本州最西端の山口県。豊かな自然がたくさん残っており、紅葉の名所もたくさんあります。国指定の名勝である「長門峡」では巨岩や奇石、滝や深淵などが点在している美しい渓谷を紅葉が真っ赤に染め上げる絶景が見られます。約5.1㎞の整備された遊歩道もあるのでゆっくり散策するのもおすすめです。国内最古の国宝・仏殿がある「功山寺」のカエデの木は一本一本が大きく、山門と紅葉の景色が美しいと評判です。園内に1000本もの木々が植えられている「紅葉谷公園」では晩秋になるとイチョウのじゅうたんが見られ、”西の高野山”との呼び名もある「大寧寺」では夜になるとライトアップも行われるので、色鮮やかな紅葉が昼夜共に楽しめます。
高野山真言宗の古刹の紅葉県立自然公園内・華山の二合目に位置する華山神上寺。紅葉の見頃は例年11月中旬から12月上旬ごろまで。モミジやイチョウの巨木が見られるのが特徴で、庭園の大モミジのほか、樹齢800年以上のイチョウもあります。境内には仁王門や無明橋、雪舟の庭などの見どころも。精進料理を食べながら紅葉を楽しめるのもポイント。
園内を赤く染めるモミジを愉しむ江戸時代からある永興寺や洞泉寺などの寺院跡地を公園化した紅葉谷公園。永興寺の庭園は岩国市指定の名勝で、洞泉寺には樹齢300年以上とされる枝垂れ梅があるのが特徴です。岩国藩主吉川氏の居館跡の吉香公園が隣接し、紅葉谷公園と合わせて1,000本のモミジがあるのもポイント。例年の見頃は11月中旬から下旬ごろまでです。
清流と紅葉を眺める県内最高峰、標高1,337mの寂地山の麓に位置する犬戻峡と竜ヶ岳峡の総称、寂地峡。落差15mの龍尾の滝や落差18mの龍門の滝などを含む五龍の滝は、日本の滝百選に選ばれているのも特徴です。滝巡りは遊歩道を使って楽しめ、カエデやモミジの紅葉を眺めながら散策できます。例年の見頃は10月下旬から11月上旬ごろまでです。
広大な庭園を彩る紅葉を楽しむ約8万4千平米の敷地を有し、邸宅と回遊式の庭園のある毛利氏庭園。大正5年に完成した庭園で、国の名勝にも指定されているのが特徴です。総ケヤキ造りの表門を入ると紅葉並木が続き、そばには小川が流れています。書院造りの邸宅やひょうたん池周辺の紅葉も楽しめるのがポイント。例年の見頃は11月中旬から12月上旬ごろまでです。
名刹を彩る紅葉を楽しむ応永17年(1410年)に創建されたと言われる曹洞宗の寺院大寧寺。境内には大寧寺川が流れ、山口県三奇橋のひとつである虎渓橋が架かります。周囲にはイロハモミジやイチョウなどの紅葉が見られるのがポイント。例年10月下旬ごろから色づきはじめ、11月中旬から12月上旬ごろに見頃を迎えます。ライトアップも楽しめるのも特徴です。
紅葉に染まる国指定名勝の渓谷総延長約12kmの阿武川沿いにある渓谷、長門峡。奇岩や滝、深淵などが見られ、国の名勝に指定されているのが特徴です。竜宮淵と道の駅「長門峡」を結ぶ約5.1㎞の遊歩道が設けられ、カエデやモミジ、ケヤキ、ハゼノキなどが紅葉に染まる渓谷美を楽しめます。例年、10月下旬ごろに色づきはじめ、11月上旬から中旬ごろまでが見頃です。
幕末の時代を垣間見る紅葉の名所元応2年(1320年)に創建された曹洞宗の寺院、功山寺。国宝に指定されている純唐様建築の仏殿のほか、高杉晋作の銅像、五卿潜居の間などの見どころもあります。総門から山門、仏殿へ続く石段の両側にカエデの紅葉が見られるのがポイント。例年11月上旬ごろに色づきはじめ、11月中旬から12月上旬ごろまで見頃となります。
