【山口】下関市の人気パワースポット赤間神宮｜壇ノ浦の戦いで入水した、幼い安徳天皇のご利益とは？

深堀記事

まるで竜宮城のような水天門

石垣の上に、「水天門」という、鮮やかな朱色と白のコントラストがキレイな、昔話に出てくる竜宮城のような門があります。平清盛の妻である安徳天皇の祖母が、源平合戦に敗れて、まだ8歳だった安徳天皇と共に入水する際、「海にも都がある」という意味の歌を詠んだことにちなんで、関門海峡を臨む場所に、太平洋戦争後に再建されました。

平家の気が宿るパワースポット

赤間神宮は、平家一門が壇ノ浦の戦いに破れて、安徳天皇が入水した海を臨む場所にあります。安徳天皇の祖母（平清盛の妻）が天皇を抱き抱えて入水したことから、子を守る力がこの海と赤間神宮の間に宿っている、安徳天皇が神様になって、この周辺を守っているなど、色々な説が出ています。拝殿から水天門、海へと続くエリアが、浄化のパワーや守護のパワーを感じられる場所となっています。

子授け、安産、恋愛のご利益がある赤間神宮

赤間神宮は、幼くして命を絶った安徳天皇を祀っていて、東京にある水天宮も安徳天皇を祀った神社となっていることから、赤間神宮は、子授け、安産を願う人が参拝するパワースポットとなっています。また、そこから派生して、恋愛成就にも効果があるとされ、カップルや女性が多く参拝しています。水天門の名前も、水天大神と安徳天皇が称されていたことに関係しています。

神前結婚式も挙げられる赤間神宮

赤間神宮では、神前結婚式を挙げられます。厳粛な雰囲気の中、美しい雅楽が鳴り響く龍宮殿での挙式は地元で人気があります。赤間神宮会館にある「龍王の間」「水天閣」で披露宴も開催可能です。赤間神宮で結婚式を挙げて、子どもが授かるようにお願いする人が多く、申し込みは1年前から受け付けています。海を臨む赤間神宮で、白無垢を着ると、一生の記念になりますね。

元々は阿弥陀寺という名前だった

1185年に平家が滅亡し、安徳天皇も入水となりましたが、1191年に後鳥羽天皇が現在、赤間神宮があるこの場所に安徳天皇の御影を安置する場所として阿弥陀寺を建立しました。安徳天皇が安らかに眠れるようにと願う、祈願寺（勅願寺）でもあったのです。その後、明治維新で、神道と仏教を分けようという方針（神仏分離令）が出たので、寺から神社へと転向し、赤間神宮になりました。

怪談「耳なし芳一」の舞台としても有名

赤間神宮は、怪談の「耳なし芳一」の舞台と言われています。目が見えない琵琶法師の芳一が、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の話しを聞かせて欲しいからと、平家の怨霊に連れ出されていた場所が、阿弥陀寺（現在の赤間神宮）なのです。和尚さんが芳一の全身にお経を書いてくれて、平家の怨霊に殺されずに済みましたが、耳にお経を書き忘れたため、耳だけ取られてしまったという話で、赤間神宮には、耳なし芳一の木像があります。

芳一堂の脇に見える平家一門の墓

耳なし芳一のお堂の横には、平教盛や、平知盛、平経盛など、盛のつく平家の武将を祀った墓「七盛塚」があります。1600年の関ヶ原の戦いの頃に、関門海峡で海が荒れ、海難事故が多発して、平家の怨霊の仕業ではないかと騒がれたことから、阿弥陀寺周辺にあった平家の武将とその他の供養塔を集めて建立した所、海難事故が落ち着いたとのことです。

人気の御朱印めぐりが赤間神宮でも！

近年人気を集めている御朱印が赤間神宮でも頂けます。頂けるのは、赤間神宮の御朱印と大連神社の御朱印、日本西門鎮守八幡宮の3種類です。この3種類は、季節や年によって変化することはありません。御朱印を希望する人は、拝殿の左にある授与所へ行きましょう。また、水天門と神様に神楽を捧げる蘭陵王が描かれた、御朱印帳も販売されています。

