仙台城：市街を見渡せる展望の城！伊達政宗の理想が宿る城

「仙台城」ってこんなところ！

「仙台城」は、江戸時代に建てられた日本の平山城です。その当時、幕府から反逆者と疑われぬためにと、天守閣を持たない城として建築されています。

現在は、本丸こそ残っていないものの、城壁や国宝にも指定された「大手門隅櫓」といった当時の名残やその崇高さを感じさせるものが、数多く敷地内にあります。戦争を経て壊れた部分を修復、復元する作業を続け、2006年には「日本の城100選」にも選ばれた名城です。

そんな「仙台城」は標高131mという、仙台の中心街にありながら比較的標高が高い場所にあるのも大きな魅力の一つです。別名「青葉城」とも呼ばれるこちらの城が築かれた場所は、仙台の平野を見渡せる青葉山に築かれています。城の東には広瀬川に落ちる64mの崖、城の南には、80ｍの深さの竜ノ口狭谷がある天然の守りに固められた城の姿は、減債でも見られます。

城の本丸すぐ近くには荘厳な雰囲気の「護国神社」に「本丸会館」といった資料館もあります。城の眼下に見える青葉山公園の四季を感じられる景色も大きな魅力の一つです。宮城県の中心都市、仙台市にあり観光スポットとしても人気の「仙台城」の魅力を紹介していきます。

「仙台城」観光の魅力！

「仙台城」観光の大きな魅力といえるのが、城の周辺の観光スポットと合わせて、仙台を長らく統治していた伊達家の歴史を学べる点です。とりわけ「仙台城」を作った伊達政宗に関する観光スポットが豊富にあります。

仙台城から観光バスやタクシーに乗って5～10分程の場所にある「瑞鳳殿（ずいほうでん）」には、仙台藩主、伊達政宗をはじめ、仙台を統治した当時の藩主たちが眠っています。仙台市内の観光ガイドにも載り、「仙台城」と合わせて訪れる人が多い観光地です。

そんな「瑞鳳殿」だけでなく、城のすぐそばには仙台の歴史的な資料が並ぶ「仙台市博物館」もあります。こちらも伊達家の貴重な資料を眺められます。そんな歴史探索にピッタリな観光地が「仙台城」です。歴史好きはもちろん、普段歴史に苦手意識がある人も、観光をしながら歴史にふれてみましょう。

「スポット名」観光の見どころ

国宝にも指定された「大手門隅櫓」

現在の「仙台城」には、本丸と呼ばれる城の中心的な部分が残っていません。その代わり城の周囲を見渡せば、天然の要害ともいわれた「仙台城」らしいい自然と建築を上手く掛け合わせた姿を鑑賞できます。
その中の一つが1931年に国から国宝に指定された「大手門隅櫓（すみやぐら）」です。

「大手門隅櫓」は、城の玄関口ともいえる大きな門と、敵の襲来に備え、城の角に作られた防御のための建築です。大手門は、伊達政宗が豊臣秀吉からもらったものを、佐賀から仙台にそのまま移築したものといわれています。
1967年に一度は空襲により全壊しましたが、大手門、隅櫓ともに現在では、その荘厳な姿を見せてくれます。晴れた日の青空と共に写真に撮れば、フォトジェニックな一枚になります。

城の名残を感じさせるそびえ立つ石垣

「仙台城」を観光していると、いたる所で目にするのが人の背丈の何倍もの高さがある石垣です。
現在本丸を残していない仙台城にあって、城としての姿を訪れた人に感じさせてくれる建築の一つといえます。本丸、虎ノ門、三の丸など、城全体をぐるっと囲むように石垣は建築されています。

その一つ「艮櫓跡石垣」は、城にある石垣の中でも、最も高さのある石垣です。そのすぐ側には、その昔本丸が立っていた「本丸石垣」もあります。石垣の下には歩道もあるので、石垣を見ながら城の周辺をぐるっと見て回るのもおすすめの楽しみ方です。

観光客を歓迎してくれる武将隊

「仙台城」の魅力は、その荘厳な城跡をみて歴史を感じるだけではありません。「仙台城」を歩いていると甲冑姿に身を包んだ武将が観光客を歓迎してくれます。そんな彼らは「伊達武将隊」と呼ばれ、仙台城を歩いたり、イベントを開催したりしながら、仙台の地を訪れた人を明るく出迎えてくれます。

仙台城を歩いていて出くわした際には、お願いをすれば一緒に記念撮影の写真も撮れます。また伊達政宗や片倉小十郎など、歴史的な有名人をモチーフにしたそれぞれの個性的なキャラクターも見ていて楽しめます。
俳人の松尾芭蕉まで隊に馴染んでいる様子にはクスッとさせられます。観光時に出会えたらぜひ話や写真撮影を楽しんでみましょう。

夜になるとライトアップも楽しめる！

夜になると「仙台城」は、昼間とは一味違う姿を見せてくれます。その理由は城全体に行われるライトアップです。真っ暗な夜空に映える明るいライトアップには思わず目を奪われます。光に照らされた城跡はどこか神秘的な雰囲気すら感じさせます。

また高台にあるこちらの城からは夜になると、仙台の街を一望できる夜景も楽しめます。本丸付近まで歩く道中のライトアップ、高台から眺められる夜景、二つの楽しみ方が夜の「仙台城」にはあります。その幻想的な景色や華やかなライトアップを写真に収めて、旅や観光の思い出にしましょう。