山口への交通手段は、飛行機、鉄道、高速バスなどがあります。東京から山口へは、飛行機を利用して羽田空港から山口宇部空港まで約1時間40分のフライトになっています。新幹線を利用した場合は、約5時間30分でアクセスすることができます。大阪からは、新大阪駅から新山口駅まで約2時間でアクセスすることができます。
山口旅行の費用は、出発地や宿泊日数、泊まるホテル、訪れる場所、シーズンなどによって大きく異なります。東京発で飛行機利用、1泊2日のプランの格安ツアーが、20,800円からになっています。これに、食事代や観光費用、お土産代などをプラスして考える必要があるので、少なくとも30,000円は用意しておくのがおすすめです。
山口旅行は、どこのエリアへ行きたいのかや何をしたいのかなどによってベストな日数が異なります。自然満喫プランや史跡めぐりプランなどさまざまなプランがありますが。広いエリアをレンタカーを借りて移動して、人気の観光スポットを巡り、温泉でゆっくりと宿泊し、グルメなども楽しむという2泊3日プランが特に人気です。
山口は、本州の最西端に位置していますが、日本海にも面しており、夏は日差しが強くて暑く、冬は雪が積もることもあります。ベストシーズンとしては、気候がよく観光がしやすいうえ、美しい紅葉の景色を楽しむことができる秋。フルーツや野菜なども美味しい時期になっているので、観光もグルメも両方楽しむことができますよ。
山口で比較的空いているシーズンを狙うのであれば、、6月や7月の梅雨にシーズンや、冬休み開けからの1月中旬から2月ごろになっています。1月中旬から2月ごろは、雪が降ることもあり、寒さの厳しいシーズンではありますが、日本海の海の幸が美味しい時期でもあり、カニのツアーなどもたくさん開催され、グルメと温泉を楽しむのに最適です。
山口は、大きく分けて4つのエリアに分かれており、目的に合わせて選ぶのがおすすめ。エメラルドグリーンの海と史跡やグルメスポットが目白押しの下関エリア、城下町の風情と日本海の美しい景色が楽しめる萩・長門エリア、美しい自然の神秘を楽しめる秋吉台と山口タウン、アートを楽しめる宇部のの秋吉台・山口・宇部エリア、歴史を堪能できる岩国エリアがあります。
山口旅行は、7月と8月は夏の服装、11月から2月は冬の服装をこころがけましょう。春とは言えども3月と4月は春服にしっかりめのトレンチコートなどを用意し、防寒対策をおこなうのがおすすめ。初夏や秋の気候の良いシーズンは、日中と朝夕の寒暖差があるため、温度調節をおこなうことができる服装を用意しておくのがおすすめです。
山口旅行に、6月や7月の梅雨のシーズンや、9月や10月の台風シーズンに訪れるのであれば、折り畳み傘などの雨具の用意を忘れないようにしましょう。特に、9月や10月の台風シーズンは、非常に多い降水量なだけでなく、激しい風もふくため、傘をさすことができないこともあります。レインコートや雨靴の用意があると安心ですよ。
山口を訪れたら外せないグルメと言えば、下関のフグやクジラ料理、関サバ・関アジなどの魚介グルメ。また、瓦の上で茶そばやお肉を焼く瓦蕎麦や、上げた中華麺にたっぷりの餡をかける「ばりそば」、岩国寿司などのご当地グルメも外せません!さらに宇部ラーメンや下松牛骨ラーメンなどのB級グルメも豊富にそろっています。
山口では、コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底しています。密をさけるために、観光スポットの入場制限や飲食店の営業時間短縮、イベント開催の中止などがおこなわれており、訪れる前に、ホームページなどで確認するのがおすすめです。マスク着用やアルコール消毒、会話を控えめにするなどして安全に旅行を楽しむようにしましょう。