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【沖縄】白梅之塔は白梅学徒隊を祀る慰霊の塔・沖縄の歴史や平和を考えるスポット

沖縄は、美しく広くて青い海が望めるリゾート地としても知られ、また観光スポットも多数あり、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地です。そんな沖縄ですが、第二次世界大戦中には、激しい地上戦が行われ多くの人が犠牲になりました。悲しい戦争を体験した沖縄には、戦時中の悲惨さや命の尊さなど平和について学習できる資料館や、鎮魂のため、また世界の恒久平和を願い立てられた慰霊碑などが複数存在しています。今回は糸満市にある白梅之塔を中心に、沖縄の歴史に触れ、平和を考えるきっかけになるスポットをいくつかご紹介します。沖縄を訪れる際は一度ぜひ立ち寄って下さい。

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更新日: 2023年11月22日

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白梅之塔とは?

「白梅之塔(しらうめのとう)」とは、沖縄県立第二高等女学校の生徒達から編成された白梅学徒看護隊の最後の場所です。戦没した白梅隊員や沖縄戦で戦死もしくは戦争が原因で亡くなった教職員、同窓生149柱の鎮魂と、世界の恒久平和を祈念し、1947年(昭和22年)1月に建立された慰霊の塔です。毎年6月23日の慰霊の日に例祭が行われています。

白梅之塔があるのは沖縄戦終焉の地「糸満市」

白梅之塔は、沖縄本島の最南端に位置する糸満市(いとまんし)にあります。糸満市は、漁業、畜産、農業も盛んな場所で、那覇から近いこともあり近年人口が増加し都市化が進んできています。戦時中多くの住民が犠牲になった地であり、同じ過ちを犯さぬため、また沖縄県の歴史を今の時代に伝えるために、たくさんの慰霊塔や資料館が建てられています。

白梅之塔に祀られている「白梅学徒隊」について

沖縄県立第二高等女学校の4年生56名の生徒達から編成された部隊の名前で、白梅隊、白梅看護隊と呼ばれることもあります。1945年(昭和20年)3月6日に第24師団衛生看護教育隊に入隊し、18日間の看護教育を受け、八重瀬岳にある第24師団の第一野戦病院に配属され、傷病兵の看護に専念しました。6月4日白梅隊に解散命令が下り、隊員は解散しましたが再び野戦病院に合流した一部の白梅隊員は米軍の攻撃により多くの犠牲者が出ました。

白梅之塔を歩く1:白梅学徒隊が祀られている慰霊塔

白梅之塔は、敷地内の正面に白梅学徒隊など学校関係者149人が祀られている小高い樹木に囲まれた慰霊碑です。慰霊碑の裏の碑文には「散りてなほ 香りい憂し 白梅(うめ)の花 元教諭 金城宏吉 昭和二十二年一月建立」と記されています。戦没者名が掲示してある石碑もあります。慰霊碑の左側には納骨堂があり、右側には看護活動をした壕があります。

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白梅之塔を歩く2:倉庫や手当の場となった「上の壕」「下の壕」

「上の壕」と「下の壕」は糸満市真栄里にある自然壕です。戦時中、上の壕(眞山之塔裏)は、食糧弾薬倉庫として使用していたという情報がある場所で、下の壕(白梅之塔側)は、傷病兵の看護場所で、白梅之学徒らは負傷兵の手当てを手伝いました。1945年(昭和20年)6月21日に下の壕が、22日には上の壕が米軍の激しい攻撃を受け複数名が犠牲になりました。

白梅之塔を歩く3:無名の戦没者が眠る「萬魂之塔」

白梅之塔の隣に建つ歴史を感じる慰霊塔「萬魂之塔」。沖縄戦末期に熾烈な戦いが行われた国吉台付近で戦死した兵士(第24師団隷下の第22連隊、第32連隊、第89連隊の兵士)の遺骨と国吉区内に散らばった遺骨約4000柱を国吉集落の人々が収集し、付近の壕に収めていたものを戦後の1955年(昭和30年)5月に萬魂之塔を建立し、納めた場所です。

沖縄で毎年6月23日に行われる慰霊の日・白梅之塔でも慰霊祭が開催

6月23日は、多くの住民が巻き込まれ犠牲となった地上戦が繰り広げられた沖縄での組織的な戦闘が終結された日とされており、犠牲となった人々に祈りを捧げる「慰霊の日」です。正午になると様々な場所で一斉に黙とうが行われます。白梅之塔でも毎年慰霊祭が行われています。沖縄県はこの日を沖縄県内の市町村にある機関の役所や学校を公休日と定めています。

白梅之塔以外の白梅学徒隊の慰霊碑1:「白梅学徒看護隊之壕」

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「白梅学徒看護隊之壕」は、八重瀬町富盛地区の標高163メートルの八重瀬岳にあり、石碑がたっています。公園として整備されていて、山の麓~中腹にかけて壕があります。手術を行われていた壕は近くの場所まで階段が整備されていますが、壕の中は崩落する危険があるため入れません。当時多くの女子学徒が解散命令のでる6月4日までこの場所で看護にあたりました。動員された56人中22人が犠牲になりました。

白梅之塔以外の白梅学徒隊の慰霊碑2:ヌヌマチガマ

「ヌヌマチガマ」は、八重瀬岳中腹にあった野戦病院の分院で、病院施設側であった西側が「ヌヌマチガマ」と呼ばれています。野戦病院に多くの負傷兵が送られ手狭になったこともあり、4月下旬に分院としてヌヌマチガマが開設され、最終的には軍医2名、看護婦1名、白梅学徒隊5名体制で治療にあたったと言われています。閉鎖されるまで炊き出しなどの動員、地元女性の動員が行われ、不眠不休の勤務で負傷者の治療が行われたと言われています。

白梅之塔へのアクセス

白梅之塔は沖縄県糸満市真栄里に所在し、那覇空港から車で35分、107番・南部循環(真壁廻り)線琉球バス交通 「県営新垣団地入口」バス停を下車し、徒歩20分(約1.2km)の場所にあります。糸満市内周遊バス・いとちゃんminiを利用の場合、高嶺地区T-8田原入口で下車します。大きな道路標識もなく、敷地がわかりづらいのでタクシーを利用すると便利です。

白梅之塔と共に訪れたい沖縄のスポット1:「ひめゆりの塔」「ひめゆり平和祈念資料館」

「ひめゆりの塔」は、激しい沖縄戦で亡くなったひめゆり部隊の学徒達の鎮魂のため1946年に建立されました。ひめゆりの塔に隣接して建っている「ひめゆり平和祈念資料館」は、1989年に開館した資料館で、ひめゆり学徒の遺影や遺品、生存者の証言映像、手記が展示されています。命の尊さや戦争の悲惨さ、ひめゆり部隊の悲しい結末を学ぶことができる平和学習の場所です。

白梅之塔と共に訪れたい沖縄のスポット2:「平和祈念公園」

「平和祈念公園」は、第二次世界大戦最後の地上戦の舞台で、糸満市摩文仁にある青い海を望め、花と緑に彩られた広大で美しい公園です。園内には、「鎮魂、祈り、平和」をテーマに慰霊塔、沖縄戦の資料を展示する資料館や祈念堂などが点在し、国内外の観光客、修学旅行生、慰霊団など年間約100万人と多くの人が訪れる聖地です。

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