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【伝統芸能】書道入門!知って楽しい日本の伝統文化

更新日: 2023年11月21日

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日本人なら、小学校の授業で必ず「習字」を習います。「習字」と「書道」は少し違いますが、ほぼ同じ意味として取られ、書道も習字も身近で親しみのあるものです。身近な存在で、あまり意識したことがないかもしれませんが、外国の人にとっては、日本を代表する大変魅力ある伝統文化なのです。
大人になるとなかなか書道に触れる機会も減ってしまいますが、改めて書道を始めてみたい、もう一度筆や墨に触れてみたい、という人も少なくないのではないでしょうか。
そんな書道について、意外に知らない基礎知識や歴史などを、わかりやすく紹介していきます。書道の持つ魅力や楽しさ、奥深さなど、もう一度見直してみませんか。

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書道とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

書道は、日本が古来から筆記用具として用いている毛筆と墨を使い、かな文字や漢字を表現する、芸術性の高い日本の伝統芸能です。精神を集中させて筆を進め、感情を書体で表現させるのが目的で、きれいでバランスの良い字を書く「習字」とは少し違います。
書道を習得するためには、基本所作がとても大切です。まず、硯(すずり)のくぼみに少し水を入れ、墨をすりながら精神を集中させます。墨液ができたら、筆に墨をつけます。筆は中ほどを、親指、人差し指、中指で軽く持ち、まっすぐ立てて書きましょう。背筋は伸ばし、左手で紙を軽く押さえて書きます。
文字の書体は、楷書(かいしょ)・行書(ぎょうしょ)・草書(そうしょ)の三種類で、次のような違いがあります。
楷書:文字を崩さず、きちんと書く書き方。日本では一般的に使われ、漢字を学ぶ上で基礎となります。
行書:楷書の点と画を崩した書き方。漢字と仮名が交じった文字に多く使われ、早く書くことができます。
草書:行書よりもさらに崩し、天と画を略した書き方。大変早く書けますが、読み書きが難しい書体です。

書道を広めた人って?気になる「空海」について

平安時代にすぐれた三人の書家が誕生し、三筆(さんぴつ)と呼ばれています。その三筆のうちの一人が、空海です(他は嵯峨天皇、橘逸勢(たちばなのはやなり))。
空海は弘法大師とも呼ばれ、真言宗を開いたことで有名ですが、「弘法にも筆の誤り」「弘法筆を選ばず」など、書に関することわざに出てくるほど書家としても有名で、空海の書は日本の書の手本といわれています。
空海は自ら唐に渡り、韓方明(かんほうめい)という書家に師事して書を学び、唐の有名な書家である王羲之(おうぎし)や顔真卿(がんしんけい)の書風から影響を受けました。空海の書の腕前は、空海の堪能な中国語とともに、当時の唐の人たちを驚かせたといわれています。
そんな空海の代表作が『風信帖(ふうしんじょう)』です。風信帖については、下のカテゴリで紹介します。

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いつからあったの?書道の歴史をたどってみた!

もともと中国で派生し、発達してきた書道は、奈良時代に日本に伝わり、同時に墨・筆・紙の製法も伝わりました。筆と墨で文字を書くことは貴族や武士のたしなみとして不可欠とされ、のちに一般の人たちの間にも広まっていきました。
平安時代には三筆と呼ばれるすぐれた三人の書家が現れ(前カテゴリ参照)、中国の書の影響を大きく受けました。遣唐使が廃止された平安中期には三蹟(さんせき)と呼ばれた小野道風(おののみちかぜ)、藤原佐理(ふじわらのすけまさ)、藤原行成(ふじわらのゆきなり)が現れ、かな文字の発達とともに和様の書道を大成させました。この頃が日本書道の黄金期といわれています。鎌倉時代に入ると、書道は貴族のほか、武士や僧侶のたしなみとされますが、戦国時代に入り戦乱の世になると書道はいったん衰退します。江戸時代に入り、世が安定すると再び書道が隆盛し、庶民の間にも広まっていきました。唐式の書風は「唐用」といわれ、和様とともに普及していきます。近代以降は、和様、唐様にこだわらず、書道が芸術として捉えられるようになっていったのです。

いま有名な「紫舟(ししゅう)」さんてどんな人?

紫舟さんは、日本の文化や思想を世界に向けて発信し続けている書道家であり、アーティストです。紫舟さんは、6歳の頃から書を習い始めますが、書道以外にも日本舞踊やピアノなどジャンルを問わずさまざまな教養を身につけました。一度は書から離れた時期もありましたが、「天職は書しかない」と書道家を目指します。
書道の本場とされる奈良で3年間和や伝統美について研鑽を積んだあと、上京しました。
紫舟さんの書は、文字に表現・表情・感情を吹き込み、書の領域を超えた、意思を表現する現代アートとして評されています。フランス国民美術協会展で、金賞と審査員賞金賞をダブル受賞。イタリア・ミラノ国際万博では日本館の作品を担当し、金賞を受賞しました。

これであなたも書道マスター!注目の空海「風信帖」をご紹介

風信帖は、平安前期、812~813年頃に空海から最澄(天台宗の始祖)にあてた3通の書状を巻子本(かんすぼん=いわゆる巻物)一巻に仕立てたもので、国宝となっています。もとは5通あったのですが、2通は盗難により失われてしまったとのこと。
風信帖は中国の文化を取り入れ、達筆な行書で書かれており、文字には勢いがありエネルギーにあふれています。40歳ごろに書かれたとされるこの書は、空海の書跡の中でも最高傑作といわれており、空海と最澄の親密さが分かる貴重な歴史的史料でもあります。
もとは比叡山延暦寺に保管されていましたが、1355年、東寺の御影堂に奉納されました。

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