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釧路湿原ってどこにあるの?
釧路湿原は、北海道東部にある日本でもっとも大きな湿原。JR「釧路駅」からバスで約40分、JR「釧路湿原駅」から徒歩で約10分とさまざまなアクセス方法がありますが、広大な土地なので行き先によってかかる時間は大きく変わってきます。2016年3月には道東自動車道・阿寒ICも開通。アクセスしやすくなったことで、ますます道東観光としては外せないスポットとなりました。
釧路湿原とは?
釧路湿原は東西は約25km、南北は約36kmにも及ぶ日本で最大の湿原です。総面積は約18,290ヘクタール。東京ドームが約4,7ヘクタールですから、ドーム3,916個分の大きさとなります。植物学的にも生物学的にも貴重な高層と低層の湿原を含んでおり、1987年(昭和62年)に国立公園の指定を受けました。その他、天然記念物タンチョウの飛来地としても知られています。
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釧路湿原について知ろう!1:歴史
釧路湿原はかつては豊かな海の中でした。それが約6000年前から4000年前頃にかけてだんだん水が引き始め、泥や砂で形成された湿原が現れたとされています。シラルトル湖や塘路(とうろ)湖、達古武(たっこぶ)湖などは、海が引いた後たくさんあった当時の湖や沼の名残。またキラコタン岬は周囲に海が満ちていた頃、岬だったことが名前の由来となっています。
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釧路湿原について知ろう!2:広大な大きさ
釧路湿原は、釧路市・釧路町・鶴居(つるい)村・標茶(しべちゃ)町の1市2町1村にまたがっており、国定指定公園としての総面積は約26,860ヘクタール。東京23区がまるごと収まってしまう大きさです。その広さのため、行き先によってはアクセス方法も大きく変わってくるので注意しましょう。そしてその広大な湿地の中では多くの植物や生物が息づいています。
釧路湿原について知ろう!3:野生動物の宝庫
釧路湿原は貴重な低層・高層の湿原を含み、多くの貴重な動植物の楽園。天然記念物であるタンチョウの飛来地であると同時に、世界的にも絶滅が危ぶまれているオジロワシやオオワシ、シマフクロウ、そして日本ではここだけにしかいないキタサンショウウオの生息地でもあります。そのため国際的に重要な湿地に関する条約である「ラムサール条約」に1980年(昭和55年)に登録。釧路湿原は日本で最初に登録された湿原でもあります。また1987年(昭和62年)に国立公園として指定されたことで、湿地一帯の開発はもちろん、勝手に立ち入ることなどは許されていません。ですがいくつかの展望台には遊歩道が設置されているので、湿原の雰囲気は十分楽しめます。
釧路湿原について知ろう!4:おすすめの季節
釧路湿原のベストシーズンはみずみずしい緑が楽しめる6月~7月あたり。エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなど色鮮やかな花が咲き乱れ、まるで絵葉書のような風景が楽しめます。またこの時期は野鳥観察にもベストシーズン。ノビタキやオオジシギなどの南から渡ってくる小さな鳥たちと出会えますよ。タンチョウに出会える季節は1~3月。積雪も多く氷点下になる日も多いので、防寒対策を万全に行いましょう。
釧路湿原の楽しみ方1:展望台から釧路湿原の大自然を眺めよう
釧路湿原には多くの展望台があり、それぞれ違った景色を楽しめます。1060号沿い、シラルトロ湖の近くにあるコッタロ湿原展望台は、特に釧路湿原の原生の姿を感じられる場所。高台を登ると広大な景色に圧倒されます。運が良ければ、双眼鏡でタンチョウヅルが見られることも。また塘路湖と周りの小さな湖が一望できるサルボ展望台は、湿原と湖が織りなす雄大な風景が魅力。また、SL冬の湿原号やノロッコ号の走る姿が望めるため、鉄道ファンにも人気のスポットとなっています。細岡展望台は西向きに設置されているので、夕日の素晴らしさは格別。地球の原始を思わせる広大な湿原の中にゆっくりと蛇行する釧路川の壮大なパノラマが楽しめる展望台として、もっとも観光客に人気となっています。