【アラスカ】世界一の自然に囲まれた大地で味わう５つの刺激的な体験

■デナリ国立公園（Denali National Park and Preserve） 動物ウォッチング

北米最高峰の標高6194メートルを誇るマッキンレー山が悠然とそびえ立つ国立公園・自然保護区では、日本では見られない多様な動物たちを目にすることができます。アウトドアブランドの名前にもなっているマーモットや、大きな物では体重800キロ以上にもなるヘラジカのムース（写真上）、オオヤマネコ、グリズリーベア、オオカミなどの哺乳類37種と、130種の鳥類の生息が確認されています。

動物ウォッチングツアーがたくさん用意されており、アウトドア好きな人たちにとっては垂涎ものです。年間43万人以上が訪れる人気の国立公園でありながら、1917年の国立公園指定以来、自然景観や環境維持に努めてきた甲斐あって、現在も悠々と生活する動物界の営みを見られます。団体でツアーに参加する観光客が多いので、ぜひ友人を誘って行ってみてください。キャンプサイトも多く用意されているので、アンカレッジの街からキャンピングカーで行ってみるのも面白いですよ。

■オーロラ観測

アラスカは、世界で最もオーロラを観測できる確率の高い地域のひとつと言われています。一番観測しやすいのが、気温が低く、空気が澄む11〜3月なので、ぜひ行ってみてください。特に州内第2の都市フェアバンクスでは、市街地でも見られることがあります。郊外にはロッジがたくさんあり、送迎サービスをしているところもあるので利用してみましょう。フェアバンクスから約100キロ離れた温泉リゾート「チナ ホットスプリングス」も観測に適した施設です。ハイキングやフィッシング、犬ぞりなどを楽しめるので、日中も暇を持て余すことなく過ごすことができます。オーロラは明るいところでは見られる確率は低くなるので、キャンピングカーで人里離れたところまで行き、オーロラが現れるのをのんびり待つのも手です。

アラスカで気をつけたいのは、恐ろしい寒さです。マイナス20度以下は当たり前、寒い時にはマイナス40度以下まで下がるので、”やり過ぎ”なほど着込んで行くことをおすすめします。カメラと三脚だけは忘れずに。

■クルーズ

アラスカは、アンカレッジのほかにも、シアトルやカナダのバンクーバーなど大きな港町が近くにあるので、クルーズ船のツアーも人気です。船からはアザラシやイルカ、クジラなどの海洋生物だけでなく、クマやムースなどの陸上生物も見られるので、サファリツアーをしているかのようなわくわく感に浸れます。巨大な氷河を見られる世界遺産グレーシャーベイ国立公園の中を周遊したり、ゴールドラッシュで栄えた州都・ジュノーの街にも立ち寄ったりもできます。

オーロラを見にアラスカへ！11月から4月がベストシーズン

南極と北極の近くで見れるオーロラ。北米・アラスカのフェアバンクスでもオーロラを見ることができ、たくさんのツアーが組まれています。実はオーロラは年中出ているのですが、この地域は夏期に白夜があるため夜が短すぎて中々見ることができません。おすすめのシーズンは、夜の時間が長くなる11月から4月にかけて。この時期は夜の最低平均気温がマイナス1度から13度程度まで下がるので、ダウンジャケット、フェイスマスク、スノーブーツとしっかりと防寒をして参加しましょう。

ラスベガスからスグ！壮大なグランドキャニオンで感動体験を

グランドキャニオン国立公園は、アメリカのアリゾナ州にある世界遺産に登録されているエリアです。数億年の年月をかけて削られ、出来上がった地形の最深部は1800mに達し、日本でいうと東京から京都に至るまでの広さがあります。そのスケールは、まさに気の遠くなるほどのもの。断崖絶壁の上から見えるのは様々な地層に彩られた峡谷と、公園を横断するコロラド川の壮大な流れです。特に辺りを真っ赤に染め上げる日の出と日の入りの時間は格別の美しさで、周辺のコテージに宿泊するプランも人気のひとつ。トレイルや乗馬など、体験しきれないアクティビティも揃っています。

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■キャンプ

アラスカの大自然を満喫したいなら、ホテルなどを使わず、思い切ってキャンプをしましょう。州内にはいくつものキャンプサイトがあるので、場所を見つけるのは難しいことではありません。友人たちと一緒に、お酒を片手に焚き火を囲みながら談笑できれば、一生の思い出になるはずです。川で釣り上げた魚を自分たちで調理して食べるのもいいですよ。寒さや野生動物が心配という人たちは、キャンピングカーの利用をおすすめします。車内で寝られるので蚊に煩わされることもなく、寒くもありません。キャンプサイトによっては利用に予約が必要な場合もあります。違反すると、何百ドルもの罰金の可能性があるので気をつけて下さい。

■アンカレッジ／フェアバンクス観光

アラスカ最大の魅力はもちろん大自然での野外アクティビティですが、街中の散策も楽しめます。州内最大の都市アンカレッジ（写真上）でのおすすめはアラスカ歴史芸術博物館。アラスカに住む動物の剥製があるだけでなく、先住民たちの生活を再現した模型や地域の自然風景を描いた芸術作品も楽しむことができます。またアンカレッジには、水上飛行機が頻繁に発着陸をするフッド湖もあります。水上飛行機でしか入ることのできない僻地のロッジに行ったり、日帰り釣りツアーを楽しんだりできるので、ぜひ利用してみてください。

アンカレッジからフェアバンクスまでは、アラスカ鉄道の利用をおすすめします。針葉樹林帯や断崖を疾走する列車の車窓からは、運が良ければムースやグリズリーベアなども見られます。約12時間と、ハードな移動にはなりますが、日本とは全く違う自然の景色を楽しむことができるので、健康な人は乗ってみましょう。

フェアバンクスには、数匹のトナカイとの散歩を体験できる「ランニング レインディアー ランチ（Running Reindeer Ranch）」という農場があり、観光客に大人気です。オーナーの人が豊富な知識をもとにトナカイの生態などについて教えてくれます。散歩をしていると、一匹一匹の個性もわかってくるので面白いですよ。自然だけでなく、アラスカの文化についても知りたいという人は、郊外のチナ地域の人々の昔の生活を学べる「チナ インディアン ヴィレッジ（Chena Indian Village）」もおすすめです。

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