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【伝統芸能】花火入門!知識を身につけて外国人を案内しよう

更新日: 2023年11月22日

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日本の夏の風物詩・花火。夏の夜空にドカンと打ち上がる彩り豊かな花火を見に行ったことのある人は多いでしょう。日本人なら誰もが一度は花火を見たり、自分たちで楽しんだりしたことがあるはず。花火は日本人にとってとても親しみのある娯楽です。
実はその花火が伝統芸能としての側面を持っていることをご存知でしたか?花火は長い伝統とその中で育まれた緻密な技術が合わさった日本独特の文化なのです。
身近とは言いつつまだまだ花火には意外にも知らないことがたくさん。この記事ではそんな花火の基礎の基礎から花火大会のチケットの取り方まで花火に関する情報をたっぷりまとめていきます。これを知れば花火がより楽しくなる情報が満載です。

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花火とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

花火は火薬と金属の粉末を混ぜ入れた花火玉に火をつけて、様々な色や模様、音などを楽しむ日本の伝統芸能です。
花火には多くの種類があり、打ち上げ花火や仕掛け花火、玩具花火(ねずみ花火、線香花火など)に大別されます。
日本では江戸時代より夏の風物詩として楽しまれ、全国各地で花火大会が行われます。日本の花火技術は非常に高く、秋田県大曲市や新潟県長岡市で開催される花火大会は質や規模の点で高い評価を得ており、毎年多くの観客が訪れます。
玩具花火を楽しむ文化も根付いており、花火は非常に身近な娯楽として人気を集めています。

花火を広めた人って?気になる「徳川吉宗」について

徳川吉宗は江戸幕府8代将軍。実はこの徳川吉宗が日本で初めての花火大会を開催した人物として知られています。
徳川吉宗の治世の頃、「享保の大飢饉」が発生します。食糧不足による餓死者と疫病が流行したため多くの人が亡くなりました。
江戸の惨状を見た吉宗は死者の慰霊と疫病退散を願って両国で「水神祭」を開催します。この「水神祭」では打ち上げ花火20発程度が打ち上げられました。これが日本での花火大会の起源と言われています。
この「水神祭」以降、両国では納涼祭と共に花火が打ち上がる慣習ができ、現在の隅田川花火大会につながっていきました。

いつからあったの?花火の歴史をたどってみた!

花火の起源は古代中国で使われた狼煙(のろし)とされています。日本において花火が使用された最古の記録は室町時代。訪日した中国人が縄に火をつけ、様々な模様を披露したとされています。
戦国時代になると鉄砲や火薬などとともに中国から観賞用の花火が伝来し、それ以降、花火が使われた記録が急増します。江戸時代になると観賞用花火文化が花開きます。しかし、花火を原因とした火事が相次ぎ、江戸幕府はたびたび花火禁止令を出しました。
明治以降は西洋伝来の「西欧花火」が輸入されるようになり、日本古来の高い技術と合わさって花火文化に多様性が生まれることになりました。現在では日本の花火は海外へ多く輸出されるようになりました。

いま有名な「青木昭夫」さんてどんな人?

世界でも有数の技術を持つ日本の花火師の中でも青木昭夫さんは名人として名高い一人です。長野市で「紅屋青木煙火店」を営んでいます。青木さんの祖父は花火の神様とも呼ばれた儀作さん。父も花火師であり、まさに花火界のサラブレッドです。
数多くの花火大会で内閣総理大臣賞を受賞し、「日本煙火芸術協会」の会長も務めています。
青木さんが作る花火の中でも特に評価が高いのが「菊花型花火」その名の通り、菊の花のように広がる花火です。現在青木さんは六重の輪ができる菊花型花火の開発に挑戦中。細部までにこだわらなければ、どこから見ても球形の花火にはなりません。究極の花火を目指して青木さんの挑戦は続いています。

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これであなたも花火マスター!注目の「たまや」をご紹介

花火が上がるときの掛け声で有名なのが「たま〜や〜」というもの。この掛け声の起源となったのが江戸時代に活躍した花火師・玉屋でした。
吉宗の時代に初めて行われた花火大会で花火を準備したのが玉屋と鍵屋。中でも玉屋の花火技術は抜きん出ているとの評価を得て、江戸っ子から大きな支持を集めていました。そのため花火が上がる際に「たま〜や〜」との掛け声が上がるようになります。
その後、玉屋は火事を起こしたため、江戸を追放されてしまいます。それでも掛け声の「たま〜や〜」は語呂がよいこともあり、現在でも花火の際には聞かれる台詞として残り続けています。

全国にある日本の花火の流派をご紹介!

