ニューヨーク近代美術館(MoMA)に行ってみよう！見どころなど解説

ニューヨーク近代美術館の歴史について

ニューヨーク近代美術館の開館は1929年で、最初に展示された第1号は、「ゴッホ・ゴーギャン・セザンヌ・スーラ展」です。この後も意欲的に建築や美術についての企画展を行い、優秀な芸術品があれば収蔵するという方法で、モダンアート唯一の美術館として世界的に認められるようになりました。

また美術館の収蔵芸術とは認められていない新しい表現の作品までも取り入れることにも積極的で、日本製の電化製品や映画作品なども収蔵されています。建物は、1939年に竣工され1984年に増築、そして2004年に4年間の年月をかけて全面改築・増築しました。

MoMA新館は、日本人建築家が設計

2004年に建てられたMoMA新館は、日本人建築家・谷口吉生氏の設計です。ニューヨーク近代美術館は、この大々的な増築をするために国際コンペを行った結果、日本人建築家・谷口吉生の設計案を選びました。実はコンペに参加しないことで有名な谷口氏が、唯一参加したコンペだったといわれています。小さな中庭がある設計の、都市と自然とアートが調和している作品です。

ニューヨーク近代美術館の観光情報

ニューヨーク近代美術館の個性的で一流な有名コレクションが見てみたいですね。観光するために知っておきたいおすすめの情報です。

MoMAがリニューアルオープン！

現在のMoMAは、更にまた2019年10月21日にリニューアルオープンしました。1階部分もアートをより身近に感じてもらいたいとして拡張し、2つのギャラリーがあります。各階にもギャラリースペースが追加されたことで、展示物も1000点以上増えたため、見応えのある居心地の良い空間に変わりました。

展示フロアへの移動も、フロアを繋ぐ階段を設置したことで便利になり、作品を飾る壁も白色から色のついた壁になったことで、以前より更に作品が映えるようにイメージチェンジしています。新しく変わったMoMAに期待しましょう。

入館料やチケットの購入方法

営業時間は、10:30～17:30（金曜日のみ20:00まで）で、休館日はサンクスギビング（11月の第4木曜日）とクリスマス（12/25）だけになっています。チケットはオンラインで購入するか、1階のチケット売り場で購入下さい。カード、現金OKです。入館料は、大人：25ドル、学生：14ドル、子供（16歳以下）と高齢者（65歳以下）は無料です。

割引を使いたい場合は、年齢確認を求められますので必ずパスポートを携帯するようにしてくださいね。また、毎週金曜日のPM5:00～9:00は、ユニクロがスポンサーのフリーフライデーナイトとしてなんと入場料が無料になっていますので、タイミングがよければぜひ利用してみたらいかがでしょうか。

現地ツアーについて

他の美術館とあわせて見学できる現地ツアーがあります。自分の好きなように見学するのもいいですが、美術館巡りなら美術に詳しいガイドの話を聞くことで、アートの世界をもっと深く満喫することができます。

ニューヨーク近代美術館の見どころ

ニューヨーク近代美術館は、世界でも有名な作品や個性派のモダンアートを間近で見ることができます。作品の数がとても多いので、あれもこれもと慌てないように事前にポイントを把握して作品を見逃すことのないようにプランを決めておくのもいいでしょう。

メインは4階と5階

まずエレベーターで一気に5階に行きましょう。メインであるといわれている作品は、4階と5階に展示されています。見どころを最初に鑑賞するのがポイントです。最初にメインのフロアを見てから下の階に降りていくことをおすすめします。

5階では有名作品がズラリと並んでいて、名前を知らなくてもどこかで見たことがあるという作品ばかりです。
ゴッホの「星月夜」は一番人気で、人が作品の前にあふれかえることもあります。モネの「睡蓮」はすごく大きい作品ですし、実際に見たら感動するでしょう。セザンヌなどの印象派、クリムトのウイーン芸術、ピカソ・ブラックのキュビスム作品、ダリ、ミロなどのシュルレアリスム系もあります。
4階では、ポップアートがメインで、5階より新しい作品になります。お洒落な雰囲気なので、もしも部屋に飾ったら一瞬でファッショナブルに変わるような作品が満載です。アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロック、ジャスパー・ジョーンズなどの作品があり、日本の草間彌生さん作の芸術もここにあります。

お土産やグッズが豊富

MoMAのショップでは、ニューヨーク感のあるお洒落なお土産を見つけましょう。
商品はどれもデザイン性と機能性が優れていて、値段もお手頃なグッズをたくさん取り扱っています。シンプルでさすがと思わせるものもあり、お土産にぴったりです。ぜひ立ち寄って下さいね

MoMAの永久収蔵品について

展示する作品については、永久収蔵品として選ばれている作品もあります。モダンアートにおける作品の殿堂入りみたいな感じでしょうか。
また特に優れた素材や製造方法・デザインの作品がMoMAデザインストアーのプロダクトとして認定されます。

その中でも人気があるプロダクトとして、イームズのラウンドチェアーや草間彌生さん作のかぼちゃのオブジェが選ばれています。また、ゲームでも日本のナムコファミリーコンピューターであるパックマンが選ばれています。

ニューヨーク近代美術館の所要時間について

所要時間ですが、最低でも2時間から3時間とした方がいいでしょう。作品を見るだけでなく、カフェもありますし中庭でまったりとすることもできます。お土産もゆっくりと選んで下さい。素敵な美術館なので半日いても楽しめる場所です。

ニューヨーク近代美術館へのアクセス

ニューヨークミッドタウンのとても交通の便がいいところに建っているのですが、地下鉄がおすすめです。
最寄りの地下鉄の駅は、E線かM線の5・アベニュー・53ストリート駅です。近くにヒルトンホテルがあるので目印にするとわかりやすいですね。

ニューヨーク近代美術館近くのおすすめスポット！

トップ・オブザ・ロック

トップオブザロックは、スケートリンクでお馴染みのロックフェラーセンターにある展望台ですが、最もニューヨークらしさが感じられる夜景が味わえることで有名です。
マンハッタンのビル街にあるミッドタウンの中にあることと、エンパイアステートビルのライトアップも一緒に楽しめるからです。

エレベーターが到着する67階、69階、70階の3つの階が展望になっています。中でも67階は、屋内からも夜景を観賞できます。エンパイアステートビルと迷ったら、間違いなく開放感あふれるトップオブザロックをおすすめします。

ラジオシティミュージックホール

トップオブロックの隣にあるラジオシティミュージックホールは、赤いネオンが目印で、観劇ホールとしては世界で最大といわれています。
1932年に完成し、翌年から家族向けの映画上映とステージショーを組みこんだところ大成功。ティファニーで朝食を、キングコング、ライオンキングなどの名作を世の中に送り込みました。

現在では、有名歌手のコンサートやトニー賞・エニー賞の授与式でもおなじみとなり、主にステージショーとして利用されています。1933年から続くクリスマス限定のショーはおすすめなので、狙って行ってみてはいかかでしょうか。

ニューヨーク近代美術館のオプショナルツアーがおすすめ

ニューヨーク近代美術館のオプショナルツアーは、MoMA単独でのものや、メトロポリタン美術館とセットになっているものもあります。広い館内をまわるのが不安であるとか、効率よく見学したい場合は、ツアーに参加するといいでしょう。

ニューヨーク近代美術館に行ってみよう！

ニューヨークには有名な美術館がいくつかありますが、個性豊かなこのニューヨーク近代美術館がおすすめです。アートが好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめる内容となっていますので、ぜひ一度立ち寄ってモダンアートの世界を体験してみてはいかがでしょうか。

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