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ボルドーの長い歴史をさらっと紹介
ボルドーの歴史は、紀元前300年前にまでさかのぼります。ガリア人によって建設された都市が、ボルドーの起源とされています。紀元前1世紀頃にはローマの領土となり、交易港として発展しました。さらに、当時から既にワインの名産地として有名にだったことが確認されています。
5世紀にはゲルマン系のゴート人によって、8世紀にはイスラム軍によって、さらにバイキングによって侵略を受けるなど、ボルドーは苦難の歴史をたどります。
その後12世紀から15世紀にかけて、ボルドーはイングランドの支配下となります。百年戦争でイングランドは撤退しますが、ボルドーはイングランドからある程度の自治を認められていたため、むしろフランスからの支配に抵抗しました。
普仏戦争が行われていた19世紀には、ボルドーにフランス政府が置かれます。第一次世界大戦中、そして第二次世界大戦のさなかにも、パリが危機に瀕した際には一時的にフランス政府が置かれています。
現在のボルドーはフランス南西部の中心的な都市として、ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の首府、さらにはジロンド県の県庁所在地となっています。
ボルドー観光の見どころは2つの世界遺産
ボルドーの観光の見どころといえば、何といっても2つの世界遺産があることです。
ひとつめは、「月の港ボルドー」として世界遺産に登録されている、ボルドーの歴史地区です。この歴史地区はガロンヌ川沿いにあり、三日月の形をしていることからこう呼ばれています。
この世界遺産のなかには都市の中心地でありフランスの古典主義建築の代表的な作品でもあるブルス広場、ガロンヌ川にかかった最初の橋であるピエール橋、市庁舎として利用されているロアン宮殿などがあります。
もうひとつの世界遺産は、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として登録されている3つの建造物です。
サン=タンドレ大聖堂は、ルイ7世が結婚式を挙げたことでも有名です。サン=ミシェル大寺院はゴシック様式でバシリカ式の教会です。さらに、サン=スーラン大寺院はボルトの最古の教会として有名です。
月の港の歴史地区とこの3つの建造物を回るだけでもかなり時間がかかるので、ボルドー観光にはたっぷりと時間を取っておくことをおすすめします。
ほかにもこんなボルドー観光の楽しみ方もある!
ボルドー観光の楽しみ方は、世界遺産を歩くだけではありません。ワインの名所として知られるボルドーには多くの優れたワイナリーがあり、さまざまなワイナリーツアーが開催されています。ワイン好きの方は、そういったツアーに参加するのもいいでしょう。
「もっとローカルな旅行を楽しみたい」という方には、カピュサン市場がおすすめです。
新鮮な肉や野菜魚が手に入るのはもちろん、ボルドーでよく食べられているタパスや牡蠣などの名産品が売られているのが特徴です。朝食はホテルでしっかり食べておき、昼は市場で食べ歩き、というコースも良いのではないでしょうか。
ショッピングといえば、アキテーヌ門から伸びているサント・カトリーヌ通りがぴったりです。お土産を買いたい場合も、このエリアに足を運ぶことをおすすめします。
ボルドー観光で郷土料理を味わおう
ボルドーには、ワインとの相性がいい郷土料理がたくさんあります。
定番の料理といえば、牛肉を葡萄の蔓で網焼きにしたステーキ、アントルコート・ア・ラ・ボルドレーズです。ボルドーではこの料理を、赤ワインのソースで食べるのが一般的。
牛肉の最高級とされている部分を使っているのでややお値段は張りますが、ぜひ試してみたい一品です。
フランスには牡蠣料理も多くあり、牡蠣の養殖も盛んであるボルドーでもよく食べられています。白ワインと相性がぴったりなので、白ワインと一緒に食事を楽しみたい方は、牡蠣料理を試してみるといいでしょう。
また、フランスの南西部は鴨の聖地としても有名です。ジューシーな鴨肉にオレンジソースやカシスソースはちみつ、バルサミコ酢などのソースで食べます。
定番の鴨料理といえば、低温でじっくりと加熱したコンフィ・ド・カナールなどが挙げられます。こちらも要チェックです。
世界的に有名なボルドーワイン
ボルドーは、世界的に最も有名なワインの産地の一つに数えられています。ボルドー産の赤ワインに使われているぶどうは「ワインの女王」と称されるほどの質の高さを誇っており、白ワインでも貴腐ワインのソーテルヌ・ワインが有名知られています。