本丸跡にそびえるのは伊達政宗の銅像！

「仙台城」観光の上で欠かせないスポットが本丸跡です。本丸跡は広々とした平地となっています。その中心に大きな存在感で建てられているのが、教科書にも登場する有名な武将、伊達政宗の像です。伊達政宗は、仙台城の城主にして、現在ある仙台市の基礎を作り上げたといってもいい人物です。

そんな伊達政宗像は、仙台観光のシンボルマークといって良いほどの堂々たる姿です。馬に乗って遠くを見つめる姿は、野心や夢に溢れていた伊達政宗らしさを感じさせます。「仙台城」観光の記念に一度は訪れたいメインスポットの一つです。

仙台城跡に建てられた「護国神社」

「仙台城」本丸跡のすぐ側には、大きな鳥居が目印の「護国神社」と呼ばれる神社があります。仙台城跡にあるこちらの神社は、明治維新以降の戦没者を祀っている神社です。こちらの神社は、仙台市のシンボルともいえる「仙台城」すぐ側にあり、地元の人の初詣や七五三はもちろん、観光客も多く訪れる場所となっています。

こちらの神社はパワースポットとしても知られ、そのご利益も魅力の一つです。こちらの神社も含む、市内にある神社を結んでいくと浮かび上がるのは大きな六芒星です。伊達政宗が仙台の街を守るために意図的に建築したともいわれています。そんな神秘的な神社で、疲れた体にエネルギーをチャージするのもおすすめです。

青葉城の歴史が詰まった「青葉城資料展示館」

「仙台城」の敷地内にある「本丸会館」には、食事処や売店など、豊富な設備が揃っています。その中の一つ「「青葉城資料展示館」では、通称青葉城ともいわれる「仙台城」にまつわる歴史的な資料を観覧できます。

「青葉城資料展示館」の常設展示では、建設当時の仙台城、城下町をバーチャルに再現した映像を鑑賞できます。まるで本当に目の前に城があるかのようなリアルな展示は驚かされます。その他にも漆黒に塗られた重厚感ある見た目に惹かれる、伊達政宗着用の鎧「鉄黒漆五枚胴具」など、見ごたえのある展示物を鑑賞しましょう。

城下に広がる「青葉山公園」の四季

「仙台城」の城下には、四季折々の季節を楽しめる「青葉山公園」が広がっています。こちらの公園は、広瀬川、青葉山といった豊かな自然に囲まれた静かな公園です。指定文化財にも選ばれた茶室「残月」もあり、「仙台城」と同じく歴史の重みを感じさせます。

秋には銀杏並木の紅葉、春になると満開の桜が咲き誇る公園は、景勝地としてもおすすめです。「仙台城」と合わせて、宮城県観光の際は、足を運んでみましょう。

「仙台市博物館」

「青葉山公園」と同じく、仙台城の城下にあるのが「仙台市博物館」です。こちらでは伊達政宗の着用した甲冑をはじめ、仙台市にまつわる9万点にもおよぶコレクションの中から、厳選されたものを展示で楽しめます。

常設展示、特別展共に、季節によって内容が変わるので、足を運ぶ時期によって違った内容の展示を楽しめます。数ある展示の中でも「黒漆五枚胴具足」は、国の重要文化財にも選ばれている鎧です。兜の大きな三日月が、伊達物といわれた伊達政宗ならではのセンスを感じさせます。

本丸跡からの絶景！

「仙台城」は、高台にある平山城です。標高131の本丸跡地からは、仙台市内を一望できる絶景を楽しめます。晴れた日には、透き通るような青空、一面に広がる青葉山公園の自然、賑やかな仙台の街を一度に眺められます。
伊達政宗像があるのも本丸跡地なので、観光の際は、景色と伊達政宗像の二つを楽しみに、足を運んでみましょう。

「仙台城」観光中の食事情報

「仙台城」の敷地内にある「本丸会館」では、「仙台城」にまつわる資料の鑑賞だけでなく、仙台グルメをいただけます。会館内にある「甘味喫茶 萩」では、仙台ならではの甘味「ずんだ餅」をいただけます。

こちらのお店の「三味セット」650円（税込）は、豆の香りがするずんだ加え、くるみ、ごま、3色のお餅を一皿で味わえます。優しい甘さの3つのお餅を食べて、一休みしましょう。

「仙台城」観光の基本情報&アクセス

「仙台城」の基本情報を紹介していきます。
開場時間は自由です。24時間いつでも入場できます。休業日は年中無休、入場料も無料となっています。
本丸会館内にある「青葉城資料展示館」については、入場料は大人700円、中高生500円、小学生300円となっています。
なおこちらの展示館は開館時間9:00～17:00、休館日は臨時の休館日もあるのでHP等で確認しましょう。

「仙台城」のアクセス情報を紹介していきます。
「仙台城」へのアクセスは、タクシーもしくは、観光バスを使うのが便利です。JR仙台駅からタクシーを使えば約10分で到着します。観光バス「るーぷる仙台」を使った場合、JR仙台駅西口16番乗り場からバスに乗り、仙台城跡で下車します。こちらのルートも駅から15分ほどで「仙台城」に到着します。

車を使う場合は、備え付けの専用駐車場を使うのがおすすめです。料金は、普通車1時間400円、それ以降30分ごとに200円となっています。

「仙台城」観光のまとめ

「仙台城」は、JR仙台駅からも近く、宮城県の中心都市にある観光スポットです。伊達政宗の凛々しい銅像、仙台市や城にまつわる歴史資料館といった見どころがあり、多くの人が楽しめます。宮城県観光の際は、ぜひ足を運んでみましょう。

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