【沖縄】宮古島「荷川取（にかどり）牧場」で餌やりや乗馬体験もできる可愛い宮古馬と遊ぼう！

希少な宮古馬とふれあえる「荷川取牧場」

今や世界に数十頭しかいないという 「宮古馬」。沖縄県の天然記念物にも指定されているとても希少な品種ですが、荷川取牧場を訪れればこの宮古馬と様々なふれあい体験を行うことができます。見学だけなら無料で、いつでも自由に行うことが可能です。牧場は宮古空港から車で5分ほどとアクセスに快適な立地にあるので、ちょっとした空き時間にも立ち寄ることができます。

宮古馬の特徴とは？

宮古馬の特徴のひとつは在来馬ならではのサイズ感にあります。体高およそ110cm〜120cmほどと、外来種に比べて体が小さめです。また毛並みからタテガミまで、全身が優しい栗色をしています。性質は人懐っこく穏やかで、粗食ですが力は強く、かつては農耕や荷物の運搬などによく利用されていたのだそう。小さくて温順な特徴から、女性や子供でも安心して乗馬体験が楽しめると評判です。

かつては農耕馬として活躍するも徐々に減少

宮古島では「ミャークヌーマ」「スマヌーマ」などと呼ばれて親しまれている宮古馬は、蹄が大きくて堅いためサンゴ石の道路も蹄鉄なしで歩けるなど、島の暮らしにも適しています。粗食や重労働にも耐える丈夫な性質から特に農耕の場で活躍してきましたが、戦後になると農機具が目覚ましく発達し宮古馬の必要がなくなったことから頭数は減少。1978年にはわずか7頭にまで減り、絶滅危惧種にも指定されました。

宮古馬保存会による寄付口座が開設

宮古馬は粗食であると言われますが、それでも1歳以上の馬の餌代は1ヶ月で1万5千円ほどかかります。しかし行政による補助金はわずか6千円程度。飼育者は餌代の不足分や厩舎の修繕費などを自腹で補っているのですが、その額は数百万円にも及ぶのだそう。そのため1977年には宮古馬保存対策会が、1979年には宮古馬保存会が結成され、馬の保護や飼育、そして良好な飼育環境を確保するための体制作りに努めており、支援金口座なども開設されています。

見学は自由！可愛い宮古馬に会いに行こう

荷川取牧場はそんな宮古馬の保存を目的に作られたスポットです。広い敷地内には宮古馬たちが放牧されており、昼寝をしたり草を食んだりのびのびと過ごしています。見学だけなら終日無料でできるので、貴重な宮古馬の自然体の姿を気軽に観察することが可能です。運が良ければ妊娠中の馬や赤ちゃん馬などにも出会えるかもしれません。のんびりとした宮古馬の姿は、見ているだけでとても癒されますよ。

牧場内で引き馬や餌やりに挑戦してみよう！

宮古馬とより近くでふれあいたい、という人には餌やり体験や引き馬体験などのアクティビティも受け付けています。優しい瞳で人懐っこい気性の宮古馬は、大人も子供も安心してふれあいを楽しめるでしょう。引き馬体験は牧場内の内周か外周かで距離を選べるので、スキマ時間にちょっと体験したい人にも、宮古馬と過ごす時間をしっかり楽しみたい人にもおすすめ。希少な馬とのふれあいは素敵な思い出になること間違いなしです。

エメラルドの海を見ながら乗馬体験

荷川取牧場では、宮古馬の乗馬体験も行なっています。通常の乗馬体験も行なっていますが、特におすすめなのは宮古馬に乗ったまま海辺を散策するという、ビーチでの乗馬体験です。飼育員の方が馬を引いてくれているので安心。美しい宮古島の海を眺めながらの乗馬は他にない貴重な体験で、必ず忘れられない思い出になりますよ。小柄で穏やかな宮古馬は、乗馬経験のない人でも比較的乗りやすいと女性や子供にも人気です。

荷川取牧場の営業時間はいつ？定休日はあるの？

荷川取牧場への立ち入りは基本的に終日OKなので、見学だけならいつでも無料で自由に行えます。ただし餌やり、引き馬、乗馬などの体験は有料となっており、事前に受付が必要です。営業時間は10:00〜18:00でお休みは不定休。ビーチでの乗馬は予約優先で風が強いと行えないなどの制約もあるため、どうしても行いたい場合は事前に確認しておくのがおすすめです。

