で買ったお土産などを入れておけるエコバッグや手提げ袋を用意しておくと買ったものを整理しやすくなります。
山形県と言えば米沢牛や山形牛が名物で、外すことが出来ないグルメとなっています。ステーキやすき焼きなどで楽しんでみてください。海鮮が美味しいことでも知られているので、岩牡蠣や地魚も味わってみましょう。芋煮は山形県のソウルフードなので県内全域で味わうことが可能です。果物や日本酒、お米なども味わいたいグルメとなっています。
現在、旅行に出かけるにあたって新型コロナウイルス対策が必須となっています。マスクの着用やアルコール消毒を心がけて、現地の方々に迷惑がかからない行動を取ってください。公共交通機関を利用する際や観光地に訪れる際、飲食店を利用する際には3密を避けるようにしましょう。観光地や飲食店に出かける前には営業時間の変更や臨時休業情報の確認も忘れないようにしてください。