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東京都美術館が美術の殿堂と呼ばれる理由とは?魅力や概要を詳しく紹介!

東京都台東区上野にある「東京都美術館」は1926年に当時の府知事(都知事)と面識のあった福岡出身の実業家、佐藤慶太郎から100万円(現在の32億円相当)の寄付により日本初の公立美術館として開館しました。開館当時は芸術家が作品を発表する場となっており、「東京都美術館」に作品が展示されることは芸術家として認められた証となり多くの芸術家が憧れる場所となりました。1975年に老朽化を理由に新館が建設され、現在の姿となっています。 新館になってからは新聞社などとともに行う特別展や学芸員立案の自主企画展に力を入れるようになり現在でも「東京都美術館」の企画展は多くの人を集め魅了しています。ここでは、そんな「東京都美術館」の魅力や概要を詳しく紹介します。

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更新日: 2024年4月29日

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「東京都美術館」の概要&魅力

東京都美術館

「東京都美術館」は東京都美術館条例に基づき、都民の美術振興を図るという目的で東京都が設置している公立美術館です。明治後期から大正時代にかけて日本の美術界は美術の展示をする近代美術館がなく、必要性が議論されていたが予算不足のため頓挫していました。そんなときに当時の府知事(都知事)と面識のあった福岡出身の実業家である佐藤慶太郎が時事新報社説で「東京都美術館」の建設計画が資金難により頓挫しつつあることを知り、即座に美術館の設立資金として100万円(現在の32億円相当)を申し出たため、1926年に日本初の公立美術館として開館しました。

当時、佐藤慶太郎は古美術品の保護と作品の収集に力を入れ、それらを常設展示する欧米型の美術館を希望していたといいますが、政府により美術団体を問わず芸術家が作品を発表する場となっていました。

1968年には建物の老朽化と来館者や使用団体の増加に対応できなくなったため、「東京都美術館」のあり方が検討され、1975年に隣接していた野球場に総工費50億円の新館が完成し現在の姿となりました。新館が開館してからは新聞社と行う特別展や学芸員が立案する国内外の近現代美術の企画展を開催し多くの人を魅了しています。また、作品収集にも力を注ぎ収蔵作品展を精力的に開催したり、造形講座や公開制作を行い展示収集事業と有機的に関連を持たせたりするなど積極的に新しい取り組みも行われ現在の美術館ワークショップの源流とされています。

1976年に日本初の公開制美術図書館を館内にオープンし専門の司書も配属され日本で初めて美術図書館の運用を始めました。2010年には新館が築30年を超えたことを理由に大規模改修工事が行われ、展示室の環境改善やユニバーサルデザインの採用など利便性の高い美術館となり現在もアートの入り口として様々な事業を展開し、国内外から訪れる多くの人を魅了し続けています。

「東京都美術館」の見どころ

展覧会

「東京都美術館」では国内外の美術品を日本にいながらにして楽しめる特別展や公募展、自主企画展など様々な展覧会を比較的に短いスパンで開催しています。取り扱う作品の質が高いと評判で、これまでもマルモッタン・モネ美術館所蔵モネ展や生誕300年記念若冲展など様々な展覧会で多くの来場者が訪れ話題となりました。
中でも、2012年に行われたリニューアルオープン記念の展覧会マウリッツハイス美術館展オランダ・フランドル絵画の至宝は一日平均10,573人を動員し2012年度一日あたり入場者数世界1番目の美術展となるほどの大盛況となりました。

また、院展や仁科展、文展などの展覧会場にもなっており、展覧会の多くが秋に開かれるということが芸術の秋という言葉の由来になったといわれています。
多くの展覧会が開催される企画展示室はリニューアルにより3.2mだった天井が4.5mになりそれまで展示できなかったような大きな作品も展示できるようになったため、スケールの大きいダイナミックな作品が見られるようになりました。床にはタイルカーペットが敷かれ、靴音がほとんどしないように考えられているのでできるだけ邪魔するものを少なくし、作品に集中することができるようになっています。

建物の外観

「東京都美術館」を訪れたら、すぐに館内へ入るのではなく外観が見渡せる入り口で立ち止まってみてください。戦後の日本建築を代表する建築家だった前川國男が平凡な素材によって非凡な結果を創出することを目指し設計された外観はレンガのように見えるタイルを外壁に使い、打ち込みタイル工法が取り入れられるなど、随所にこだわり作られています。また、建物内だけでなく外の敷地内にも彫刻作品が12点展示されているので、見逃さないようにしましょう。

正門の正面に展示されたステンレスの球体は「東京都美術館」のシンボル的存在になっており、オブジェだと思い何気なく通り過ぎてしまいがちですがこれも彫刻作品で球体には上と下に大小大きさの異なる穴があり下から覗くと空が見えるようになっています。施設の外にあるオブジェは無料で誰でも見られるようになっているので、気軽にアートを楽しむことが可能です。

限られた日にしか見られないライトアップ

「東京都美術館」は通常5時半で閉館してしまいますが、特別展開催中の金曜日のみ夜まで開館しおり日が暮れる時間になるとライトアップされ昼間とは全く違う表情を見せてくれます。赤、青、黄色、緑のコントラストが美しく、立ち位置によって見える色が違うのも面白いです。ライトアプリコットされた東京都美術館をガイドと散策するトビカン・ヤカン・カイカン・ツアーも開催されています。

