富士山スカイラインをドライブしよう：感動的な絶景が広がる爽快コース！

絶景ドライブが楽しめる富士山スカイライン。世界文化遺産の富士山5合目まで、車で一気に登れる無料道路です。ふもとから登山口までの標高差がたっぷりあるので、ダイナミックな大自然の景色が気軽に楽しめちゃいますよ。高速道路からもアクセスしやすいので、都心からの日帰りドライブにもぴったりです。

今回は、そんな富士山スカイラインの魅力をたっぷりご紹介します。富士山スカイラインの通行可能期間やマイカー規制情報をはじめ、富士スバルラインや富士あざみラインとの違いや、周辺の観光スポットへのアクセス方法など、富士山ドライブがより楽しめる情報ばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

富士山5合目まで行ける富士山スカイラインとは？

富士山スカイラインは、富士山の南側のふもとを東西に走る総延長34.5kmの無料道路です。正式名称は、表富士周遊道路で、富士山5号目、標高約2,380mまで車でアクセスできます。これは車で行ける日本最高地点として知られており、富士ドライブや登山客に人気のコースになっています。日本の道百選にも選ばれており、四季折々の景色を眺めながら、そう快なドライブが楽しめます。

富士山スカイラインへのアクセスは2通り

富士山スカイラインは、富士宮市方面と御殿場市方面の2つのルートから入ることができます。どちらのコースも2合目の分岐点まで、比較的平坦で走りやすい道路なので、利用しやすいルートを選びましょう。最寄りの高速道路は、富士宮市方面からの場合、新東名高速・新富士ICまたは東名高速・富士IC経由小泉IC、御殿場市方面からの場合は、新東名高速・東名高速・御殿場ICになります。

富士山スカイラインの道路情報

富士山スカイラインは全面舗装で、道路も広く比較的走りやすいルートです。山のふもとを走るコースでは、全般的に見通しがよく開放的なドライブが楽しめます。2合目の分岐からの登山区間は、勾配がきつくなりカーブも多いため、山道の運転が不慣れな方は十分注意が必要です。混雑するシーズンには、路肩に駐車している車も多いため、スピードに注意して運転することを心がけましょう。

気になる富士山スカイラインの通行料金とは？

1970（昭和45）年に建設された富士山スカイラインは、当初は有料道路でしたが、1994年（平成6年）に無料道路として開放されました。河口湖側からアプローチできる富士スバルラインを利用する場合には、普通自動車の五合目までの往復通行料金は2,060円となるため、お得に5合目までアクセスするなら、富士山スカイライン利用が便利で経済的です。

富士山スカイラインの通行時期は？

富士山スカイラインの2合目分岐までの「周遊区間」は、年間を通して通行可能です。2合目～5合目までの「登山区間」は冬季閉鎖となり、通行可能期間は例年5月～11月ごろまでとなります。登山客や観光客が集中する7月上旬～9月上旬にかけては、混雑緩和のため料金所跡から富士宮口5合目まで、毎年マイカー規制が行われます。規制対象車は、レンタカーを含む自家用車や自動二輪、原付バイクとなり、規制期間中は水ヶ塚駐車場が臨時駐車場（駐車料金1,000円）になります。駐車場から富士宮口5合目までは、シャトルバスのほか、シャトルタクシーも利用できます。それ以外の時期でも各種イベントや路面凍結状況により、規制や閉鎖が行われる場合もあるので、事前に道路状況を確認してから行くようにしましょう。

賑わいがあるのは富士スバルライン

富士スバルラインは、富士登山で人気の吉田ルートの登山口にアプローチできるため、登山客の7割がこちらのコースを利用しています。普通自動車の往復通行料金として2,060円がかかりますが、道幅が広くて運転しやすく、レストランやお土産物ショップも充実しています。基本的に年間を通して通行できますが、季節によって営業時間が異なるので注意が必要です。12月～3月前半は9時～16時、3月後半～4月前半・11月後半は9時～17時、4月後半は6時～18時、5月・10月は3時～18時、6月は3時～20時、7月～9月は24時間営業（9月は試行中）となっています。積雪や凍結によって通行止めになることも多いため、冬季に訪れる際には、事前にホームページで道路状況を確認しておきましょう。

須走（すばしり）へ行くなら富士あざみライン

富士あざみラインは、冨士浅間神社と須走ルートの登山口・須走口5合目を結ぶ通行無料の一般道路です。標高差約1.200mを約11.2kmの距離でのぼるため、勾配がきつい場所があるので注意が必要です。登山期間中の7月上旬～9月上旬は、混雑緩和のため入口から須走口5合目まで、毎年マイカー規制が行われています。規制対象車は、レンタカーを含む自家用車や自動二輪、原付バイクとなり、専用駐車場から登山口まではシャトルバスを運行しています。自転車レースなどのイベント開催時には、通行止めなどの規制が行われることもあります。標高が高いエリアにある道路のため、積雪や路面の凍結などの影響により、臨時で閉鎖されることがあるほか、例年11月ごろから翌年4月末ごろまでは、入口から須走口5合目まで閉鎖になります。

