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九龍城砦とは?
香港の九龍城地区にあった九龍城は、もとは香港を海賊から守るために作られた城砦でしたが、第二次世界大戦後よりこの地に史上唯一とも言える高層スラム街が発生、「悪の巣窟」と呼ばれてきました。香港の中国返還を機に1994年に撤去され、現在その姿は残っていませんが、不思議な趣を感じさせる跡地は、観光地として人気スポットとなっています。
どこの国にも属さない九龍城砦
アヘン戦争より始まった、中国からイギリスへの土地譲渡の一環として、香港がイギリスへ渡された際、九龍城砦に関しては香港にありながら中国領として認められました。その後、イギリスの圧力で清軍・官吏等が排除され、以後、中国大陸が中華民国となってからも、事実上どこの国の法律も及ばない不管理地帯となり、中国からの難民が移り住みスラム街として巨大化しました。
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実は違法建築だった九龍城砦
香港にかつて存在していた不思議な魅力を持つ九龍城には、多くの難民が移動してきたためパンク状態となり、市民たち自らどんどん増築していくことになりました。無法地帯の九龍城砦では、建築方法も独自のやり方なので、違法建築になっていきました。建築方法は行き当たりばったり。最終的に、3ヘクタールの敷地内に約5万人以上が住む高層スラムとなったのです。
九龍城砦で一番メジャーな職業は歯科医
九龍城砦は、衛生、安全、財産を守るものは何もない無法地帯でしたが、だからこそ、どんな仕事でもやる気さえあればできる場所でした。ここで一番メジャーだった職業は歯医者。無法地帯なので、無免許でも開業できますが、ほとんどは中国で免許を持った歯医者でした。医師免許を持っていても他の地では営業できず、九龍城砦で開業することになった医師たちでした。
建物の高さ制限のみが九龍城砦のルール
無法地帯の九龍城砦では、夜になると、犯罪が横行していました。警察が介入するのは、深刻な犯罪が起きたときのみ。香港政府は見て見ぬふりをしているのではないかという噂が飛び交っていました。唯一のルールは、14階建て以上の高さにしてはならないということでした。近くの空港から離発着する飛行機トラブルを防ぐためのルールだったのです。
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