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<目次>
■アルハンブラ宮殿の概要
■アルハンブラ宮殿の見どころ
■アルハンブラ宮殿の観光シーズン
■アルハンブラ宮殿のアクセス方法
■アルハンブラ宮殿に関する豆知識
■アルハンブラ宮殿の概要
アルハンブラ宮殿は、スペイン南部の街グラナダに建つ宮殿で、1984年に登録された世界遺産である「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン」の登録物件の1つとなっています。
アルハンブラ宮殿はその外観の美しさや内装の豪華さからイスラム建築の最高傑作とも言われ、「イスラム建築の華」と呼ばれることもあります。
アルハンブラ宮殿はグラナダの街の南東にある丘の上に建っており、夏には猛暑になるグラナダの中でも比較的涼しい場所に建っています。宮殿が建つ丘の上は平坦になっており、王たちが生活していた王宮、別荘であったヘネラリフェ、軍事施設として使用されていたアルカサバなど見どころがたくさんあります。
グラナダの地は、8世紀にこの地に入植してきた北西アフリカのイスラム教徒であるムーア人によって作られました。そして13~15世紀末までイスラム王朝であるナスル朝の都が置かれており、イスラム文化が浸透していました。
アルハンブラ宮殿は外観だけでなく内装も見どころが多く、豪華な装飾が施されています。特に注目すべきは、ムカルナスと呼ばれるイスラム建築の装飾形式で天井装飾です。
宮殿内に見られるタイルは1枚1枚当時の職人によって敷き詰められており、また柱や壁の1つ1つの細かな部分にまで装飾がなされています。現在、劣化が見られる部分は継続して修復作業が行われています。
夜にはライトアップされ美しい宮殿を見せてくれます。夜間のみ見学できるチケットも販売されており、夏場の観光シーズンには夜20時まで開館しています。現在ではアルハンブラ宮殿は世界中から多くの観光客が集まる、スペイン屈指の世界遺産となっています。
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■アルハンブラ宮殿の見どころ
城塞アルカサバ
丘の西側に立つアルカサバは、城壁から突き出たように建つ「裁きの門」を抜けると左奥にあり、13世紀中頃に建てられたとされています。グラナダ王国建国以前にあった一番古い部分で、外城壁、内城壁、中庭、いくつかの塔から成ります。城塞の色から「赤い城」と呼ばれていました。城塞のほぼ中央にある「夜警の塔」からはアルバイシン地区や市内の素晴らしいパノラマが楽しめます。
カルロス5世宮殿
このカルロス5世宮殿だけ趣が異なるのは、他の建物はイスラム教徒が建てたものですが、ここはキリスト教王であるカルロス5世が、当時のイタリアで流行していたルネサンス様式で建てさせたからと言われています。音響効果が素晴らしく、現在は毎年夏にグラナダ国際音楽祭をはじめとしてコンサート会場として利用されています。1階は国立スペイン・イスラム美術館になっています。
王宮
王宮は宮殿の最大の見どころが詰まっている部分です。イスラム建築や、幾何学模様、アラビア文字などアラブの世界に迷い込んだかのようです。「メスアルの間(裁きの部屋)」、「アラヤネスの中庭」、「大使の間」などから成っています。
ライオンの中庭
12頭のライオンの口から水が流れる円形の「ライオンの噴水」が中央にあることから名がついたとされており、アルハンブラ宮殿のシンボルです。ライオンは水時計になっており、ライオンの中庭の周りを細い白大理石124本の列柱がぐるりと取り囲んでいます。柱上部は非常に繊細な漆喰細工からできており、じっくり見て楽しめます。
コマレスの塔