富士山スカイラインは周遊区間と登山区間の2区間

富士山スカイラインは、大きく「周遊区間」と「登山区間」の2つの区間にわけられます。山のふもとを東西方向に走る「周遊区間」は、御殿場市と富士宮市を結ぶ約21.5kmのコースです。2合目分岐から富士宮口5合目までの約13kmは「登山区間」と呼ばれ、勾配がきつく急カーブが続くため運転には十分注意が必要です。特に下りは、スピードに注意して運転することを心がけましょう。

富士山スカイライン秋は特に美しい

富士山スカイラインは、人気の紅葉スポットです。山のふもとを走る標高1.000mエリアから、登山口付近の標高2.400mエリアまで、全ルートの標高差が大きいため、比較的長い期間富士山の紅葉が楽しめます。富士宮口5合目周辺の紅葉は、9月下旬からスタートして、10月上旬～下旬に見ごろをむかえます。2合目付近の水ヶ塚公園周辺は、10月中旬～11月上旬が紅葉のピークです。

富士山スカイラインでの楽しみの一つヒルクライム

ロードバイクで山道を登る自転車競技ヒルクライム。富士山スカイラインには、「キングオブヒルクライム富士山」という大会の競技コースがあり、多くのクライマーが集結しています。眺望が抜群なのも人気のヒミツ。富士山や大自然の景色に励まされながら走れるので、そう快感も達成感も味わえます。4～5号目付近では濃霧になる場合も多いので、十分注意して走行するように心がけましょう。

富士山スカイラインから忍野八海までのルート

山梨県南都留郡忍野村にある忍野八海は、富士山の雪解け水が水源の湧泉群です。世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されています。澄んだ水が湧き出る8つの池は、古くから神の泉として崇められ、神秘的なパワースポットとして人気のスポットです。富士山スカイラインの富士宮口5合目より、東富士五湖道路・山中湖IC経由で約48km、70分ほどのドライブでアクセスできます。

富士山スカイラインから鬼押出し園までのルート

群馬県吾妻郡嬬恋村にある鬼押出し園は、1783（天明3）年の浅間山の大噴火による溶岩群によって形成された公園です。火口の中で鬼が暴れて岩を押出したと言い伝えられていることが名前の由来になっています。広大な園内には、黒々とした奇石群が連なっており、大自然の驚異とパワーを実感できます。
富士山スカイラインの富士宮口5合目より富士宮市方面へ進みます。国道139号線で山梨県に入り、中央道・甲府南ICから名古屋・長野方面へ。長坂ICを降りて、県道28号線から国道141号線へ入り、佐久甲州街道と中部横断自動車道、日本ロマンチック街道・国道18号を経由して、鬼押ハイウェーで嬬恋村まで。全207km・約4時間ほどのドライブでアクセスできます。

富士山スカイラインから白糸の滝までのルート

山梨県富士宮市にある白糸の滝は、日本観光百選・滝の部で第1番目の名瀑です。名勝・天然記念物に指定されており、世界遺産・富士山の構成資産の一部として認定されています。高さ20m、幅200mの湾曲した絶壁に、大小数百もの滝が絹糸のように流れ落ちる美しい滝です。富士山スカイラインの富士宮口5合目より、富士宮市方面へ約36km、45分ほどのドライブでアクセスできます。

富士山スカイラインから浅間大社までのルート

静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社は、全国に約1300社ある浅間神社の総本山です。世界遺産・富士山の構成資産の一部として認定されています。富士山を神体山とする富士山信仰の中心地となっており、富士山頂には奥宮が鎮座しています。富士山スカイラインの富士宮口5合目より、富士宮市方面へ国道18号線をそのまま進み約36km、約55分のドライブでアクセスできます。

世界遺産に登録されたのは意外にも2013年　

2013年に富士山は、「富士山 — 信仰の対象と芸術の源泉」という名称で世界文化遺産に登録されました。富士山を中心とした山岳信仰や、浮世絵をはじめとする文化的な価値を含めた登録となるため、富士山周辺の神社や湖、遺跡、登山道なども、世界遺産登録の構成資産となっています。1992年に、富士山の自然遺産登録の動きがスタートするも、ごみ問題などで審査に通らず、21年の月日をかけて文化遺産での登録が実現。世界遺産登録の影響により、観光客が増えるのはうれしいことですが、ごみ問題や環境破壊、交通の混雑など、多くの課題も山積しています。富士山観光は、自分たちがすべきことを考えるすばらしいチャンス。世界文化遺産・富士山を守るために、自分たち一人一人ができることからはじめてみましょう。

まとめ

今回は、絶景ドライブが満喫できる富士山スカイラインを紹介しました。車で行ける日本最高所の富士山5合目まで、一気にマイカーで登れるので、気軽に大自然のパノラマが楽しめますよ。富士山ならではの四季折々の景色の中を走れば、リフレッシュできること間違いなしです。車やバイクだけでなく、ロードバイクでも走れるので、絶景ヒルクライムにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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