大牟田市動物園：動物を身近に感じられる福岡市のローカル動物園！

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「大牟田市動物園」は、福岡県と熊本県の境に位置する「延命公園」内にある動物園です。市民の憩いの場として春には花見スポットとして人気ののどかな公園の中にある動物園は、家族で訪れるのにもピッタリな場所です。
こちらの動物園では、「動物をとおした こころの交流」をコンセプトに、地方の動物園ならではの工夫がなされ、動物たちをより身近な存在として感じられます。270ほどの種類豊富な動物たちに出会えるだけでなく、園内には小さな子供から人気が高い遊園地エリアもあります。広い園内を高いところから見渡せる観覧車をはじめとする遊具、動物たちが、大人も子供も童心に帰らせます。
そんな「大牟田市動物園」の魅力やおすすめポイントを紹介します。

「大牟田市動物園」観光の概要&魅力

「大牟田市動物園」は、福岡県南で唯一の動物園です。市民からは動物園がある「延命公園」にちなんで「延命動物園」の愛称で親しまれています。1941年の10月開業して以来、観光客や市民を問わず多くの人が訪れて、動物との触れ合いを楽しんでいます。
1992年のリニューアルに伴い、園内の敷地が2倍になり現在の大きさになりました。その後に2006年に大牟田市直営の動物園から民間の会社を指定管理者にした運営が開始されるなど、いくつもの転機を重ねつつ、動物たちを身近に感じられる工夫ある動物園として人気を博しています。

「大牟田市動物園」の大きな魅力が、職員や動物たちと心の交流を楽しめる点です。「スタッフとお客様の交流」、「スタッフと動物の交流」「スタッフを介したお客様と動物の直接的交流」というコンセプトの元、スタッフ、動物、来園客のそれぞれが過ごしやすい環境が整えられています。
スタッフ手書きの動物紹介ボード、無麻酔によるトラの採決、飼育員が動物の良さを引き出すエサやりなど、それぞれのコンセプトに通じるイベント、業務姿勢が訪れる人に、動物園に対する親しみを抱かせます。地方の動物園ならではの工夫溢れた展示、職員の努力を感じられるのも特色の一つです。

「大牟田市動物園」観光の見どころ

動物たちとの距離が縮まる細かい解説

「大牟田市動物園」には、飼育院がそれぞれの動物の特徴を書き連ねた、オリジナルの動物紹介分があります。動物の生態や一般的な知識だけでなく、この動物園にいる、目の前の動物の性格や情報を飼育員目線で書かれている点に親しみを覚えます。
一見見分けにくい同じ姿をしたアザラシの見分け方、勇ましく体も大きいオスライオンの敏感な一面など、普段から動物たちと接している飼育員ならではの解説は、思わず足を止めて読んでしまいます。動物に関する細かい情報を知ったうえで見ると、普段とは違った見方もできるはずです。

ユニークなイベントに惹かれる

こちらの動物園では、展示動物たちの特注を生かしたユニークなイベントが随時行われます。過去に行われたイベントの中で話題を集めたのが、「リン君の婚活大作戦」です。このイベントは、人間でいう30歳前後の年齢になったキリンのリン君へ、お嫁さんを迎えるための募金運動です。
多くの人からの募金により、リン君は埼玉からやってきたプリンと結婚を果たせました。実際に大牟田市長に婚姻届けも提出されたそうです。その他にも、ゾウを迎えるのが難しくなった際には、のんびりしたイメージのカピバラを迎えるなど、ピンチもチャンスに変える動物園の姿勢には驚かされます。

園内にミニ遊園地がある！

「大牟田市動物園」の楽しみは動物たちの他にもたくさんあります。それが動物園内にある「ちびっこ遊園地」です。観覧車、ティーカップ、メリーゴーランドなど、小さな子供でも楽しめる乗り物があります。特に観覧車からは、動物園を一望できるだけでなく、有明海や雲仙といった雄大な自然を鑑賞できます。
その他にも、地球を47周分走ったといわれる蒸気機関車ハチロクの展示、軽食が購入できる売店、ピクニック広場など、家族でコミュニケーションを図れる場所が豊富です。
園内のアイドル！レッサーパンダ

「大牟田市動物園」で愛くるしい表情や仕草からアイドル的な人気を誇っているのがレッサーパンダです。ヒマラヤ地方の高地に生息しているレッサーパンダは、寒い冬にも元気に動く姿を見せてくれます。その代わり夏場になるとぐったり夏バテ気味の日もありますが、その姿にも目を奪われます。
この動物園には、オスのレンくん、メスのまいちゃん、そらちゃんと全3匹のレッサーパンダが暮らしています。来場客の目線の先に、レッサーパンダたちが通る台を配置してあるので、目の前を小走りに駆けまわる姿を至近距離から眺められます。

動物に優しい展示

「大牟田市動物園」は、来場客だけでなく、飼育されている動物たちがのびのびと暮らせる工夫がなされています。それぞれの動物の生態に合わせて、なるべく自然に近い形で飼育しているため、動物達がストレスを感じにくい環境になっています。飼育動物たちの異常行動を減らし、正常な行動を引き出すという取り組み「エンリッチメント」をいち早く取り入れた動物園としても知られています。
こちらの動物園の大きな特徴の一つの「ハズバンダリートレーニング」は、採血や治療の際に麻酔を使わず治療できるように動物をしつけるというものです。日本国内で初めてトラの無麻酔採血に成功したことでも話題になりました。動物と飼育員が強い信頼関係で結ばれているからこそ、リラックスした姿を常に見せてくれます。