濃厚の赤ワインや爽やかなロゼワイン、繊細な辛口の白ワイン、飲みやすい甘口の白ワインなど様々な種類のワインが生産されており、どのワインもとても有名です。ボルドーはワイン好きにはたまらない観光地なので、ぜひいくつかのワインを比べ飲みしてみましょう。
ボルドーの夜景も魅力のひとつ
ボルドーは、夜景が美しい街としても知られています。証券取引所や大劇場をはじめとして、ボルドーのランドマークとしても有名なボンドピエール橋も夜景の名所として有名です。
写真撮影が好きな方は、夜のボルドーもたっぷり楽しめるでしょう。橋を撮ったり、橋の先からボルドーの街並みを撮ってみるなど、さまざまな角度から夜景を味わってみてくださいね。
また、夜はワインバーやレストランがにぎわう時間帯です。ワイン好きの方はいくつかのレストランでおすすめのワインを飲み比べてみると良いでしょう。
ホテルは黄金の三角地帯エリアがおすすめ
ボルドーには、「黄金の三角地帯」と呼ばれるエリアがあります。
具体的には、ランタンダンス通り、ジョルジュ・クレモンソー大通り、トゥルニー通りに囲まれた一帯です。そのエリアには高級ブランドショップが立ち並び、さらには大劇場がありブルス広場からもほど近いという、とてもアクセスがいいエリアなのです。
そのため多くの高級ラグジュアリーホテルが立ち並んでいます。予算にやや余裕があるのであれば、このエリアに泊まるといいでしょう。
ボルドーには比較的にリーズナブルなホテルからラグジュアリーなホテルまで、幅広い価格帯のホテルがあります。安めに済ませたいのであれば、大人2人1泊2日で1万円以下、「ややリッチに」ということでしたら、2万円前後をみておくといいでしょう。
日本からボルドーまでのアクセス
ボルドーへは、残念ながら日本からの直行便は出ていません。ですがヨーロッパの主要都市で乗り換えることが可能なので、ヨーロッパの周遊旅行を考えている方はその際ボルドーに立ち寄るのといいかもしれません。
ボルドーの市街地から西に約12キロほど先に、メリニャック空港があります。メリニャック空港から市内の中心地まではエアポートバスで約30分程度なので、比較的アクセスしやすいといえます。
また、ボルドーの中心駅であるサン・ジャン駅へはフランス国内から多くの電車が通じているので、鉄道でのアクセスも可能です。
パリからは、LGVを利用すると2時間ほどでボルドーに到着できます。フランスでいくつかの都市を回りたいという方にとっても、ボルドーはとてもアクセスしやすい都市です。
ボルドー観光のベストなタイミングは?おすすめシーズンを紹介
ボルドーは夏がとても暑いことで知られています。7月、8月の平均最高気温は27℃前後、過去には45℃以上の最高気温を記録したこともあります。
夏の間は日照時間がとても長く、夜中近くまで明るいという特徴を持っています。心行くまでボルドーを楽しみたい方は、日が暮れるのが遅い夏を選ぶと良いでしょう。
夏の暑さは厳しいですが、冬は比較的温暖です。1月、2月の真冬でも、日中の平均気温は6℃少々と比較的過ごしやすく、年間を通して比較的観光しやすいといえます。
注意したいのは、降水量の多さです。ボルドーは降水量が多く、雨が降る確率が高くなっています。旅行の予定の方は、折りたたみ傘や、防水仕様のアウターやバッグなどを準備しておくと安心です。
ワイン好きならぜひとも行きたい2年に一度のワイン祭り
2年に一度、6月にボルドーのワイン祭りが開催されます。世界的に有名なイベントで、2キロほどの街道に80前後のパヴィリオンが集まります。
ワインの試飲はもちろん、ワインにぴったりなチーズやソーセージなどの地元名産品を味わえるイベントでもあります。夜はショーが開催され、エンターテインメントとしても盛り上がること間違いなし。ワイン好きの方はぜひ、このタイミングを狙っていきましょう。
気になるボルドーの治安は?
ボルドーはパリなどに比べて、治安がいいと言われています。そのため、女性同士の旅行や一人旅でも比較的安心して過ごすことができるでしょう。ですがやはり油断は禁物です。鞄から目を離さないようにし、貴重品はしっかりと身につけておきあしょう。
基本的には治安が良いボルドーですが、サン・ジャン駅の裏側はあまり治安が良くないと言われています。夜にサン・ジャン駅を利用する予定の方は、裏側へは行かないようにしましょう。
魅力たっぷりの都市・ボルドーへ
世界的に有名なワインの名産地であり、2つの世界遺産にも名を連ねている都市・ボルドー。ボルドーにはさまざまの魅力があり、観光地としてとても魅力的です。
日本から直行便がないためあまり観光のイメージがないかもしれませんが、空港から市内へのアクセスはいいので、日本からボルドーへ向かった、他のヨーロッパ都市からボルドーへ向かうのも比較的容易です。次の旅行先に迷っている方は、ボルドーを検討してみてはいかがでしょうか。