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オーストリアの基本情報

オーストリア旅行のベストシーズンは？

オーストリアは湿度の低い大陸性気候に属しています。冬は極寒で、北海道の冬よりも気温が低くなることが多いですが、夏は比較的過ごしやすい日が多いのが特徴です。山岳地帯が多いことが気候に大きく影響しています。旅行の際のベストシーズンは花々が咲き誇る5月や爽やかな6月、雨量が少なくなる9から10月前半などです。
オーストリアには日本のように梅雨はありませんが、7月から8月にかけては雷雨も予想されます。旅慣れていない場合は寒さの厳しい冬の時期も避けることをおすすめします。冬の時期に行くならば、オペラ座舞踏会など年末から3月半ばにかけてウィーンで行われる舞踏会に参加してみてください。

オーストリアへは何泊で行くのがいい？

オーストリア旅行に必要な日数ですが一都市の観光をメインとしたスケジュールでも最低3泊5日は必要となります。例えばオーストリア旅行で人気の高い首都ウィーンを目的地とした場合、丸二日観光にあてることが可能です。ウィーンは見所の多いスポットなので観光日数が一日では物足りなく感じてしまいます。
4泊以上になると複数の都市を観光することができる一方、一都市を観光するのにもゆとりのあるタイムスケジュールを組むことが可能です。一度の旅行でオーストリアを満喫しようと思うのなら8泊以上が必要となります。

オーストリア国内の通貨は？物価は？カードは使える？

オーストリアで使用されている通貨はユーロです。補助通貨としてセントも流通しています。2019年7月現在1ユーロは120円となっています。紙幣の種類は5、10、20、50、100、200、500ユーロの7種類、硬貨は1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロの8種類です。
日本円からユーロへの両替は日本国内、オーストリア国内の空港、銀行など広い範囲で可能なため、レートをチェックしてなるべく損のないように両替するのがおすすめです。また、オーストリアで使用できるクレジットカードが一枚あるともしもの時にキャッシングが出来るため安心ですよ。物価は日本と同じぐらいか少し高価となっています。

旅行中の生活は？マナーや治安について

オーストリアにはチップを支払う文化があります。レストランでのお支払いの際にサービス料が含まれていない場合は、お会計の10％分、ホテルのベルボーイやルームサービスにお世話になった際には1セントを渡すようにしてください。チップをスマートに渡せるように細かいお金も準備しておきましょう。
オーストリアの治安ですが、ヨーロッパ内でも落ち着いているので安心して観光が楽しめます。ただし、置き引きやスリなどの軽犯罪には注意が必要なので、自分の手荷物の管理には気をつけるようにしてください。人通りの少ない場所に立ち入ることも避けましょう。

オーストリアで人気の観光スポットは？

オーストリアには伝統文化を見ることができる建物や、歴史を感じるスポットがたくさんあります。人気都市であるウィーンにはシェーンブルン宮殿、ベルヴェーデレ宮殿、シュテファン大聖堂などハプスブルク家の繁栄を象徴する観光スポットがあります。
ウィーンに続く第二の都市、グラーツは旧市街の街並みとモダンな雰囲気が共存する街で、世界遺産であるエッゲンベルク城が注目の観光スポットです。
そのほかにも歴史と自然、文化が共存するリンツやアルプスの絶景を望むザルツブルグもおすすめです。チロル地方では大自然の中でハイキングやロッククライミングなどを楽しむことができます。

オーストリア旅行を楽しむならやっぱり芸術！

オーストリアは音楽と芸術の都として有名です。中でもウィーンは芸術的価値の高い建物や宮殿、文化が多く観光でも人気の都市です。世界遺産のシェーンブルン宮殿はかつてマリーアントワネットやモーツァルトも暮らしていた宮殿です。
敷地内には動物園や日本庭園、サロンもあり一日かけてゆっくり見てまわることができます。ハプスブルグ家所蔵の名画が納められている美術史博物館ではフェルメールの作品やクリムトの壁画を見ることもできますよ。世界一美しい図書館と言われているオーストリア国立図書館も日本では見ることができない豪華絢爛な光景が広がっています。

グルメも満喫！必ず食べたいのは？

オーストリアはかつて大帝国であった時代背景からイタリア、ハンガリー、トルコなどの影響を受けている料理と独自の進化を遂げた郷土料理があります。バラエティー豊かなオーストリア料理はワインに合うものもたくさんありますよ。
ミラノから伝えられたと言われているウィンナー・シュニッツェルは子牛のカツレツで、日本人も食べやすいオーストリアの定番料理です。ハンガリー帝国時代から伝わるグラシュは豚肉や牛肉、鹿肉などを利用して作るシチュー風の料理で家庭でも食べられているオーストリア料理です。オーストリア風バームクーヘンのブリューゲルトルテやザッハトルテもぜひ味わってみてください。

おすすめのおみやげは？バラマキ用からギフトまで

オーストリアのお土産といえばモーツァルトチョコレートが定番です。丸いチョコレートの中にヌガーとピスタチオ味のマジパンが入っていて、パッケージにはモーツァルトの肖像画がプリントしてあります。オーストリアらしさのあるお土産で、どこでも購入することができるので、バラマキ用にもおすすめです。
夏場、チョコレートが溶ける心配がある場合はチョコレートウエハースのマンナーを購入してみてください。スーパーマーケットでも手に入るお菓子で、パッケージにステファンス寺院のマークもプリントされています。他にもワインや現地の紅茶、インスタント食品もおすすめですよ。