ワクワクさせられるエサやりタイム

動物たちの生き生きとした姿を見られるイベントがエサやりタイムです。肉食動物で知られるジャガーに網一枚を挟んで飼育員がエサを与える姿にはハラハラさせられます。その他にも、あえて動物たちが分かりにくい場所にエサを隠して、ゲージ内を動いている様子を鑑賞できるようにするなど、来場客を楽しませるアイデアが光ります。
飼育員がエサをやる姿を眺めているだけでなく、実際に来場客もエサやりを体験できます。キリンのエサやり体験では、エサに巻き付く長い舌を目の前で見られます。

フリーペーパーを創刊

「大牟田市動物園」は、地方ならではのアットホームな雰囲気から、地元の人から愛されている動物園です。そんな動物園を愛するファンが無料で制作を始めたのが、「KEMONOTE（ケモノート）」です。「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2016」を受賞したこのフリーぺ―パーは、動物たちと職員の魅力を伝えてくれます。
園内の動物たちの魅力伝えるだけでなく、「動物と人」をコンセプトにしたこちらの雑誌では、動物園で働く職員にも焦点を当てています。無料ながら丁寧なその作りが評価され、県外へ販売も行われるまでの人気ぶりです。動物、人、双方に魅力があるのもこの動物園の特徴です。

全国的にも貴重なホワイトタイガーの展示

園内全体で270点にもおよぶ動物たちを展示している「大牟田市動物園」には、国内でも貴重だといわれるホワイトタイガーの展示が行われています。真っ白な毛並みが目を引くホワイトタイガーは、園内の動物たちの中でも目玉の一つです。
ホワイトタイガーは通称で、正式にはベンガルトラ白変種と呼ばれます。そんなホワイトタイガーは、毛並みだけでなく綺麗なブルーの瞳を持ち、見る人を惹き付けます。

直接動物たちと触れ合える「ふれあい広場」

「大牟田市動物園」の魅力は、飼育員や動物たちと心の距離を近づけて交流できる点です。そんな中で、「ふれあい広場」と呼ばれる園内の一角では、実際に来園客が動物たちと、直にふれあえます。「ふれあい広場」には、小さな容姿とフカフカの毛並みで来園客に愛嬌を振りまく、モルモットに出会えます。
モルモットは小さくておとなしい動物なので、小さな子供でも安心してふれあえます。実際の体験では、台の上に乗ったモルモットに、飼育員の指導に従って近づき、優しく撫でていきます。モルモットの体温や肌触りを感じることで、命をより身近に感じられるはずです。

思わず手が伸びるかわいいお土産も

「大牟田市動物園」の売店では、他では手に入らないオリジナルグッズが多数販売されています。こちらの園では、動物たち本来の姿で日常を過ごせるようサポートする「環境エンリッチメント」という取り組みを行っています。その取り組みを表現した缶バッジは、こちら動物園を象徴するグッズの一つです。
その他にもかわいい絵柄の園内マップと同じデザインのクリアファイル、動物園内で行われるイベントとコラボして作られた「ナマケモノプリン」など、思わず観光の思い出に、手に取りたくなるグッズが豊富に揃っています。

「大牟田市動物園」観光の基本情報&アクセス

「大牟田市動物園」の基本情報を紹介します。開園時間は、基本的に午前9:30～午後5:00までとなっています。日が落ちるのが早い12月、1月、2月の冬季には、夕方の午後4:30までの営業となります。
休園日は、毎月第2、第4の月曜日と年末年始です。ただし例外として、月曜日が祝日、振替休日にあたる場合は、翌平日が休園日となります。
入園料は、大人370円、高校生210円、4歳～中学生は80円、それ以下の子供は無料入園可能です。その他に、身体障碍者手帳など、各種手帳を持っている場合は、受付で提示すれば無料で入園できます。
また園では、一日100円でベビーカーの貸し出しも行われているので、小さな子供連れで来園する家族も快適に園内での時間を過ごせます。

「大牟田市動物園」へのアクセスは、公共交通機関、もしくは車を使うのが便利です。公共交通機関を使う場合、JR、もしくは西鉄「大牟田駅」で下車します。その後、駅前の西鉄バスのバス停から荒尾もしくは、大牟田市営業所行きのバスに乗り、警察署前で下車、そこから徒歩10分前後で動物園に到着です。駅から徒歩で動物園まで歩いた場合、約20分で動物園にたどり着けます。
車を使う時は、九州自動車道、南関ICを降り、県道10号、国道208号を経由して動物園にたどり着けます。園内には120台分の無料駐車場があります。また日曜日、祝日など混雑が予想される際には臨時の駐車場も作られるので、安心して車で来園できます。

「大牟田市動物園」観光のまとめ

「大牟田市動物園」は、地方ならではのアットホームな雰囲気と動物たち本来の姿を鑑賞できる動物園です。ユニークなイベント、暖かみのある飼育員が訪れる人を楽しませます。観光やお出かけの際はぜひ足を運んでみましょう。

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