日本には伝統的な花火の流派がたくさんあります。ここではその中でも三つをご紹介します。
一つ目が松下流綱火(つなび)。茨城県筑波地方に伝わる伝統花火です。人形芝居と花火を組み合わせた珍しい芸能で、お囃子に合わせて人形を操作しながら、花火を用いて人形を照らし出します。
二つ目が秩父龍勢花火。埼玉県秩父市に江戸時代から伝わる花火です。長さ15mのロケット花火を約500mにまで打ち上げる豪快さが人気となっています。
最後にご紹介するのが流星です。滋賀県米原に伝わる伝統的な花火。関ヶ原の戦いの際に伝令用に用いられた花火が現在では観賞用として楽しまれています。

白菊-shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花

山崎 まゆみ

花火を作るのに必要な道具って?作業順にご紹介!

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ここでは打ち上げ花火を作るのに必要な材料や道具をパックリ法と呼ばれる花火の作成方法に沿って紹介します。
まず花火は作りたい色合いによって様々な火薬と炎色剤を混ぜ合わせます。次に花火が爆発する際に重要な星作りを行います。星を作る際には星掛け機を利用して星を大きくさせます。出来た星には造粒器を用いて割火薬(星を爆発の際に遠くに飛ばす薬)をまぶします。次に半分にした花火玉に星を詰めていきます。この際、片方の中央に導火線を差し込みます。完成した半分ずつを一つに合わせ、その外側にはクラフト紙を何枚も重ねていき、完成となります。

眺望絶佳の打ち上げ花火

金武 武

売り切れ御免!人気花火大会のチケットを取ろう!

近年では1年を通じて開催される花火大会。人気の花火大会であればあるほど混雑し、花火を一目見るのにも苦労します。そこで前売りチケットを購入しておけば確実に花火を目の前で楽しむことができます。
チケットの取り方はインターネットでの予約サイトを利用したり、花火大会の運営委員会に直接電話したりと花火大会によって様々なので注意が必要。
チケットの相場は一人当たり3000円〜6000円ほど。人気の花火大会ではチケット当選倍率が非常に高くなるため、運頼みになることもしばしばです。

花火 (子どもに伝えたい和の技術)

和の技術を知る会

花火ゆかりの土地・三河をご紹介

日本の花火は三河から始まったと言っても過言ではありません。三河は徳川家康のお膝元。江戸時代を開いた徳川家康は全国の大名に火薬を用いることを禁止しましたが、自らの出身である三河だけは火薬の使用およびその原料となる硝石の採取を許可しました。
その結果、火薬を用いる花火の技術も発展することになり、三河花火は全国的に有名な花火どころとして知られるようになりました。この三河から全国に多くの花火師が散ることで、日本の各地に独特の花火文化が根付くようになりました。現在でも三河地方には煙火の製造工場や問屋が多く位置しています。

花火の世界をより深く知るのにぴったりな参考書籍はこれ!

より花火の世界を詳しく知りたい人は泉谷玄作(いずみやげんさく)の『花火の図鑑』がおすすめです。実際の写真を多く使用して、ヴィジュアルで花火の世界への理解を深めることができます。所々にコラムも用意されており、より専門的な知識にも触れられる構成になっています。全部で300ページとボリュームもたっぷりです。

あまり知られていない花火師の仕事を知りたい方は池田まき子 著 『花火師の仕事』がおすすめです。花火師がどのように打ち上げ花火を作るのか。大会当日はどのように花火を打ち上げているのか。実際の花火師の声を交えながら解説してくれます。

花火師の仕事

池田 まき子

まとめ

ここまで花火の基本的な情報から歴史、参考書籍まで幅広い情報をご紹介してきました。
花火は我々、日本人の中に根付いた伝統芸能です。江戸時代に始まった花火は明治時代に西洋の技術が入ると飛躍的な発展を見せます。現在では日本の花火の技術は世界一とも言われるまでになりました。
現在ではそれぞれの花火大会で花火師の技術の粋を集めた花火が披露され、大きさや色合いまでまさに百花繚乱。見る者を飽きさせません。
この記事を通じて、花火が持つ豊かな歴史と緻密な技術を知れば、また違った角度で日本の夏を楽しめること間違いなしです。

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