ちょっとだけウィーンの魅力もご紹介

ハプスブルク家ゆかりの地・ウィーンの歴史

1155年にバーベンベルク家がウィーンを都にしたことから、ウィーンは大都市への道を歩み始めます。1278年にはハプスブルク家の支配下になり、そこから大きく発展していきました。16世紀になると現在のドイツやオーストリアなどを広く支配した「神聖ローマ帝国」の首都として、貴族文化が栄えます。

ハプスブルク家は音楽に多大な投資をしていたため、18世紀からは音楽の都として多くの音楽家が集まるようになりました。有名なベートーベンやモーツァルト、シューベルト、ハイドン、リストなど、名だたる音楽家たちがウィーンに滞在しています。

1873年にはウィーン万国博覧会が開催され、皇帝であったヨーゼフ一世によりウィーンの都市改造が行われました。リングと呼ばれる大通りに囲まれている現在の旧市街の形は、この時期に作られました。

現在は永世中立国の首都として、多くの国際機関の所在地となっています。

ウィーン観光・定番の見どころ

ウィーンの旧市街は、「歴史地区」として世界遺産に登録されています。歴史地区のなかには、ゴシック様式のシュテファン大聖堂や、ドイツ語圏最古の大学であるウィーン大学、音楽の都のシンボルであるウィーン国立歌劇場、古代ギリシャの神殿のような国会議事堂、オーストリアの首都にふさわしい美しい市庁舎など、多くの見所が点在しています。

ウィーンに初めて行く方は、この歴史地区を中心として観光するといいでしょう。リングという通りに囲まれた歴史地区は、端から端まで歩いても30分ほどで移動できる小ぢんまりとしたエリアです。観光地が密集しているので、観光客としてもうれしいですね。

世界で最も美しい宮殿のひとつとされているハプスブルク家の離宮・シェーンブルン宮殿は、ウィーンの目玉観光スポットの一つです。ハプスブルク家の豪華絢爛な宮殿は必見です。

穴場観光地もチェックしておこう

「定番の観光地もいいけど穴場のスポットも足を運びたい」という方におすすめなのは、シュピッテラウごみ焼却場です。独特な外見が特徴的で、多くのカメラマンが足を運んでいます。焼却場を見学するツアーでは、リサイクルのシステムやウィーンが取り組んでいる環境対策などについて学ぶことができます。

ほかにも、「世界一美しいホール」と呼ばれているホールがある、オーストリア国立図書館もおすすめです。また、映画『男はつらいよ』のロケ地として使われ、オーストリアと日本の友好の印として主人公・寅さんの名前がつけられたトラサンパークもあります。日本人ならぜひ一度行ってみたいスポットです。

音楽の都・ウィーンで音楽を楽しむ

ウィーンといったら、やはりクラシック音楽。今までクラシック音楽に興味がなかった方も、せっかくの機会なので、一度本格的な音楽に触れてみるのはいかがでしょうか。

ウィーンでは、国立歌劇場をはじめとして、多くの歌劇場で連日コンサートが行われています。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン少年合唱団、ウィーン交響楽団などの名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

ウィーンはカジュアルに音楽を楽しむ文化が根付いているので、音楽鑑賞の際はカジュアルな服装でも問題のないことが多いです。観光客が多い地区では客引きをしている人もいるので、その人を経由して飛び込むのもいいかもしれません。有名コンサートに足を運ぶ場合は、ドレスコードで行くことをおすすめします。

コンサートの値段は、演目や席によっても大きく変わります。カジュアルなコンサートであれば50ユーロあれば入れますし、200ユーロ程見ていれば割と良い席が取れるでしょう。ですが有名なコンサートでは、一番いい席が1000ユーロ近くになることもあります。懐具合と相談して、ぜひ本場の音楽を楽しんでみてください。

ウィーンの個性的な美術館・博物館

ウィーンには多くの美術館・博物館があり、ミュージアム巡りが好きな方にはたまらないスポットとなっています。ヨーロッパ各地の美術品が展示されている美術史美術館や、現代美術を楽しめるレオポルト美術館、サラエボ事件に関する展示で有名なウィーン軍事博物館などがあります。

ほかにも、精神分析で有名なフロイト博物館や、モーツァルトハウス、シューベルトの生家などもあります。滞在日数に余裕がある方は、美術館や博物館をめぐるのもおすすめです。

ウィーンの食べ物といえば！人気の地元グルメ

ウィーンの料理といえば、「ヴィーナーシュニッツェル」です。仔牛や豚肉のカツレツで、日本のとんかつのような料理です。ウィーンの代表する伝統料理なので、ぜひ食べてみましょう。また、ドイツやチェコなどでもよく食べられている、グラーシュというビーフシチューのような煮込み料理も伝統的なウィーン料理です。

ウィーンは老舗カフェが多いことでも有名な都市です。「ウィーン風のコーヒー」を意味するウィンナーコーヒーを飲んだことがある方も多いでしょう。また、ウィーンは日本でも有名な「ザッハトルテ」というチョコレートケーキ発祥の地でもあります。ウィーンの本場のコーヒーとザッハトルテを楽しみながら、歴史ある有名なカフェで優雅にお茶をするのも素敵ですね。

まとめ

オーストリアでおすすめアクティビティのご紹介はいかがでしたでしょうか？芸術と文化の街であり、美しい自然や歴史的な街並み、おいしいグルメがそろう魅力的な国・オーストリア。日本からは、直行便も運航しており、ヨーロッパの中でも訪れやすい国の一つです。治安も比較的安定しており、英語も通じやすいのも魅力ですね。航空券やホテル、観光などがセットになったお得なツアーもたくさんあるので、上手に利用して、オーストリア旅行を楽しんでみて下さいね。

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