ミュージアムショップ

エントランスロビーの一角にあり、光が差し込む場所に作られたミュージアムショップは、+(プラス)クリエイションをコンセプトに揃えられた様々な商品が並んでいます。アートグッズや伝統工芸を用いた生活雑貨、ファッションアイテムなどここでしか手に入らないようなアイテムの他、画材や鉛筆、パレット、絵の具など美術家向けの商品も揃っています。
アートを取り入れたスマホケースや一風変わったエコバッグ、江戸切り子の指輪など普段の生活の中にちょっとしたクリエイティブを加えて、生活が豊かに楽しくなるようなアイテムは見ているだけでも面白く、展覧会によって品揃えが変わるので何度いっても楽しめます。もちろん、スイーツやギフトも豊富に揃っているので、東京土産探しにもおすすめです。

佐藤慶太郎記念アートラウンジ

「東京都美術館」開館に多大な貢献をした佐藤慶太郎の功績に敬意を表し、後世に伝えるためつけられた名前のラウンジで、誰でも無料で利用できるようになっています。北欧風のイスとテーブルが並べられたラウンジ内では友人とおしゃべりをしたり静かに外を眺めたり本を読んだりとすきなようにのんびりと過ごすことが可能です。検索端末が6台設置されているので、美術情報の収集を行うことができ、常駐スタッフに美術情報の質問をすることもできます。

また、大正、昭和、平成と時代に合わせて姿を変えてきた「東京都美術館」の模型が展示されているので、「東京都美術館」の歴史も学ぶことができるようになっています。

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「東京都美術館」での食事情報

「東京都美術館」には食事を楽しむことができる場所がレストランとカフェを合わせて3カ所あります。本格的なフレンチから気軽に食べられる軽食までバリエーション豊富なメニューが揃っているので、自分の気分や好みに合わせて食べたいものを館内で食べられます。

レストラン「サロン」

交流棟1階にあるレストランでゆったりとした上質な空間で本格的なフレンチ料理を楽しめます。間接照明がおとついた空間を演出し、ゆったりしたイスとゴージャスに飾られたテーブルが贅沢な気分にさせてくれます。フルコースメニューもあるので、特別な日の食事にもおすすめです。

レストラン「ミューズ」

中央棟2階にあるレストランで、洋食を中心に和食や丼類、そばなどバリエーション豊富なメニューが揃っています。アラカルトやセットメニューも豊富で、店内は大きな窓から光が差し込み明るく木の温もりを感じる暖かみのある雰囲気で気軽に食事を楽しめるようになっています。

カフェ「アート」

中央棟1階にあるカフェで、軽食やデザート、ドリンクを気軽に楽しめます。上野の老舗甘味処「みはし」とのコラボメニューもあるので、下町の風情が残る上野を代表する味を食べてみるのもおすすめです。店内は明るく開放感があり気軽に入ることができ、窓からは上野の緑を眺めることができるので、歩き疲れてのんびり休憩したいときにピッタリの雰囲気になっています。

「東京都美術館」を訪れる際の注意点

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周辺の動物園や博物館に比べ普段は人が少なく静かなイメージの「東京都美術館」ですが、展覧会で有名な美術品が展示される際は混雑することもあるので注意が必要です。また、毎月第2水曜日はシルバーデーとなっており、65歳以上は無料で展覧会を見ることができるので、かなり混雑します。2016年に開催された生誕300年記念若冲展のシルバーデーは朝早くから長蛇の列となり、5時間待ちにもなりました。対象にならない方はできるだけシルバーデーを避けて行った方がゆっくりと作品を見ることができるのでおすすめです。

「東京都美術館」へのアクセス

「東京都美術館」はJR上野駅公園口、東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅7番出口から徒歩7分程度の場所にあります。京成線京成上野駅からは徒歩10分程度で到着します。JR上野駅は大きなターミナル駅で、出る改札口を間違えてしまうと迷いやすくかなり遠回りになってしまうので、出る改札口を間違えないように注意してください。
専用の駐車場はありませんが、周辺には動物園や博物館などが密集している地域のため複数の駐車場があるので車で訪れることも可能です。ただし、「東京都美術館」のある上野公園周辺は一方通行が多いので、事前に駐車場の場所を調べておくと安心です。

「東京都美術館」のまとめ

https://www.photo-ac.com

東京都上野にあり展覧会が有名な「東京都美術館」について紹介しましたがいかがでしたか?国内外の有名美術品を紹介する特別展が有名な美術館ですが、どんな年代の人が訪れても楽しめるよう工夫されており、アートに詳しくなくても気軽に立ち寄れる場所になっています。

また、「東京都美術館」がある上野公園は自然に囲まれており、歩くだけでも気持ちがいいので上野散歩の途中で立ち寄るのもおすすめです。アートの入り口となることを目指している「東京都美術館」は施設外の彫刻作品やミュージアムショップ、美術情報室、レストラン、カフェなど無料でアートに触れることができる施設も多いので、これまであまり美術館に興味がなかった方も新たな刺激を受けに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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