荷川取牧場への行き方は？駐車場はある？

宮古島空港から荷川取牧場までは約5分ほどの道のりでアクセスは快適です。空港を出てすぐ左折し、「空港前」の信号を右折、さらに1つ目の信号を左折すると左手に荷川取牧場が見えます。駐車場は10台分設けられており、事前に連絡をしておけば空港間の送迎もしてもらえるそうです。空港からとても近いので、到着日や出発日のちょっとした観光にも適しています。

周辺のおすすめホテル1：牧場から徒歩圏内！1日2組限定の「B&Bカトル」

荷川取牧場のすぐそばにあるB&Bカトルは、総客室数2部屋の小さな宿泊施設です。さとうきび畑に囲まれた静かな環境に位置しており、夜には天の川を観ることもできます。客室は20畳の広々とした洋室で、ダイニングテーブル、IHヒーター、電子レンジ、軟水器、調理器具や食器類といった自炊設備を完備。ファミリーや仲間同士での旅行などに最適です。また朝食には焼きたてパンとこだわりのコーヒーを提供してくれるサービスも付いているので充実した朝のひと時を過ごせます。

周辺のおすすめホテル2：「ペンション・プルシャンブルー」でかけがえのないグランピング体験を

ペンション・プルシャンブルーは荷川取牧場から車で5分ほどの場所に位置するアウトドアリゾートです。敷地内の芝生にはテントやログハウス、8人以上で利用できるVIPラウンジなどが設けられており、手ぶらで気軽にグランピングを楽しめます。各テント内には冷蔵庫やベッド、くつろげる椅子、机など充実した設備を完備。屋外にはハンモックやBBQ専用グリルなどもあり、自然を身近に感じながら快適な滞在を満喫することができます。

周辺のおすすめ飲食店1：緑のなかにたたずむ隠れ家「カフェ・ぽぷり」

カフェ・ぽぷりは宮古空港から車で約3分、ガジュマルの樹に包まれた隠れ家のような空間でゆったり食事を楽しめる喫茶店です。建物はかつての馬小屋を改装して造られており、風通しが良く居心地は抜群。平日は早朝から営業しているため朝食に利用する人も多いそうです。サンドやカレーといった軽食や手作りのスイーツ、宮古島ならではの郷土料理などを味わうことができます。空港からも近いのでちょっとした待ち時間にもおすすめですよ。

周辺のおすすめ飲食店2：素朴でおいしい宮古料理が食べられる「野原（のばる）食堂」

荷川取牧場から車ですぐの、自衛隊駐屯地のすぐ正面に佇む食堂です。もずくの酸味が効いたオリジナルのソーキそばなど、沖縄産の食材にこだわった、宮古島ならではの家庭料理を提供しています。その場で食べられるランチセットはもちろん、持ち帰りのできるお弁当やリーズナブルなおにぎりなどもあるので、移動中などに昼食を簡単に済ませつつ現地の味を満喫したい人にも最適です。

周辺のおすすめ飲食店3：島名物“ゆし豆腐そば”が人気！「島とうふ 春おばぁ」

空港からもほど近い好立地に位置する「島とうふ 春おばぁ」は、平良城辺線沿いの分かりやすい場所にある郷土料理屋さんです。エントランスの看板に「豆腐を作って60年」と謳っているように、自慢の島豆腐を使った郷土料理を味わうことができます。宮古島名物「ゆし豆腐そば」をはじめ、じゅーしーやラフテー、海ぶどうなどの名物料理を、座敷席が並ぶ沖縄らしい雰囲気の中で食べるのはまた格別ですよ。

周辺のおすすめ飲食店4：ボリューミーな定食に満足！「庶民の味処 金吾」

宮古空港から車で約7分、荷川取牧場からは車でわずか4分と近い場所に位置する食堂「庶民の味処 金吾」は、地元の人からも人気の定食屋です。店内は小上がりの座敷席がほとんどで、お昼時には満席になることが多いのでスムーズに食事を済ませたい人は予約しておくのがおすすめ。食べ応えのある中太麺の宮古そばに、大きなトンカツやチキンカツが乗ったカツ丼などが付いてくるなどボリューム満点のセットメニューが評判です。

まとめ

希少ながらも人懐っこくて愛らしい宮古馬。一時は絶滅の危機にあったものの牧場の人々の努力もあって今では少しずつ頭数も増えてきています。荷川取牧場を訪れれば宮古馬を眺めたり触れ合ったりすることができ、忘れられない貴重な体験が叶うでしょう。周辺には宮古島ならではの雰囲気を楽しめる宿泊施設や飲食店もあるので観光の合間にもぴったり。ファミリーやグループでの旅行の際には、ぜひ荷川取牧場に立ち寄ってみてください。

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