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■「シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)」を1分で解説!
「シェーンブルン宮殿」は、17世紀末に皇帝レオポルト1世の命令によりバロック様式を用いて建てられたハプスブルク家の離宮です。以降、レオポルト1世の子どもであるカール6世や、その娘であるマリア・テレジアによって受け継がれ、現在までにその華麗な姿を残しています。
特に18世紀中頃のマリア・テレジアが女帝として君臨していた時代には大改造が行われ、内部が優雅なロココ調に統一されました。その時、外観は金色に塗られる予定でしたが財政を考慮して黄色が採用され、現在も「シェーンブルン宮殿」を象徴するこの色は、テレジア・イエローと呼ばれています。実はこの「シェーンブルン宮殿」は、フランスのベルサイユ宮殿を意識して造られたそうです。
■大広間「グローセ・ギャラリー(Grosen Galerie)」の見どころ
数ある宮殿内の部屋の中でも一番の見どころはこの「グローセ・ギャラリー」です。ここはナポレオン政権が崩壊した後、ヨーロッパの治安を維持するために行われたウィーン会議の会場になったことでも知られていて、各国の著名人たちが舞踏会を楽しみました。しかし会議自体は円滑に進まず、それを皮肉った「会議は踊る、されど進まず」という有名な言葉のみが残ってしまいました。
長さは40m、幅は約10mとかなり広く、今でも舞踏会が行われていた当時の姿をそのまま見られますよ。天井にはハプスブルク家の繁栄を表す天井画がそびえています。
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■モーツァルトが演奏をした「鏡の間(Spiegelzimmer)」など
ウィーン生まれのモーツァルトがわずか6歳のときに演奏会を行ったとされる「鏡の間」も必見です。白と金色を貴重に装飾されたこの部屋には、またも豪華なクリスタル製の大鏡や金色の燭台(しょくだい)が飾られていて、その鮮やかさに目を奪われます。
他にも、マリア・テレジアの手作り刺繍がかざされた「朝食間」や、中国の壁紙でまとめられた「青い中国の間」、そしてインドやペルシャの繊細な細工が随所に施された「ミリオンの部屋」も見ごたえがあります。
■その他の宮殿内の見どころ「シシィ博物館(Sisi Museum)」、「スペイン乗馬学校(Spanish Riding School)」
宮殿内にある「シシィ博物館」では、1854年に実権を握った皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と彼のもとに嫁いだエリザベートの私生活が伺える品が多数展示されています。
絶世の美女と言われていたエリザベートはシシィの愛称で親しまれましたが、王室での生活に馴染めず精神的にも追い込められたと言います。そんな彼女の気持ちを和らげようと用意された陶器の数々や老いを恐れたシシィが使用していたと言うジム器具などが見られます。
同じく宮殿内にあり世界無形文化遺産に登録された「スペイン乗馬学校」の公演もおすすめですよ。なんとこのショーは400年以上もの伝統を誇り、日本では絶対に味わえない雰囲気を楽しめます。公演の詳細は
HP
から確認できます。
シシィ博物館(Sisi Museum)
- Michaelerkuppel , Hofburg, Kaiserappartements, Vienna 1010, Austria
- +43-153-37570
- 9:00~17:30(7・8月~18:00)
- チケットオフィスは16:30まで(7・8月は17:00まで)
スペイン乗馬学校(Spanish Riding School)
- Michaelplatz 1 , Unter der Michaelerkuppel, Vienna 1010, Austria
- +43-153-390310
■「シェーンブルン庭園(Schonbrunner Gardens)」の見どころ
フランス式庭園やネプチューンの泉で記念撮影を
「シェーンブルン宮殿」に来たら合わせて観光しておきたいのが、「シェーンブルン庭園」です。6:30~21:00まで無料開放されていて、地元の人たちの憩いの場にもなっています。1750年から造園が開始されたこの庭園はとにかく広く、フランスから影響を受けたバロック様式のフランス式庭園やキレイに手入れされた緑のトンネルなど見どころが尽きません。
ギリシャ神話がモチーフとなった、海神ポセイドンの彫刻が印象的な「ネプチューンの泉」やエジプトの象形文字が刻まれた「オベリスクの泉」、古代廃墟風の建築物もあり、連日観光客でにぎわっています。
庭園内には日本を感じる一角や迷路まで
意外かもしれませんが、実は「シェーンブルン庭園」の中には、1913年にフランツ・フェルディナント皇太子が造らせた「日本庭園」も存在します。彼はもともと日本文化に興味があったようですが、イギリスで行われた国際庭園展示会で見た日本庭園に特に感銘を受け、造園を決心したそうです。
ほかにも庭園内には、ハプスブルク家が世界中の植物をコレクションしていた「大温室(Palmenhaus)」や18世紀に造られたという「迷路庭園(Irrgarten)」、現存する世界最古の動物園「シェーンブルン動物園(Tiergarten Schönbrunn)」までもが揃います。
すべてを見るにはかなりの時間を有するのでポイントを絞って回るのがいいですね。
シェーンブルン動物園(Tiergarten Schönbrunn)
- Maxingstrasse 13b, Vienna 1130, Austria
- +43-181-1130
- 9:00~閉館時間は16:30~19:30※季節によって異なる
- 閉館時間の詳細は下記HPをご覧ください。
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