お隣の韓国までわずか50㎞の場所に位置する「国境の島」、対馬。福岡・博多港と壱岐・対馬を結ぶ航路は、かつて大陸を渡る遣唐使・遣隋使が決死の覚悟で航海したルートです。現在ではカーフェリーや高速船・ジェットフォイルで、最短2時間15分で渡ることができるようになりました。かつては長崎本土からのフェリーが就航していたものの、現在では全ての船が福岡・博多港から就航しています。対馬行のフェリーは何社かあり、壱岐を経由する便もあるなど複雑です。そこで対馬行きのフェリーについてまとめました。これさえ読めば正規料金の他にもお得なパック料金や割引の有無、東急料金や乗り場についてなども分かりますよ!
目次
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対馬に就航するフェリー路線
対馬へのアクセスは、海路と空路があります。海路の場合、長崎の離島でありながら長崎本土からの対馬行きフェリーは就航しておらず、定期就航便の多くが福岡から出ています。大きなシェアを占めているのが「九州郵船」。壱岐経由のフェリーとジェットフォイル（高速艇）が定期就航しています。あまり知られていませんが貨物輸送主体の「壱岐・対馬フェリー」でも旅客輸送をしています。
■壱岐・対馬フェリー
福岡の博多港と長崎の壱岐・芦辺港、対馬の厳原港とを1日に1～2往復するフェリーです。壱岐対馬フェリーは、旅客船としてだけでなく、生活物資や朝刊、医薬品などを輸送する役割も大きく果たしています。貨物輸送が主体であり長崎の離島である壱岐・対馬の人々にとってなくてはならないフェリーです。キャラクターは天然記念物のツシマヤマネコと壱岐のイルカの「どるにゃん」です。
【壱岐・対馬フェリー】福岡ー壱岐ー対馬
福岡港と壱岐・対馬を結ぶフェリーのうち、対馬に発着する便は毎日1便就航しています。月曜・日曜の便は壱岐も経由する便で、福岡港と対馬港を4時間50分で結びます。それ以外の曜日に就航するフェリーは壱岐を経由せずに4時間で両港を結びます。福岡・対馬間の旅客運賃は大人2100円・小人1100円です。車両運賃はドライバー1名込みで3m未満の車両が15800円、4m未満の車両が17200円と車長によって異なります。往復切符を購入すれば正規運賃の2割引きになります。貨物輸送がメインなため旅客定員は12名と少ないです、それでもサロンに大型テレビが置かれ、自動販売機も完備。個室やドライバーベッド、男女別の洗面所やサウナ、シャワーもあります。Wi-Fi環境はありません。定員12名ということもあり事前予約は必須です。
※2018 年6月時点での情報です。
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壱岐・対馬フェリーの就航ターミナル
対馬 厳原発着所
壱岐・対馬フェリーの対馬発着所は、九州郵船のフェリーが寄港する厳原港から徒歩7分ほどの場所にあります。最寄りのバス停「厳原桟橋」からは徒歩6分です。最寄りの駐車場である天道茂駐車場へは徒歩13分ほどですが、車両輸送する際は停車しておくことのできるスペースが発着所前にあります。対馬発着所には売店などはなく券売所や自動販売機などがある程度です。
厳原港
- 〒817-0016 長崎県対馬市厳原町東里301−38
- 0920-52-3840
壱岐 芦辺発着所
福岡と対馬を結ぶフェリーのうち1日1便は壱岐を経由します。月曜・日曜の便は福岡港と壱岐、対馬を往復し、壱岐に停泊するのは10分間。それ以外の曜日に就航するフェリーの1便は、福岡と壱岐だけを結びます。壱岐の港である芦辺発着所は、芦辺港から徒歩2分。ターミナルに売店などはありませんが周囲にはイオンもあってお土産などを買う場所には不便しませんよ。
芦辺港
- 〒811-5463 長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2575−19
- 0920-45-3422
