※首里城公園(有料施設を含む園内施設)は2019年10月の正殿火災の影響により、立ち入りが制限されています。最新情報は、公式サイトにてご確認ください。
首里城公園:http://oki-park.jp/shurijo/
沖縄の観光、見所と聞かれたら知る人ぞ知る離島や美しい海などを挙げる方が多いのではないでしょうか。しかし沖縄にはそうしたアクティブレジャー以外にも見るべきスポットが盛り沢山!特に世界遺産にも認定されている首里城は必ず見ておきたいスポットでしょう。
訪れる前には事前に勉強をしておくとおもしろさ倍増!外交、政治、祭事など、後世に伝えるべき琉球王朝の魅力をもっともっと堪能できるはずです。そこで首里城の魅力と意味、赤の城に込められた想いに触れつつ、訪れたら特に注意して見ていただきたいおすすめスポットを5つご紹介致します。
目次
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首里城は予備知識があると何倍もおもしろい!
「首里城」と一言で呼ばれていますが、正式には「首里城公園」と言います。施設内には代表的な赤の建物以外に、琉球式の庭園や休憩所、国王の執務室や王子の控室として使用されていた「鎖之間」や「書院」など、琉球王朝の生活と文化を垣間見えるスポットです。そんな魅力もあり、古都巡りが好きな方にはまさにおすすめの由緒正しい趣が今も残っているんです。
「守礼門(しゅれいもん)」
最初におすすめする首里城の必見スポットは「「守礼門(しゅれいもん)」」。首里城といえば、二千円札に取り入れられ印刷されている守礼門です。正殿ではなく門?と思う方も多いはず。
この門に込められているものは、単なる入り口とは少し違ったニュアンスがあるんです。その最大の理由が門に掲げられた「守礼之邦(しゅれいのくに)」という言葉です。「琉球は礼節を重んじる国」という意味です。
来訪した方を歓迎する言葉として掲げられる言葉なんです。琉球としての在り方を世界に主張する、大事な「顔」とも言える場所なんですね。
昔は、中国からの使者が訪れている期間だけこの言葉が掲げられ、友好の証として親しまれて来ました。勿論例外もあって、ペリー来訪の際はこの言葉が掲げられていなかったとか。今では、そんな歴史的な背景とともに、平和な世の中になった事を象徴するように、ずっとこの言葉が掲げられているそうです。
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「正殿」
2番目におすすめする首里城の必見スポットは「「正殿」」。首里城と言ったらココ!赤く威厳ある「正殿」
正殿は内部も見学でき、琉球王朝の歴史を学ぶ事ができます。学ぶ、というと少し固いかもしれませんが、礼節を重んじる琉球の人々の生活や、美学を垣間見えて新しい発見に溢れています。
広々としていて荘厳な雰囲気です。
正殿の造りは、神社とも寺とも感じられる、不思議な空間です。厳かな雰囲気でもあり、豊かな装飾で華やかな印象もあり、独特の建築様式です。
建築様式、城壁の作り方等がちょっぴり中国の様式を感じる方もいるかもしれません。外交を盛んに行っていた琉球王朝だからこそ、竜の装飾や朱のカラーリング等、異国情緒に溢れていながら日本的な精神を感じる所が多いです。
「鎖之間(さすのま)」
続いておすすめの首里城の必見スポットは「「鎖之間(さすのま)」」。こちらもおすすめスポット!「鎖之間(さすのま)」は正殿のような赤い華やかさはないのですが、渋く趣があり、なかなかの見応えがあるスポットです。
こちらは王子などの控え所で、役人を招き懇談する御鎖之間(おさすのま)と言われる広間がある建物です。
庭園を見渡しながら、いにしえの人々に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。ゆったりと落ち着く場所です。
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沖縄名物・さんぴん茶とお茶菓子にちんすこうを味わえます。沖縄ならではのおもてなしに心からゆったりと時間を過ごす事が出来そうです。
「瑞泉門(ずいせんもん)」
4番目におすすめする首里城の必見スポットは「「瑞泉門(ずいせんもん)」」。瑞泉門も石垣の風合いと趣を感じるスポット。筆者は遺跡のような感覚で堪能できました。渋い趣を感じて好きな場所です。
ここでの見どころは、何と言っても「沖縄最古のシーサー」が見られること!推定で沖縄最古であるとされる有名なシーサーと沖縄の歴史を感じるスポットです!ちなみに!瑞泉門の名前は、門の手前に溢れ出る湧水「龍樋(りゅうひ)」が名前の由来なんだそうです。
「西のアザナ(いりのあざな)」
次に紹介する首里城の必見スポットは「「西のアザナ(いりのあざな)」」。標高約130mの城郭の西側に築かれた物見台「西のアザナ(いりのあざな)」では、沖縄の空を一望できます。下から見上げる様子も、石造りの迫力があり、人気のフォトスポットなんです。
ここは別名「島添(しまそえ)アザナ」ともいい、古くは往時にここに旗を立てて、鐘を備えて時刻を知らせたとのこと。だから広々と見晴らしがいいんですね。琉球王朝の生活や歴史を垣間見えるすてきなスポットです。もちろん、西のアザナからは首里城内も存分に見渡せますよ♪
そしてここ、「西のアザナ」といえば、沖縄屈指の夜景スポット!夕焼けから日の入りまで、沖縄の美しい空と素朴な活気を感じる空を一望できます。物見台はウッドデッキ風にしつらえてあり、ベンチもしっかりと設置され、バリアフリーの観点からもかなり優秀なスポット。フェンスの高さが低いため、ベンチ等に座ったままでも景色を堪能できるのも魅力です!
旅の思い出を語り合いながら、優雅に時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
首里金城公園
- 沖縄県那覇市首里金城町1-2(首里城公園管理センター)
- 098-886-2020
- 4月~6月、10月~11月:8:00~19:30 / 7月~9月:8:00~20:30 / 12月~3月:8:00~18:30
- なし
- 入場料:無料 ※敷地内では原則禁煙ですが、喫煙スペースが設けられています。
さらに見どころ!琉球王朝の祭事
最後に紹介する首里城の必見スポットは「琉球王朝の祭事」。那覇市国際通りにて毎年行われる「琉球王朝絵巻行列」は首里城の歴史を語る上で重要なお祭りです。首里城の歴史を垣間見えるはず。しかし「お祭り」というのは、少しニュアンスが違ってくるかもしれません。というのも、沖縄でのお祭りは本土の神社やお寺のものとは少し心の置き方が違っています。特に首里城の歴史に由来するこのお祭りは、歴史の伝承という意味合いが大きいようです。
もし見学する際は、観光というよりは見学、というスタンスで参加してみてくださいね♪
観光客の中には「せっかくの私たちの思い出なんだから」と列を乱すような方や、無理矢理列に並んで記念写真を撮ろうとする方がいますが、とんでもないマナー違反です。首里城の中も勿論、景観を乱すような事や、破損や落書き等は絶対にないようにしましょう。
世界遺産、という称号は客引きの為のものではなくは文化伝承のためのもの。観光客を楽しませることが目的ではないのです。あくまで式典を取り行う現地の方々の1年のうちの一部を見せていただく立場である事をお忘れなく、節度ある行動を心がけ、愉しい旅をお送りください!# 首里城の歴史を知ると、旅はもっと愉しくなる!