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【高知】現存12天守のひとつ・高知城へ行く前に知っておきたい豆知識

全国には江戸時代からの天守が遺されている城が12か所あります。北日本では2000本以上の桜で有名な青森の弘前城、東日本では国宝に指定されている長野の松本城、西日本では世界遺産に選ばれている兵庫の姫路城などが比較的有名なところでしょうか。城郭建築のシンボルだった天守を残す城は、戦略上の防衛拠点として機能した城の在りし日の様子を現代の我々に伝えてくれます。今回は、その中から高知城の豆知識を紹介します。天守が現存する12城の中でも、門や櫓など往時の姿をしっかりと留めているのが高知城の特徴です。実際に訪れる前にぜひ、城の成り立ちと歴史を知っておきましょう。

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更新日: 2023年11月21日

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高知観光を楽しむためのポイント

高江知城を見る前に知っておきたい!現存する12の天守とは?

かつては2万5000以上あった日本のお城。現在一般的に見学が可能なのは200城ほどで、江戸時代からの天守が残っているのは12城です。12城とは青森の弘前城、長野の松本城、福井の丸岡城、愛知の犬山城、滋賀の彦根城、世界遺産にも登録されている兵庫の姫路城、島根の松江城、岡山の日備中松山城、香川の丸亀城、愛媛の伊予松山城と宇和島城、そして高知の高知城です。

■高知城の築城年と築城主は?

高知城が築城されたのは慶長6年(1601)のこと。最初の城主は、戦国武将の山内一豊(やまうちかつとよ)です。天文14年(1545)、尾張国(現在の愛知県)に生まれた一豊は、若い頃から豊臣秀吉に仕え、近江長浜や遠州掛川などの領地を与えられました。そして関ヶ原の戦いで徳川方につき、この活躍が認められ、現在の高知県にあたる土佐一国を与えられました。一豊の生涯は大河ドラマ「功名が辻」に描かれましたから、ご存知の方も多いのでは。

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■高知城の特徴は?

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高知城の魅力は、天守、本丸、追手門など、主要な建物が江戸時代のまま現存していることにあります。天守は寛延2年(1749)に再建されたものですが、築城当時の構造を再現したといわれています。外観は4重ですが、内部は3層6階建てになっており、大きな櫓(やぐら)の上に望楼(ぼうろう=物見櫓のこと)を持つ望楼型天守とされています。石垣のほとんどは城郭建築初期に見られる野面積みで、一見乱雑に見えますが、水はけに適した積み方になっています。

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■高知城で起きた歴史上の事件は?

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初代・一豊から最後の土佐藩主となった豊範(とよのり)まで16代にわたって山内家の居城となった高知城にとって特筆すべき大事件は、享保12年(1727)に城下町から飛び火した大火です。この火災により、高知城は追手門以外のほぼすべての建物を焼失しました。その後、延享3年(1746)に本丸を、寛延2年(1749)に天守が再建されています。なお、第15代・容堂(ようどう)は、坂本龍馬ら多くの維新志士が生まれた時代の土佐藩主として、明治維新の歴史にも登場する人物です。

■高知駅から高知城への行き方は?

高知駅から高知城までは、バスもしくは路面電車が便利です。バスならば、駅北口近くのバス停から「伊野」方面のバスに乗り約10分の「高知城前」下車。路面電車ならば駅南口近くの電車乗り場から「はりまや橋」へ行き、そこで乗り換えて「高知駅前」下車。所要約15分。桂浜や龍馬記念館まで行くならば、路面電車が乗り放題で桂浜までの片道運賃が無料になる1日パス「MY遊パス」が便利。高知駅のバスターミナルなどで購入できます。

高知城周辺の人気観光スポットを紹介

高知城の大手門付近で開催される「日曜市」は地元の人から観光客まで多くの人が集まる高知市の名物マーケットです。毎週日曜日に、道路を封鎖して芋けんぴやゆず、文旦などといったお土産にも人気の高知の名産品や、金物や包丁などを販売する金物店まで、さまざまな種類のお店が軒を連ねます。見ているだけでも楽しいマーケットで人気の観光スポットです。

■高知城観光のお土産といえば?

高知城土産といったらやはり芋けんぴ。サツマイモは江戸時代中期に薩摩(現在の鹿児島県)から土佐へ伝えられたとされ、農業に適さない環境でも育つ作物として重宝されてきました。なお、「けんぴ」とは高知のお国言葉で短冊城の干し菓子のこと。昭和27年(1952)創業の芋屋金次郎では昔ながらの製法で素朴な味わいの芋けんぴを作り続けています。

高知城観光にもおすすめの宿泊エリア

高知城まで徒歩25分のJR高知駅前周辺と、とさでん交通で高知駅から高知城前駅までの間の駅周辺には、リーズナブルに宿泊できるビジネスホテルが数多くあり、ゆっくりとした贅沢な滞在ができる高級ホテルも位置しています。高知市各方面へのアクセスも良いエリアなので、高知県全体の観光拠点やビジネスでの滞在利用にもおすすめです。

高知県の名物・グルメ情報

海の幸、山の幸の両方に恵まれた自然豊かな高知県は、おいしい食材で溢れています。全国的にも有名な高知県の名物「カツオのたたき」は高知に行ったらぜひ食べてください。また他にも高知県のご当地ラーメン「鍋焼きラーメン」や高知県安芸市の特産品のちりめんじゃこを使った「釜揚げちりめん丼」などご当地グルメも数多くあります。

有名なカツオは生ものなので、お土産には難しいですが高知県にはおすすめのお土産が数多くあります。定番の「芋けんぴ」はお子様でも食べやすい甘さが大人気。大人向けの塩味の芋けんぴもあります。ほかにも有名なよさこい祭りの演舞曲のフレーズにも登場する高知の銘菓「土佐銘菓かんざし」もおすすめ。ほんのり柚子の風味が広がる上品な甘さの白あん和菓子です。

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