福岡 那の津発着所
壱岐・対馬フェリーの福岡発着所は、那の津発着所です。福岡市街に近く利用しやすい場所に位置しています。車で向かう場合も、福岡都市高速の天神北インターチェンジを降りてすぐとアクセス良好です。駐車場も完備されていて、満車の場合も周辺にコインパーキングがあるので安心です。ターミナルは2階建てで、1階が券売所です。
那の津埠頭
- 〒810-0071 福岡県福岡市中央区那の津3−46−7
- 092-722-1545
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■九州郵船
九州郵船は、福岡市博多区に本社を置くフェリー会社です。九州北部の博多港と壱岐・対馬を結ぶカーフェリー、そして高速船・ジェットフォイルを就航しています。唐津港からは壱岐の印通寺港への印通寺航路もあります。旅客・貨物輸送だけでなく、同区間の郵便運動事業もになっている、島民にとってなくてはならないフェリーです。
【九州郵船】対馬（厳原）ー壱岐（芦辺）ー博多
対馬の厳原港と壱岐の芦辺港、そして博多港を結んでいるのはカーフェリーです。1日2便就航しています。乗船時間は、博多港と芦辺港間は1時間5分、芦辺港と厳原港間も1時間5分です。就航中のフェリーは「ちくし」「きずな」の2艇。どちらも旅客は約700名、車は約80台が乗船可能です。博多と対馬間の正規運賃は1等2800円、2等指定席2390円、2等1980円。車両は3m未満16660円、4m未満22220円、5m未満27780円です。宿泊とセットになってお得な「アイランドパック」もあります。船内にはラウンジや自動販売機コーナー、案内所や冷水器、ゲームコーナーなどが備わっていて快適に過ごすことができます。無料Wi-Fiも完備されていますよ。
【九州郵船】対馬（比田勝）ー博多
博多港の対馬の比田勝港を結ぶ航路には、カーフェリーとジェットフォイルが就航しています。カーフェリーの乗船時間は5時間50分。1日1便就航しています。旅客定員は約200名、車両は43台積載可能です。船内は2等のみで片道5420円です。船内には案内所や自動販売機、トイレや冷水器があります。ジェットフォイルは所要時間2時間10分で博多・対馬間を結んでいます。2018年からJR・北九州が就航する福岡港と対馬、韓国・釜山とを結ぶジェットフォイルの2階席1部を借りて運行されています。就航するのは月・水・木曜日のみで1日1便です。運賃は大人片道8820円、小人4410円です。学割や往復割引、島民対象の島発便割引があります。カーフェリー・ジェットフォイルどちらも無料Wi-Fi完備で快適です。
九州郵船の就航ターミナル
対馬・厳原発着所 壱岐 芦辺発着所ともに前述の壱岐・対馬フェリーの就航ターミナルと同じ
対馬 比田勝港
対馬島の最北端に近い場所に位置する比田勝港。釜山行きのジェットフォイルも就航しているため、ターミナルビルには国際ターミナルもあります。ターミナル周辺にはハングル文字の看板も多く見られます。ターミナル内には売店があり、対馬の地酒や島民に古くから愛され続けている「かずまき」などの銘菓や対馬醤油、雑貨類などが幅広く販売されています。
比田勝港
- 〒817-1704 長崎県対馬市上対馬町網代549−5
博多港
博多の繁華街・天神からほど近い博多ふ頭にある博多港。JR・博多駅からバスを利用し「博多ふ頭」バス停下車で、所要時間15分でアクセスできます。タクシーなら料金2000円ほどで到着します。乗り場がジェットホイルとカーフェリーで違うのでお気を付けください。周辺には飲食店や雑貨店などが豊富に入る複合施設「ベイサイドプレイス」があり、出港までの時間を過ごすのに便利です。
博多港
- 〒812-0021 福岡県福岡市博多区築港本町13−6
- TEL 092-281-0831
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