廃線のレールとマウンテンバイクでガッタンゴー！景色を楽しみながら風を切ろう

ガッタンゴーて何だろうと思いますよね

ガッタンゴーとは岐阜県飛騨市で生まれたレールマウンテンバイクで、廃線となった線路をマウンテンバイクで走るアトラクションです。オリジナルのメタルフレームにマウンテンバイクを取り付け、後輪が線路に接しているので普通にペダルを漕ぐと線路上を前進できます。普通の道を走るのとは違い、レールの上だからこそ感じられる「ガッタンゴットン」という音が面白く、話題のアトラクションです。

蘇った神岡鉄道のレール

飛騨市神岡町には元々、神岡鉄道という鉄道がありました。この鉄道の歴史は古く、明治の中頃に完成した馬車軌道から鉄道へと発展しました。しかし、貨物輸送として収益をあげていたものの、輸送手段が鉄道からトラックに切り替わったことで2004年に廃線となりました。しかし町のシンボルとなっていた神岡鉄道を活かした町おこしをしたいという思いから、神岡鉄道をそのまま利用したガッタンゴーが生まれました。

おひとりさまから大人数まで楽しめるガッタンゴー

ガッタンゴーはお一人から6人まで楽しめます。様々なマウンテンバイクのタイプがあり、電動アシストがついたカップル乗りのハイブリッド車、小さな子供が中央の観覧シートに乗れる観覧シートセット、観覧シートが2階建てになって5人まで乗れる2階建シートセット、2人乗り自転車がくっついたタンデム車、1人乗りにサイドカーがついたタイプなどがあります。さらにオプションでチャイルドシートやペット専用ゲージも取り付けられるので家族みんなで楽しめます。

コースは2種類！まちなかコースと渓谷コース..

ガッタンゴーのコースは2種類で、1つは「まちなかコース」という奥飛騨温泉口駅から神岡鉱山前駅までの往復約6キロのコースです。神岡町を一望しながら走るコースで、マウンテンバイクの種類も豊富なので初心者におすすめです。一方、「渓谷コース」は漆山駅から二ツ屋トンネルまでのコースで、途中にトンネルや鉄橋があり、自然を満喫できます。車両は観覧シートセットのみで年齢制限があり、未就学児は乗車できません。営業期間は4月から11月までで、冬季は休業しています。

旧奥飛騨温泉口から旧神岡鉱山前駅までのまちなかコース

ガッタンゴーのまちなかコースはその名の通り、神岡町の町中を走るコースです。奥飛騨温泉口駅からスタートして神岡鉱山前駅まで往復約6キロのコースで、40分から50分で往復できます。途中、高架駅から町並みを一望したり、真っ暗なトンネルを通ったり、かわいいキノコ休憩所で一休みできます。のんびりとレールマウンテンバイクを体験してみたいという方や家族みんなで楽しみたいという方におすすめです。

春は桜を秋は紅葉を満喫できるまちなかコース

まちなかコースは四季折々の風景を楽しみながらサイクリングを楽しめます。春は4月中旬頃から沿線の桜並木が満開になり、花見をしながらレールの上を走れます。夏は新緑が美しく、トンネルの中と外で20度以上の差があり、漕ぎ終わった終点では夏限定の企画もあります。さらに秋は紅葉が美しく、10月から11月はまさに見頃となります。空気もすがすがしく、手を伸ばせば触れそうなほどに木々が近く、まさに紅葉の中のサイクリングを満喫できます。

まちなかコースの車両

まちなかコースを走れる車両は様々なタイプがあります。通常の2人乗りハイブリッド車の他に、2人から5人まで利用できる2階建タイプ、2人乗りに観覧シートがついたタイプ、4人で乗れるタンデムタイプ、サイドカー付きタイプ、車椅子がついた特等席車両もあります。さらに別途料金追加でチャイルドシートをのせたり、ペット用のゲージを取り付けられるので子供から大人まで楽しめるコースです。

マウンテンバイクを漕ぐのは疲れるという人には木製トロッコがおすすめ

体力に自信がない、景色だけを楽しみたいという方には木製トロッコの車両があります。6人乗りでスタッフが専用オートバイで牽引してくれるので、自分たちでマウンテンバイクを漕ぐ必要がありません。定員は6名ですが大人6名の場合は狭く感じる場合があります。また、他のお客さんと相席になる可能性もあります。申し込みは6名から受け付けているので、ひとり旅の方でも気軽に申し込めます。

