沖縄本島全般で食べられる「沖縄そば」は、もともとは王族に食されてきた、伝統ある宮廷料理でした。明治中期から昭和初期にかけて次第に一般庶民の食卓にのぼるようになり、今では地元のソウルフードとなっています。農山漁村の郷土料理百選にも選ばれている沖縄そばは、そば粉を使用せず、小麦粉にかん水または灰汁を加えて作ります。コシが強くて歯ごたえがある、ほかのそばとは違った食感と味わいは、一度食べたら忘れられません。具は主に三枚肉やソーキ、紅ショウガやネギなどがトッピングされています。沖縄本島中部や北部で沖縄そばが食べられる店を紹介します。
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■浜屋
最初におすすめする本島中部・北部の沖縄そばは「浜屋」。北谷町(ちゃたんちょう)のはずれにある店で、ダイビングエリアに位置するため、ウェットスーツのままでも入れます。店名を冠した「浜屋そば」が店の売りです。澄んだスープの中には強い弾力がある麺、上にはとろとろに煮込まれた軟骨ソーキと、固めに焼いた薄焼き卵が乗っています。沖縄音楽のBGMが常に流れているので、ゆったりとした時の流れを感じながら食事を楽しめます。
浜屋
- 沖縄県中頭郡北谷町宮城2-99
- 098-936-5929
- 10:00~21:00
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■番所亭(ばんじゅてい)
次に紹介する本島中部・北部の沖縄そばは「番所亭(ばんじゅてい)」。歴史的施設で琉球王朝時代からある、喜名番所(きなばんしょ)のすぐそばの読谷村(よみたんそん)の沖縄そば店。沖縄中部に位置しています。自家製麺にはウコンを練り込んだものを使用していて、化学調味料を全く使用しないスープが特徴です。読谷の多幸山にいた山賊のフェレーから名づけられた、名物のフェーレーそばは、ソーキとてびち、三枚肉が入っていてボリュームたっぷりです。
番所亭(ばんじゅてい)
- 沖縄県中頭郡読谷村喜名473
- 098-958-3989
- 11:00~20:00
- 水
■高江洲そば
続いておすすめの本島中部・北部の沖縄そばは「高江洲そば」。「ゆしどうふそば」が非常に有名な沖縄そば店で、浦添市伊祖の住宅街の中心部に位置します。地元の人たちが連日行列をつくってまで食べたいというほどです。「ゆしどうふ」とは、やわらかい沖縄のおぼろ豆腐です。ゆしどうふそばには、だしがしっかりきいた豚骨ベースのスープにゆしどうふ、軟骨ソーキ、錦糸卵、トッピングにはネギと昆布を使用しています。
高江洲そば
- 沖縄県浦添市伊祖3-36-2
- 098-878-4201
- 10:00~20:00
- 日
■きしもと食堂 八重岳店
続いておすすめの本島中部・北部の沖縄そばは「きしもと食堂 八重岳店」。本部町にある、美ら海水族館から車で10分のところにあります。1905(明治38)年創業のきしもと食堂からのれん分けされた店です。店内は、昔ながらの食堂を思わせる懐かしい雰囲気です。人気の「岸本そば」は、カツオだしが効いたスープと、甘辛く煮込まれた、やわらかなラフテーが絶品です。
きしもと食堂 八重岳店
- 沖縄県国頭郡本部町伊野波350-1
- 0980-47-6608
- 11:00~19:00
- なし
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