【アルプス山脈】6ヶ国にまたがる世界遺産「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」

更新日: 2024年5月1日

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アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、アルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群を対象とする2011年に登録された世界遺産です。

この世界遺産はスイス、イタリア、ドイツ、フランス、オーストリア、スロベニアの6カ国にまたがる世界遺産となっています。またスロベニアの初の文化遺産として登録された世界遺産でもあります。

この遺跡群はアルプス山脈周辺の湖や川、湿地周辺に紀元前5000年から500年頃にかけて作られており、111件の遺産が世界遺産に登録されています。

杭上住居はいわゆる杭で建物全体を持ち上げて建てられている高床式の住居の一種で、水上や湿地に杭を立てて建設されています。また湖の上に建てられているものは湖上住居とも呼ばれています。

多くの杭上住居群は長い間水没しており、そのことがむしろ遺跡群を良好な状態で保存することにつながりました。しかし、世界遺産に登録されている111件の杭上住居群の内約3割は未だに部分的、または完全に水没した状態となっています。

ヨーロッパには新石器時代からの遺跡は少なく、保存状態の良い杭上住居群を見ることによってアルプスヨーロッパの新石器時代・青銅器時代の人々がどのような暮らしをしていたか垣間見られます。

またこの杭上住居群は、ヨーロッパの新石器時代において、狩猟生活から農耕生活に変わっていく経緯を知るにあたっって最も重要な資料として位置づけられています。出土した有機物から当時杭上住居で生活していた人々が小麦などの栽培や、牧畜を行なっていたことも分かっています。

アルプス山脈の場所

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、ヨーロッパ中央部にまたがるアルプス山脈周辺にあります。登録国としては、スイス56件、イタリア19件、ドイツ18件、フランス11件、オーストリア5件、スロベニア2件が登録されています。

アルプス山脈観光の際は、ぜひアルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群にも立ち寄ってみてください！

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

ドイツ / その他の都市

: Prähistorische Pfahlbauten um die Alpen

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