まちなかコースの時刻表

ガッタンゴーの営業日は時刻表に沿った運行になります。時刻表は全便営業日と短縮営業日で異なります。全便営業日の8便運行しており、1便が9時スタートで4便まで1時間ごとの出発になります。5便は13時半スタートで8便まで1時間ごとにスタートします。短縮営業日は10時スタートで5便運行します。おおむね、時刻表通りですがゴールデンウィークやお盆などは変則的になる場合もあるので詳しくはホームページを参照してください。

スリル満点の渓谷コース

ガッタンゴーの渓谷コースはまちなかコースとは違い、大自然を満喫できるスリル満点のコースです。スタートは漆山駅で、最初は木漏れ日を感じながらサイクリングを楽しめます。その後、第1高原川PC橋を通り、川の上にかかる第2高原川鉄橋、第3高原川PC橋を渡ります。途中には真っ暗な漆山トンネルもあり、折り返し地点まで3.3km、往復6.6kmのコースです。川と並行するような場所もあり、高い場所から下を流れる川を見渡せます。

渓谷コースの車両と時刻表

渓谷コースの車両は1種類のみです。観覧シートセットのみで、安全を考慮して未就学児は乗車できません。時刻表は全便営業日と短縮営業日で異なります。全便営業日は全6便運行しており、1便は9時スタートで3便まで1時間15分毎に運行しています。4便は13時15分スタートで6便まで1時間15分毎に運行しています。短縮営業日は全5便で運行時間は全便営業日の5便と同様です。ただし、ゴールデンウィーク、お盆などは変則的になる可能性もあり、詳しくはホームページを参照してください。

ガッタンゴーに乗るには予約は必要なの？注意することはあるの？

ガッタンゴーに乗るにはネットか電話から予約が必要です。当日参加の場合も予約がおすすめです。そして乗る際の注意点やよくある質問としては妊娠中の方は特定の振動が長時間続くことから安全を考慮して乗れません。お子さんがマウンテンバイクを運転する際は身長が140cm以上必要で、それ以下のお子様は観覧シートに座らなければいけません。またマウンテンバイクを運転するので自転車に乗れる服装でないといけません。

ガッタンゴーへのアクセスは？

ガッタンゴーへのアクセスはまちなかコースと渓谷コースで集合場所が異なります。まちなかコースの集合場所は旧神岡鉄道旧奥飛騨温泉口駅で、自動車の場合、高山方面からは東海北陸道の飛騨清見ＩＣから60分、富山方面からは北陸道の富山ＩＣから60分で現地に無料駐車場があります。高山方面から電車でアクセスする場合は高山駅隣の高山濃飛バスセンターより濃飛バスで約80分です。渓谷コースの集合場所は旧漆山駅で自動車の場合は飛騨清見ICから60分、現地に無料駐車場があります。

クーポン提示でお得にランチと夕食を

ガッタンゴーは利用したグループ毎に神岡の飲食店やお土産店で使える専用の優待クーポンを発行しており、お店で提示するとお得にランチや夕食を食べられたり、お土産が購入できます。ランチが人気の「アメリカンベーカリー」ではクーポン提示でお会計が10％割引に、「川魚料理 川甚亭」ではグループにあゆ飯が1杯プレゼントに、笹巻き羊羹の名店「金木戸屋」では1000円以上購入すると万月最中が1つサービスでもらえます。他にもクーポンが使えるお店があり、お得に利用できます。

奥飛騨温泉郷 ? 飛騨高山 ? どちらも約1 時間！　　

ガッタンゴーが楽しめる飛騨には温泉で有名な奥飛騨温泉郷や昔ながらの街並みが観光スポットとして有名な飛騨高山、北アルプスの大パノラマを一望できる新穂高ロープウェイなどがあります。そのためゆっくり温泉や奥飛騨名産の料理を堪能できる宿泊施設も多く、プランによっては割引券が付いている場合もあります。奥飛騨温泉郷も飛騨高山もガッタンゴーのある神岡町から約1時間なので、飛騨観光に来た際にはおすすめです。

まとめ

このように飛騨というと温泉や飛騨高山といった名所が有名ですが、ガッタンゴーという他では体験できないアトラクションがあります。線路を堂々とレールマウンテンバイクで走るなんてこの神岡町でしかできません。コースは家族で一緒にのんびり楽しめるまちなかコースや、スリル満点の渓谷コースがあり、季節によって移り変わる景色を楽しめます。ちょっと変わったアトラクションを飛騨で体験してみませんか。

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