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ピカソ美術館へ入館するには
ピカソ美術館の入館時間は、次のようになっています。
毎週火曜日から日曜日の朝9時から夜7時まで
毎週木曜日は朝9時から夜9時30分まで
祝日でも営業しています。年末年始は、開いている時間が短くなる日があるので公式サイトなどで確認が必要です。
現地のチケット販売所は閉館時刻の30分前です。その日のチケット販売数が上限に達すると販売を終了してしまうため、事前にWebサイトで購入しておくとよいでしょう。
一般の入館料は次のとおりです。
18才以下 無料
25才以下 7ユーロ
26才以上 12ユーロ
特別展のみであれば次のようになります。
18才以下 無料
25才以下 4ユーロ50セント
26才以上 6ユーロ50セント
また、無料で入館できる曜日と時間が次のように設定されています。
木曜日の夕方6時から夜9時30分
各月の第一日曜日の朝9時から夜7時
オープンドアデイの2月12日、3月18日、9月24日
無料で入館できる日や時間帯によっては入館制限が行なわれるため、事前にWebサイトで予約をしておいたほうがよさそうです。
日本語のオーディオガイドを利用できるので、事前にオーディオガイド付きチケットを予約するか、現地のチケット販売所で申し出ましょう。詳しくは後述しますが、ガイド付きのツアーもありますので、参加を検討してみてもよいでしょう。
ピカソ美術館の見どころ
常設展示されているピカソ作品
まずはピカソ美術館の常設展示を観覧しましょう。バルセロナのピカソ美術館で所蔵している作品の中心は、スペインに住まいを置いていた幼少期から青の時代のものです。
セルフポートレイトを含む人物画や風景画など、キュビズムの代表的作家として有名になる前の作品を鑑賞できます。1897年春にマドリードで開催されたGeneral Fine Arts Exhibitionで名誉賞を受賞、その後マラガで開催されたProvincial Exhibitionで金賞を受賞した油彩の「Science and Charity」、1901年に描かれた点描画である「The Wait」、青の時代の1903年にパステルと木炭で描かれた「The Disinherited Ones」などが展示されています。
またディエゴ・ベラスケスの名作「ラス・メニーナス」に基づいてピカソが描いた連作があります。ピカソが書いた「ラス・メニーナス」58作品がすべて揃っており、圧巻です。
代表作「ゲルニカ」について
意外なことに、ピカソの代表作「ゲルニカ」は、ピカソ美術館にはありません。同じスペインのマドリードにあるソフィア王妃芸術センターで展示されています。
企画展やイベントについて
ピカソ美術館では、常設展示のほかにピカソにまつわる特別展を開催しています。おおよそ3ヵ月から4ヵ月の期間限定で、テーマにそった作品が展示されます。
過去には、パリで過ごしたピカソが1917年にバルセロナへ戻ることになった背景に焦点をあてた特別展「1917. Picasso in Barcelona」や、ピカソが主題に用いる料理やポートレイトにテーマをあてた特別展「Picasso's Kitchen」「Picasso. Portraits」などが行なわれています。 特別展ならではの、少し趣の違う視点からピカソの作品を鑑賞することができます。
美術館ではイベントも行なわれています。ピカソの使っている技法や表現についての解説があり、ピカソがどのように描いたかという解説を受けながら肖像画を作るというようなイベントが随時行なわれています。
美術品だけじゃないピカソ美術館のもう一つの見どころ
ピカソ美術館の見どころはほかにもあります。それは建物です。
ピカソ美術館は5つの建物から構成されており、それぞれが13世紀から15世紀に建築された歴史のある建物です。これらはカタルーニャ・ゴシック様式という歴史的にも価値のある様式で作られていて、建物には中庭が作られています。
現在は常設展示用として22室、11,500平方メートルの広さがあります。
また建物が面しているムンカダ通りはバルセロナ市内の中でも、中世の市民建築が存在している重要なエリアとなっています。
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所要時間の目安
美術館を見て回るためには、少なくとも90分程度の時間が必要です。じっくり見て回るために余裕をもったスケジュールを組んでおくとよいでしょう。
混雑をできるだけ分散化するため、美術館は15分単位で事前予約を受け付けています。予約サイトには混雑度の目安がわかりやすく表示されているので、ゆったりと見て回れる時間を選ぶことも可能です。
スペイン・バルセロナのピカソ美術館へ行くには
ピカソ美術館は、バルセロナ市内のゴシック地区とバルセロナ凱旋門があるシウタデリャ公園の間にあります。
車の場合
美術館自体に駐車場がないので付近の駐車場にとめます。美術館の公式ページには、Carrer Princesa、Passeig del Born / Plaça Comercial、Plaça de la Catedral、Avinguda Cambó、Via Laietanaの5カ所の駐車場が案内されています。
地下鉄の場合
バルセロナにはTMBという地下鉄とバス路線を持つ交通機関があります。地下鉄はメトロと呼んでおり11路線あります。
そのうちL4線の Jaume I （ハイメ1世）駅が最寄りで徒歩3分です。有名なサグラダ・ファミリアからも最寄りのL4線の Verdaguer（バルダゲー） 駅から乗ると約20分でピカソ美術館へ移動できます。
スペイン国鉄の駅からの場合
AVE等のスペイン国鉄でバルセロナへ着いてすぐ行きたいときには、Estación de Francia（フランサ）駅という列車の駅が最寄りで徒歩6分です。
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バルセロナ＝エル・プラット空港からの場合
飛行機でバルセロナへ着いてすぐ行きたいときは、メトロのL9線で Torrassa 駅でL1線へ乗り換え、Arc de Triomf（アーク デ トリオーンフ） 駅で下車し徒歩11分です。
ピカソ美術館付近のオススメスポット
ピカソ美術館の周辺には行ってみたくなるスポットがたくさんあります。なかでもオススメのスポットを紹介します。
ブケリア市場
ピカソ美術館から南西方向へ歩いて約13分。ゴシック地区の西側、エル・ラバル地区にあるブケリア市場。正式にはサン・ジュセップ市場といい、1217年には存在していた記録が残っている歴史のある市場です。
訪れたらまず1階にあるインフォメーションへ行きましょう。この市場と露店に関する情報が手に入ります。また、エプロン、バッグ、マグカップなどのお土産品や本などが売られています。無料駐車場チケットも入手できます。
営業時間は、火曜日から木曜日の午前8時から午後3時まで、金曜日と土曜日の午前8時から午後5時までで、終わる時間が早いので注意してください。月曜日が定休日です。
バル
ピカソ美術館の周辺にはたくさんのバルがあります。美術館を見た後の小腹をタパスで満たしに行きましょう。
美術館と同じムンカダ通りを100mほど南東へ行ったところにあるEl Xampanyet(エル・シャンパニェット)とTapeo(タペオ)は、訪問したお客さんの評価が高くオススメのお店です。特にエル・シャンパニェットは1929年から続く古いバルで、名物はアンチョビと店名にもなっているシャンパニェット（白ワインの炭酸割）です。
ガイドツアーへ参加してみよう
ピカソ美術館にはガイドツアーがあります。料金は6ユーロです。入館料に追加して払います。言語ごとに対応可能な曜日と時間が決まっていますので、事前に調べて予約しておきましょう。言語は、ロマンス語、英語、スペイン語、フランス語です。
日本語でツアーをお願いしたい場合はプライベートガイドを依頼することができます。入館料のほかに1グループあたり200ユーロが必要で、週末と祝日には20%の追加料金がかかります。
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