アラヤネスの中庭に面した建物が「コマレスの塔」で、内装的に一番の見所と言えます。コマレスの塔の中に、宮殿内で1番大きい部屋「コマレス広間」があり、コマレス広間の窓、貝殻、花、星などのモチーフの石膏で飾られた壁、アスレホという青いタイルで飾られた壁の下部など装飾にも目が離せません。天井は7つの惑星をモチーフとした幾何学模様があります。
二姉妹の間
「二姉妹の間」はかつて王が愛した姉妹が住んだところと言われ、八角形、鍾乳石装飾の天井で有名です。小さな尖った窪みが隙間なく並んでいるのは圧巻で、イスラム建築最高峰とも言われています。「リンダラハの出窓」の天井は宮殿で現存する唯一のステンドグラスが見られ、ムカルナスと呼ばれる鍾乳石装飾を見られます。
ヘネラリフェ離宮
アルハンブラ宮殿から徒歩10分ほどの丘を登ったところにある夏の離宮。高低差を利用した噴水などイスラム独特の技法で、たくさんの水路や噴水が設けられ、水をふんだんに使っていることから「水の宮殿」とも呼ばれています。14世紀の初めにナスル朝グラナダ王国のイスマイル1世の命により造営され、水と緑に囲まれたその美しいたたずまいは訪れる人を魅了しています。
■アルハンブラ宮殿の観光シーズン
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真冬を除いて観光に適していますが、7、8月は夏休みのため、毎日混雑しており要注意です。庭園が花々で美しくなる4、5月頃がおすすめと言えるでしょう。物価は水500mlで0.5~1ユーロ、ランチで10~15ユーロを目安に考えて下さい。年間を通じて昼と夜の気温差が激しいのが特徴ですので、防寒具があると安心ですね。チップは基本不要です。
■アルハンブラ宮殿のアクセス情報
アルハンブラ宮殿の場所
アルハンブラ宮殿はスペイン南部アンダルシア地方の街、グラナダの南東の丘の上に建っています。
グラナダ路線バスで
アルハンブラ宮殿に行くバスは番号「C3」で、グランビア・デ・コロンの突き当りにあるイサベル・ラ・カトリカ広場のイサベル女王像の後ろから乗車します。片道運賃1.20ユーロ、乗車時に運転手からチケット購入して下さい。C3のバスは、ホテル・アルハンブラ・パレスの横を通り、アルハンブラのチケットセンターそばに停車します。チケットセンターに行く必要のある人、ヘネラリフェから観光を始める人は「Alhambura-Generalife 2」で下車して下さい。チケットをすでに持っている、ナスル宮やアルカサバから観光を始める人は「Puerta de Jusica」で下車です。
チケット入手方法
アルハンブラ宮殿は1日の入場人数が7700人と制限されており、チケット購入時に午前の部か午後の部を選択するので注意が必要です。午前の部は8:30〜、午後の部は14:00〜になります。当日チケットセンターで購入可能だが売り切れる場合もあるため、行く日にちが決まっている場合、オンラインで事前予約しておいた方が確実です。オンライン予約サイトは英語、3ヶ月前から予約可能。現地のチケットセンターまたは銀行等で発券の必要があります。チケット購入の手間が省けるツアーもあるので、利用すると便利です。
アルハンブラ宮殿入場半日観光ツアー<午前/グラナダ発>
- 毎日開催 所要時間(送迎あり)3〜4時間
- 料金:EUR 40.00〜/4544円〜(2016年8月22日算出)
■アルハンブラ宮殿に関する豆知識
サンニコラス宮殿から見る
アルバイシン地区には展望台がいくつかありますが、アサンニコラス宮殿はアルハンブラ宮殿の全体像が見える場所として有名です。夕方の夕日と夜のライトアップが特に見応えがあり、息のむほどの美しさです。せっかくですので、天気が良い日に訪れたいですね。もっと上にサンクリストバル展望台があり、そこでは平野まで見渡せます。
アルハンブラ宮殿で宿泊
宮殿内にはパラドール・グラナダと呼ばれるホテルがあり、宿泊することも可能です。ホテル内では中庭で食事できるレストランもあり、特別な滞在を楽しめます。