【フランス】パリのロンシャン競馬場で、見どころ満載のレースを楽しもう！競馬ファン憧れの地へ

世界一優雅な競馬場「ロンシャン競馬場」の歴史と概要

パリ南西部にあるブローニュ森の中にある「ロンシャン競馬場」は、1857年に開設された歴史ある競馬場です。ロンシャン競馬場は右回りの芝コースで、1周2750mの外回りコース、2500mの中周りコース、2150mの小回りコースの他に、新しく設置された1000mの直線コースと1400mの第3コーナー辺りの引込み線からスタートするコースの5つのコースから構成されています。大周りコースと中周りコースには、第4コーナーまで続く直線「フォルスストレート（偽りの直線）」があります。

2015年に莫大な総工費をかけて改修工事が行われ、メインスタンドをはじめとする多くの施設が美しく生まれ変わりました。また、競馬場内のコンクリート部分を芝生で敷き詰め、緑を3倍に増やすなどして、コンセプト通りの「緑のパリロンシャン」を体現しています。改修により、ゴール前の直線コース450m地点に、内側に進路ができる「オープンストレッチ」が設置され、よりフェアなレースが期待されています。

ロンシャン競馬場の観光情報

ロンシャン競馬場の入場料は、平日5€、土日や凱旋門賞以外の主要レースは10€であり、凱旋門賞は観戦エリアによって金額が変わってきます。凱旋門賞のチケットは3種類で、ゴール手前辺りの観戦とパドックや他エリアへの入場が可能な「Winning Post Enclosure」は65€、ゴール板向こうのガーデンエリア「Arc Gardens」は20€、内馬場エリアの「Arc Village」は10€となっています。入場チケットの購入は当日購入もできますが、混雑が予想されるので、ネット割引もある事前購入をおすすめします。開場時間は11:00で、チケットブースは11:30から受けつけています。

春季（4～7月）開催の主要レースは、4月末～5月上旬のG1戦「ガネー賞」や、フランス2000ギニーと呼ばれる「プル・デッセ・デ・プーラン」、フランス1000ギニー「プル・デッセ・デ・プーリッシュ」、7月14日頃に行われる「パリ大賞典」などがあります。秋季（9～11月）は、9月の「ムーラン・ド・ロンシャン賞」や「ヴェルメイユ賞」、そして10月開催の「凱旋門賞」などが特に人気です。

馬券を購入するには、競馬場内にある窓口か自動券売機で買うことができます。タッチパネル操作かマークシートで買い求めることができますが、ほとんどが窓口を利用するのが主流です。自由席での観戦であれば、特にドレスコードを気にする必要はありませんが、できれば男性ならデニムではなく、襟付きのシャツとジャケットのスタイル、女性であればワンピースやスーツなど結婚式の2次会のような装いがベストです。ロンシャン競馬場は自由席でも十分楽しめますが、指定席で観戦したい場合は、チケットを手配してくれるツアーへの申し込みか、公式サイトからの購入になります。

ロンシャン競馬場の見どころ

凱旋門賞

「凱旋門賞」は、毎年10月の第1日曜日に開催される世界でも有数の競馬の祭典。世界中から多くの観光客が訪れる人気イベントです。このレースに出走できるのは、3歳以上の牝馬か牡馬のサラブレットのみで、レース賞金も世界一レベル。ビールやシャンパン、ワインを飲みながら、パーティーのような雰囲気で集うのが特徴です。凱旋門賞ではレースの他に、セレブたちが大きく華麗な帽子を被り、華やかに着飾って、非日常を楽しむ姿が注目を集めています。競馬が好きだったマリー・アントワネットが作った貴族文化のルールが現在も色濃く残っており、優雅で個性的なファッションを垣間見れるのも楽しみ方の1つといえます。スタンドの第1コーナー側には、食べ物や飲み物を提供する長さ100mのバーカウンターがあるパブが設置されました。

トロフィーの展示や表彰式が行われるパドック

パドックでは、騎乗するジョッキーたちの紹介や、周回する出走馬たちの様子、レースに勝利した騎手のインタビュー、パドックに戻った勝ち馬の記念撮影、表彰式が観覧できます。またレース前、レース後は大変混みあいますが、パドックの最前列だと一般席でも馬を至近距離で堪能することができます。

