【北海道】パノラマ展望台からの滝霧や結氷に心洗われる”霧の摩周湖”観光ガイド

■摩周湖の観光シーズン

摩周湖の観光に適しているのは5～10月の6か月間ですが、そのうち6・7月に多くの霧が発生します。この霧にも実は種類があって、場所や時間によって大きく4種類に分けられます。摩周湖はカルデラ湖で、高さ130mを超える壁に囲まれているので、霧が溜まりやすい環境なのです。霧がない場合はコバルトブルーの美しい摩周湖が見られます。

冬は湖面が凍り、その様子は1日の中でも変化するので、同じ景色は2回と見られずこちらも人気があります。道中は坂道で、冬は特にアクセスしづらいですが、白と青の織りなす美しい湖氷を見たい人にはおすすめです。昼間でもー5℃しかない日もあるので、防寒対策をしっかり行くようにしましょう。

■摩周湖の見どころ

摩周湖の代名詞「霧」

摩周湖は1年のうち100日以上霧に包まれていて、先に挙げたように発生する時間や場所・季節によって種類が分かれます。その霧のなかでも1年のうち、夏に数回しか見ることができない湖の周りにある崖から白い霧が滝のように流れ込む「滝霧」が圧巻です。

霧にまつわる言い伝えも多くあり、未婚者が霧のかかってない晴れの摩周湖を見たら婚期が遅れる、カップルで行って霧で湖が見えなかったら長く続くなどと言われますが、いずれ科学的根拠はありませんので、話のネタとして楽しんでください。

一番の絶景が見られると人気の「摩周湖第三展望台」

摩周湖には第一・第三展望台、裏摩周展望台と3つの展望台がありますが、なかでも第三展望台が最も標高が高い所にあります。数台分ですが無料の駐車場もあります。ほかの展望台と違ってお土産物屋やトイレは無いので、事前に済ませるようにしましょう。

ここは高い標高を活かした景色の良さが特徴で、湖面に映る摩周岳や湖に浮かぶカムイシュ島、また摩周湖を背にする、藻琴山に屈斜路湖・硫黄山まで見ることができ360度のパノラマが楽しめます。

摩周湖の奥に湧く「神の子池」

神の湖という意味の摩周湖の伏流水から出来ているという言い伝えがあるので「神の子池」と呼ばれていますが、天候によってエメラルドブルーに見えることがあり、その神秘的な雰囲気からという説もあります。

摩周湖の北東にあり周囲は220m・水深5mという小さな池ですが、1日12000トンもの水が湧き出ています。水温は年間を通じて8度ととても低く、倒木が腐ることなく沈んだままになってます。その様子は、水の透明度と相まって湖底と共に見ることができ、美しい青に染まった倒木が幻想的な光景を演出しています。

摩周湖から一足伸ばして「900草原」

摩周湖から少し離れた所に町営牧場・900草原があります。牧場総面積は1440ヘクタール・牧草地面積は900ヘクタールもあることから、このように呼ばれています。敷地内には約2300頭もの乳牛が放牧されていて、広い敷地内の移動にオートバイを使って管理しているのも特徴です。

この牧場は小高い丘の上にあり、視界を遮る物がないので、北海道らしい雄大な大地を感じることができる人気の景勝地にもなっています。その素晴らしさは720度のパノラマと称されるほど。摩周湖に行ったら、セットで立ち寄ってみてはどうでしょうか。