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【沖縄】佐喜眞美術館が伝える戦争と平和とは?周辺スポットもご紹介

沖縄県の宜野湾市にある佐喜眞美術館(さきまびじゅつかん)は普天間基地のすぐそばにある私立美術館です。20世紀前半のドイツを代表する芸術家の一人であるケーテ・シュミット・コルヴィツの作品など、「生と死」や「人間と戦争」について深く考えさせられる作品たちは、沖縄戦やすべて戦争の本当の恐ろしさを伝え、二度と同じ過ちをおかしてはならないと私たちに強くかたり語りかけてきます。佐喜眞美術館で大切なことを学んだ後は、少し足をのばすと観光に適した場所やグルメスポット、アメリカの雰囲気を満喫できるスポットなどもあります。時には戦争と平和について考える時間が大切だとあらためて気付かされる場所です。

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更新日: 2023年11月22日

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戦争の記憶をアートで表現「佐喜眞美術館」

佐喜眞美術館(さきまびじゅつかん)は、沖縄県の宜野湾市にある私立美術館です。「沖縄戦の図」が常設展示されている他、企画展や演奏会などの開催もあります。館長の佐喜眞道夫さんが米軍「普天間基地」から先祖代々の土地の一部を返還され建設し1994年11月に開館した美術館で、米軍普天間基地すぐそばにあり、コンクリート打ち放しの建物の屋上からは普天間飛行場が見えます。

「もの思う空間」佐喜眞美術館が語りかけるもの

https://ja.wikipedia.org

佐喜眞美術館のコレクションのテーマは「生と死」「苦悩と救済」「人間と戦争」です。鉄の暴風だと呼ばれるほどの戦争だった沖縄戦から10年もたっていない沖縄は、地上のもの全てが吹き飛び白い石灰岩がむき出しで緑陰がない状態でした。沖縄戦以後のあまりにも急激な変化に翻弄(ほんろう)される沖縄にとって、佐喜眞美術館が緑陰のように感じられる場であり、訪れた人が心を落ち着け深々とものをおもう空間になることが館長の願いです。

丸木位里、丸木俊「沖縄戦の図」

丸木位里さん・俊さん夫婦が共同制作した「沖縄戦の図」は1994年の佐喜眞美術館開館以来、常設展示されています。「沖縄戦の図」は、地上戦である沖縄戦を体験者の証言に基づき描かれたもので、空襲を戦争と思ってしまっている日本人が多く、世界で起こっている戦争は地上戦であり、日本で唯一地上戦を体験した沖縄の人々に戦争で人間が破壊される恐ろしさを教えてもらい描かれたものです。「空襲と地上戦が全く違うことや戦争の本当の恐ろしさを理解していない国はまた戦争をくりかえしてしまう。本当の戦争の恐ろしさを伝え二度と戦争を繰り返さない歴史を歩んでほしい。」という願いが込められています。

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ケーテ・コルヴィッツ:連作版画「戦争」

ケーテ・シュミット・コルヴィッツは、ドイツ帝国成立からふたつの世界大戦を経験し、周囲の貧しい人々の生活や労働、弱者の命が奪われる戦争への批判を描いたほか、母とし女性としての苦闘を多くの作品に残したドイツの版画家・彫刻家で、ナチスへの抵抗を貫いた女性です。佐喜眞美術館には連作版画の「戦争」「農民戦争」「死」がコレクションされています。何も悪くない人々が戦争で言葉にならない困難な年月を耐え忍んできたことなど、作品をみた世界中の人々に思いが伝わることを願った彼女の強いメッセージ性が感じられる作品です。

そのほかの佐喜眞美術館コレクションの数々

佐喜眞美術館には他にも、ジョルジュ・ルオーの第1次世界大戦への怒りと悲しみを作品にした連作版画「ミセレーレ」や「悪の華」「受難(パッシオン)」など、他にも水玉や網模様をモチーフにした作品で有名な草間彌生の作品「無限の網」「かぼちゃ軍団」「靴をはいて野にゆこう」、上野誠の連作版画「原子野シリーズ」「ヒロシマ三部作」「原爆の長崎」など他にもさまざまなコレクションが所蔵されています。

屋上の階段から眺める普天間飛行場

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佐喜眞美術館の建物は庭にある270年前の館長の先祖の亀甲墓と統一感をもたせたつくりで、屋上の階段は沖縄戦の組織的な戦闘が終結した1945年6月23日の「慰霊の日」にちなんで6段と23段で太陽の日没線にあわせてつくられており、慰霊の日は最上段の窓に夕陽の光が真っすぐ一直線に差し込みます。屋上からは隣接する普天間飛行場が眺められます。

佐喜眞美術館へのアクセス

佐喜眞美術館前の米軍基地フェンス沿いに数台は駐車できるスペースがありますが、専用の駐車場がないため車で行くよりタクシーか公共交通機関の利用がおすすめです。那覇方面からバスを利用する場合は最寄りバス停「上原」で下車し、バスの進行方向約50m先の「上原」交差点の左手にある海邦銀行の角に佐喜眞美術館への標識が立っています。佐喜眞美術館ではタクシー配車サービスがあり、帰にタクシーを利用する場合は受付スタッフに伝えるとタクシーを呼んでくれます。

佐喜眞美術館

沖縄県宜野湾市上原358
098-893-5737
9:30~17:00
火曜日、年末年始、お盆
那覇空港より車で50分

佐喜眞美術館周辺の観光・グルメスポット

佐喜眞美術館は普天間飛行場に隣接した美術館で、柵に囲まれていることから他から少し離れたような感じがしてしまいますが、少し足を伸ばすといろいろなスポットにアクセスできます。戦前の様式が残された建造物や、世界遺産、パワースポットの他、日本にいることを忘れてしまいそうなアメリカンな雰囲気の場所など観光に適した場所が近くにもたくさんあり、他ではなかなか食べられないものを味わえるお店などが多くあるグルメスポットもあります。

戦前の沖縄を伝える「中村家住宅」

沖縄県の中頭郡北中城村にある「中村家住宅(なかむらけじゅうたく)」は戦前の沖縄の住居建築の特色が全て備わった歴史的建造物です。18世紀中頃に建てたれたとされており独自の手法が加えられてもいるが、沖縄で鎌倉・室町時代の日本建築の様式がそっくり残っている例は珍しく、当時の上層農家の生活を知れる大変貴重な建造物であることから国の重要文化財に指定されています。

中村家住宅

沖縄県中頭郡北中城村字大城106
098-935-3500(中村家おみやげ品店)
9:00〜17:30
火曜日 (4/29~5/5及び12/29~1/4は火曜日でも営業)
佐喜眞美術館より車で15分

世界遺産に指定された「中城城跡」

中城城跡(なかぐすくじょうあと)は、沖縄県の中頭郡北中城村および北中城村に存在した城跡で、琉球王国・尚泰久王代、護佐丸のグスク(城)といわれてます。中城村と北中城村にまたがりほぼ一直線に伸びた標高約160mの丘の上に広がるグスクで、地形をいかし自然の岩石で構成された城壁の美しい曲線は芸術的で世界遺産に指定されています。城跡の整備、環境保護のために入場料が必要ですが、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている場合と、付き添い1名は手帳を提示で無料になります。城壁の上からみる海も絶景なので外からみるだけでなく城跡観覧をおすすめします。

中城城跡

沖縄県中頭郡中城村泊1258
098-935-5719
8:30~17:00(5〜9月 8:30〜18:00)
佐喜眞美術館より車で20分

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