お土産が購入できるショップ

場内に入ると、左側にお土産やグッズが購入できるショップとカフェがあり、凱旋門賞の日は至る所にテント型のショップが常備されます。マグカップやキーホールダー、Tシャツなど豊富な品揃えのため、お土産選びには困りません。ただ、レース当日は、午後になると売り切れてしまうものもあるので、早めに購入しておきましょう。

ロンシャン競馬場の所要時間

ロンシャン競馬場を軽く観覧するのみであれば、1、2時間ですが、凱旋門賞当日は13:00～17:30までレースが開催されるので、所要時間はおよそ半日ほどになるでしょう。

ロンシャン競馬場へのアクセス方法

ロンシャン競馬場へ向かうには、ブローニュの森近辺にある地下鉄の駅からシャトルバスで、またはパリ市内からタクシーでアクセスすることができます。シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内までは、RER （イル＝ド＝フランス地域急行鉄道網）のB線を利用して、市内にある駅で下車。パリ北駅までノンストップであれば、30分程で市内に到着します。どの駅で降りても地下鉄に繋がっているため、パリ・メトロ10号線の「ポルト・ドートイユ駅（Porte d’Auteuil）」もしくはパリ・メトロ1号線の「ポルト･マイヨー駅（Porte Maillot）」をまず目指して下さい。ポルト・ドートイユ駅からは、「241番」のバスに乗り、7分程で「ロンシャン競馬場（Hippodrome de Longchamp）」に到着。ポルト･マイヨー駅からは、「244番」のバスで10分程で「レ・ムーラン・コンピング（Les Moulins Camping）」にアクセスできます。土日祝祭日なら、無料シャトルバスが運行しています。タクシーだと市内から競馬場まで20～30分位で向かうことが可能です。

ロンシャン競馬場へ行ったなら合わせて行きたい観光スポット

マルモッタン・モネ美術館

ブローニュの森そばのパリ16区に、世界でも特に多くのモネコレクションを所蔵する美術館「マルモッタン・モネ美術館」があります。地下にある常設展には、印象派という流派の由来ともなった、クロード・モネ作「印象・日の出」をはじめ、代表作の1つ「睡蓮」の連作など120点ほどのモネ作品が展示されています。またモネの他にも、ルノワールが描いた「クロード・モネの肖像」や、ベルト・モリゾの「舞踏会にて」など数々の印象派の名画が所蔵された印象派の殿堂の1つです。

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン

ブローニュの森の北側に位置するアクリマタシオン庭園に、ルイ・ヴィトン財団の美術館「フォンダシオン・ルイ・ヴィトン」が2014年にオープンしました。世界的に有名な建築家ベルナール・アルノーが設計を手掛けた外観は、帆船をイメージした美しいガラス張りのデザインで、見る人全てを魅了する圧倒的存在感を放っています。館内には、ルイ・ヴィトンのコレクションや、様々なジャンルの希少な現代アート作品が展示されています。最上階にある屋外テラスは、パリの街が360°見渡せる絶景スポットです。

ル・コルビュジエのアパルトマン兼アトリエ

近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが暮らし、アトリエとしたアパルトマンが、パリ16区の高級住宅街に立地しています。1930年代にル・コルビュジエ自身が設計し、亡くなるまで生涯暮らした場所で、現在アパルトマン全体が歴史的建造物に指定されています。ブローニュの森が見晴らせる最上階には、1965年当時の巨匠の生活空間と仕事場が垣間見れます。日本語でのガイド対応もありますが、土曜日限定の見学のため、予約が必要になります。また同16区内には、ル・コルビュジエ作品の1つ「ラ・ロッシュ＝ジャンヌレ邸」もあり、ル・コルビジエ財団の本部となっているジャンヌレ邸は入館できませんが、ル・コルビュジエの絵画や美術品を展示するラ・ロッシュ邸は見学可能です。

ロンシャン競馬場へ行くならツアーがオススメ

ロンシャン競馬場へ行くなら、便利で利用しやすいツアーがオススメ。パリ市内からロンシャン競馬場への往復送迎と日本人観戦ガイド付きの旋門賞観戦ツアーや、レース開催日以外のロンシャン競馬場見学ツアーは見応えがあります。

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