【スペイン】世界一危険な小道!? 断崖絶壁にある「王の小道」が恐ろしすぎる！

曲がりくねった山道や細い道を見ると危ないなぁと感じますよね。そんな危ないなぁの度合いを超えて、思わず「ありえないでしょ！」と声を上げたくなるような道がスペインにあるのをご存知ですか？その名も「王の道」。断崖絶壁に幅約１メートルの道がくっついているだけのその道は、世界で最も危険な道と言われています。しかし多くのロッククライマーが相次いで訪れ、その危険性にチャレンジするという、命知らずな方々がたくさんいる道でもあります。今回はそんな見ているだけでハラハラする王の小道についてご紹介します。

更新日: 2024年4月29日

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王の小道って？

王の小道はスペインのアンダルシア州にあるエル・カミニート・デル・レイ (El Caminito del Rey) と呼ばれる、この周辺地域の治水工事に必要な作業員用の通行路として1905年に完成した全長約3キロの道です。完成当初は板状のコンクリートがわずかな鉄の支柱と梁に支えられているだけの危険な道でした。

なぜ王の小道と呼ばれるの？

断崖絶壁の世界一危険な道がなぜ「王の小道」という通称で呼ばれているかというと、1921年に周辺にグアダルオルセ伯爵ダムが完成し、その式典に当時のスペイン国王アルフォンソ13世がこの道を通って行ったことからこの通称が使われるようになったのです。こんな恐ろしい道を通って行った国王はとても勇気がある方なんですね。

ロッククライマー憧れの地

王の小道はロッククライミングの名所と言われるエル・チョロ (El Chorro) という場所から始まっていることもあり、ロッククライマーの憧れの地となっていきました。しかし使われなくなった王の小道は安全柵もなくなり、さらに危険度が増し、死者も出てしまう道となり立ち入りが禁止されましたが、それでもなお多くのロッククライマーが訪れていました。

安全への対策

立ち入りを禁止しても多くの人が訪れる事態を重く見たアンダルシア州自治政府は700万ユーロを投資した修復工事を2011年よりスタートさせます。この工事は2015年3月に終了し、3月28日より立ち入り禁止が解除されました。安全柵が施され、道は強化されましたが、それでもなお断崖絶壁にある恐怖の道であることには変わりありません。

王の小道へのアクセス方法

立ち入り禁止解除を受け、王の小道へのアクセスが可能となっています。スペインの首都マドリードからセビリア・サンタフスタ駅 (Sevilla-Santa Justa) に向かいます。その後エルチョロ駅で降り、約20分歩くと王の小道が見えてきます。

またはスペインのマラガ=コスタ・デル・ソル空港 (Aeropuerto de Málaga-Costa del Sol) までヘルシンキやイスタンブールを経由して行き、マラガからレンタカーやタクシーなどで向かう方法もあります。