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サラーラ - 文化遺産
アラビア半島のオマーンという国をご存知ですか? 現国王の祖父王が、大恋愛の末、国王の地位を捨てて、日本人女性と結婚したことから親日家も多い国です。そのロマンチックな逸話のあるオマーンの南部、ドファール地方はオマーン特産の香料「乳香(フランキンセンス)」の産地として知られています。古代から中世にかけて何世紀にもわたって乳香交易の拠点として栄え、当時の繁栄の様子を伺える遺跡などが残っています。 遺跡の資料的価値から、2000年には、フランキンセンスを採取できる木が自生している地域とフランキンセンスの交易で栄えた街の遺跡群があるオマーン南部の地域がユネスコの世界遺産に登録されました。 インド洋の海風の影響で緑も多く、農作物も豊富で魚介類がおいしいオマーンでフランキンセンスの香りに包まれてみませんか? フランキンセンスを取り巻く文化とフランキンセンスの国土を紹介します。
サラーラ - ビーチ・砂浜,洞穴・鍾乳洞,城・宮殿,寺院・教会,史跡・遺跡
サラーラはオマーンの古都です。地理上ではアラビア半島の南部に位置し、インド洋に面していることから熱帯気候に属しています。アラビア砂漠の近くに位置しているのですが、一年を通して過ごしやすい気候となっているため観光地としても人気です。アラブ湾岸諸国からは避暑地として有名で年間を通してたくさんの人がサラーラに足を運びます。6月後半から9月前半はハリーフと呼ばれる季節で、日本で例えると梅雨にあたります。この時期にはハリーフフェスティバルも行われ街も賑わいます。観光地としては遺跡やアラブの自然、モスクが人気です。日本とは雰囲気の違う街並や観光地を楽しんでみてください。今回は、そんなサラーラでおすすめの観光スポットを紹介します。
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サラーラ - 寺院・教会
オマーン南部の港町サラーラの中心部にあるのが、カブース王のモスク(サラーラ)です。 オマーン南部最大のモスクであり、白亜のイスラム建築は美しく、2つのドームと2つのミナレットを備えており、圧巻のスケールを誇ります。夜はライトアップされ幻想的。 イスラム教徒ではない人は、祈りの時間はモスクに入ることができないため注意が必要です。さらに金曜をのぞいた、毎日午前8時~午前11時まで内部を見学できますが、男性は膝を隠すズボン、女性は顔を隠すスカーフ、フルレングスのズボンとフルスリーブのシャツを着用するようにしましょう。
サラーラ - 博物館
オマーン南部の港町サラーラの東約5kmの、アル・バリード遺跡に隣接しているのが、フランキンセンス博物館です。 サラーラは乳香(フランキンセンス)の原料となる樹木が生い茂る土地として有名で、自生地は世界遺産に「乳香の土地」という名で登録されています。 館内では、海洋都市として発展したサラーラもあるドファール地方の歴史、海洋貿易に使われたダウ船、乳香の歴史や乳香に関する貴重な資料が展示。中庭にはフランキンセンスの木も植えられています。ミュージアムショップもあり、フランキンセンスを使った商品が並び、お土産にもおすすめです。
サラーラ - 史跡・遺跡
オマーン南部の港町サラーラの近くにあるのが、コール・ロリ(古代都市遺跡)です。 コール・ロリは、1世紀ごろにはこの地で繁栄していたとされる、ハドラマウト王国の前哨基地として建設された、古代都市の遺跡とされています。 サラーラは乳香(フランキンセンス)の原料となる樹木が生い茂る土地として有名で、コール・ロリはそのフランキンセンスの貿易の中心地として繁栄した跡が随所に見られる貴重な遺跡です。そのなかには倉庫や作業場、井戸や記念碑などが見られます。7世紀ごろに放棄されたといわれており、現在はその貴重さから世界遺産「乳香の土地」の構成遺産の1つとなっています。
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