家族でもカップルでも楽しめる赤間神宮

赤間神宮は、老若男女色々な人が楽しめます。恋愛成就のために、若いカップルや女性が訪れたり、子どもが欲しいと願う夫婦が訪れたり、子守り神社とも言われているので、子どもが無事に育つよう、ファミリーで七五三に訪れる方も。水難事故から守る効果も期待できるので、漁業関係の人も訪れます。さらには、水に関係するとのことで、水商売の人も。常に色々な人が訪れるスポットです。

駐車場は十分にあるの?近隣の駐車場は？

赤間神宮の駐車場は、40台分ほどが用意されています。赤間神宮の正面、国道9号線をはさんで、向かい側なので、わかりやすい場所にあります。しかし、イベントの時などは、使えなくなることもあるので、確認が必要です。駐車場が空いていない時は、赤間神宮から歩いて8分の所にある「唐戸市場駐車場」がおすすめ。市場なので、農産物やふぐなどが購入できます。

赤間神宮へ参拝の後はランチタイム

赤間神宮へ参拝した後は、下関グルメを堪能しましょう。歩いて8分の所に、唐戸市場があり、農産物や海鮮物の直売の他、その場で食べられる飲食店があります。唐戸市場の2階には、寿司店、食堂があり、その日に仕入れた新鮮な魚介類が味わえます。赤間神宮と唐戸市場の付近にも、ふぐ料理のお店や、中華、イタリアンなど、色々なお店があるので、ランチタイムにはぜひ行ってみてください。

赤間神社から徒歩8分で唐戸市場

唐戸市場は、下関で採れた魚介類を、漁師さんたちが直接販売する卸売市場です。ネットやガイドブックにも掲載されている有名な市場で、農産物も販売しており、「関門の台所」とも呼ばれています。早朝は業者さんが多く来るので、7時から9時に行って、新鮮な魚や野菜をお店の人と話しながら買うのがおすすめ。週末は、インベントも開催されています。

周辺のおすすめスポット

赤間神宮の近くには、本州と九州を結ぶ関門海峡があります。実は関門海峡は、歩いても渡れるのです。関門トンネル人道という所へ行くと、海底トンネルへと続くエレベーターが現れます。無料で通行できる上に、10分程度で渡れるので、散策におすすめ。他にも、赤間神宮のすぐそばに、和服のレンタルショップもあったり、公園もあって、1日たっぷり楽しめます。

周辺のおすすめ宿は？

赤間神宮は観光地として有名な下関にあるので、宿泊施設も豊富にあります。下関駅の周辺には、「下関ステーションホテル」などのビジネスホテルが点在しているので、食事は外で済ませて寝るだけの人などにおすすめです。赤間神宮のすぐそばには、「下関春帆楼本店」という昭和天皇も宿泊された老舗の旅館があり、ふぐ懐石などが贅沢に味わえます。

赤間神宮へのアクセスは？営業時間と料金は

赤間神宮へは、JR山陽本線の下関駅からバスだと10分、タクシーだと5分です。バスの場合は、長府方面へ行くバスに乗ると、約10分で赤間神宮前に止まります。しかし長府方面へ行くバスは、本数が少ないので、なかなか乗れません。長府行きが来ない時間帯は、唐戸を経由する色々な行き先のバスに乗って、唐戸のバス停から歩く方が早く到着できます。車の場合は、広島方面からは、中国自動車道の下関インターで降りて一般道を走り、九州方面からは、九州自動車道の門司インターから関門海峡を渡って、どちらも15分程度で到着です。赤間神宮で参拝できるのは、朝の6時から夕方の6時まで、入場料などは無料ですが、宝物殿に入るには、100円が必要となります。

まとめ

山口県下関市にある赤間神宮はいかがでしたでしょうか。源平の戦いや、耳なし芳一の話しなど、歴史好きな人にはもちろん、御朱印集めやパワースポットとしても人気な赤間神宮は魅力がいっぱいでしたね。宿泊施設も多く、関門海峡も近く、おいしいフグも味わえる場所なので、カップルやファミリー旅行におすすめです。山口への旅行や、九州方面への旅行を考えている方はぜひ、赤間神宮へ立ち寄ってみてくださいね。

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