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【伝統芸能】唄入門!基礎知識を知り鑑賞に行こう!

更新日: 2023年11月23日

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日本の伝統芸能のひとつに唄(うた)があります。その種類は様々で、古代から伝わってきた日本発祥のもの、中国大陸や朝鮮半島の影響を受けたもの、それらに舞をつけたもの、歌舞伎や浄瑠璃の伴奏となるもの、そこから派生した長唄(ながうた)、小唄(こうた)、地唄(じうた)、歌沢(うたざわ)、端唄(はうた)・・・実に多様です。唄はそもそもいつからあるのか、また、どのように発展し分化していったのか。唄の歴史は長く、そしてその発展の仕方はとても複雑です。
このまとめでは、唄が初めての方にもわかるようにまとめてあります。ぜひ唄に興味を持って、このまとめを参考にして観賞に出かけてみてくださいね。

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唄とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

日本の古典芸能のひとつである唄は、いわゆる声楽に属します。独特のリズムや旋律、節に合わせて声を出し、音楽的な音を生み出します。唄の中にも種類があり、大きく分けると「語りもの」と「歌いもの」に分けることができます。語りものはその歌詞に重きを置き、歌詞に意味やストーリー性が含まれています。一方、歌いものはその旋律やリズムに重きが置かれており、音を楽しむものとなっています。
さらに、その演奏形態も様々です。三味線や他の楽器を伴うもの、舞を伴うもの、歌舞伎などの舞台で用いられるものなど多彩です。唄は唄そのものだけで発展してきたのではなく、他の古典芸能とも常に密接に関わりながら発展し、今日に至っています。

唄を広めた人って?気になる「藤原師長」について

701年に制定された大宝律令では朝廷に雅楽寮(うたりょう・うたまいのつかさ)という機関が設置され、音楽が管理されるようになりました。公的行事などで演奏したり、演奏者の養成をしたり、貴族の間にも唄や各種楽器が浸透し、発展していきます。
各時代に名手と呼ばれる楽人が存在したのですが、今回は平安時代末期に活躍した藤原師長(ふじわらのもろなが)をご紹介します。師長は平安時代を代表する音楽家として名高いです。楽器では筝(そう)や琵琶(びわ)の名手として知られたほか、神事の際に奉納する歌舞である神楽(かぐら)、仏典に節をつけた仏教音楽である声明(しょうみょう)、和漢の名句を吟唱する朗詠(ろうえい)、当時の流行歌である今様(いまよう)、古代歌謡のひとつである催馬楽(さいばら)などあらゆる音楽に精通していました。
筝では『仁智要録(じんちようろく)』、琵琶では『三五要録(さんごようろく)』という楽譜集を編纂、これらは現代にも伝えられ、当時を知る貴重な資料ともなっています。今様では後白河法皇の後継者とされ、また、声明と朗詠では新しく妙音院流を興しました。

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いつからあったの?唄の歴史をたどってみた!

唄の歴史は日本の成立の頃まで遡ることができます。唄は各時代、各地で人々の生活に根付いていました。祭祀や儀式、宴などで唄や舞が演奏されていたようです。日本の中央集権化が進むにつれて、各地にあった唄や舞は朝廷に献上されるようになります。
701年に制定された大宝律令では、雅楽寮という音楽専門の機関が設置され、管理されるようになりました。この頃の日本には中国大陸や朝鮮半島から楽舞(がくぶ)が伝わってきており、それらは日本古来の音楽と融合し、日本独自の音楽として発展していくこととなります。
平安時代の貴族文化の中で、唄は雅楽(ががく)の一ジャンルである謡物(うたいもの)として発展していきます。しかし平安時代以降は貴族文化も衰退し、次第に武家や庶民の間でも唄が流行していきました。戦国時代には、琵琶法師たちが琵琶の伴奏と共に弾き語りをするようになります。その後、中国から三味線が伝わると三味線音楽という新しいジャンルが生まれ、分化を繰り返しながら発展していき、今日に至ります。

いま有名な「本條秀五郎」さんてどんな人?

本條秀五郎(ほんじょうひでごろう)さんは民謡、端唄(はうた)、俚奏楽(りそうがく)の三味線演奏家であり、胡弓(こきゅう)演奏家でもあります。端唄とは江戸時代中期に誕生した三味線を伴奏に歌う短い歌謡の総称です。俚奏楽とは昭和に誕生した新邦楽の一種です。
秀五郎さんは本條流の家元である本條秀太郎に指示、高校卒業後は上京し、本條の内弟子となりました。2019年に開催されたくまもと邦楽コンクールでは端唄「網は上意」にて最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞し、三味線界の頂点に立ちました。東京や秀五郎さんの出身地である名古屋でソロリサイタルを行ったり、本條秀太郎三味線音楽院の本部講師として三味線の稽古にもあたったりしています。また、「東海風流プロジェクト」を立ち上げ、中部地方の民謡の継承・普及に尽力しています。
日本の古典芸能の未来を担う新星としてこれからの期待が活躍される方ですね。

これであなたも唄マスター!注目の日本芸術文化振興会をご紹介

唄には一言では説明できない多彩なジャンルがあり、さまざまな日本の古典芸能に通じています。それら日本の古典芸能の発展、継承、保存などに尽力しているのが日本芸術文化振興会です。
日本芸術文化振興会は東京・大阪・沖縄に合計8つの施設を保有しており、各劇場では歌舞伎や文楽など様々な公演が行われていたり、伝統芸能について学ぶことができる施設があったりします。東京には国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、新国立劇場、伝統芸能情報館が、大阪には国立文楽劇場が、沖縄には国立劇場おきなわがあります。
各公演のチケットは日本芸術文化振興会のホームページから購入可能です。また、公演によっては鑑賞教室も開かれており、作品解説がされるので、初めて観賞する方でもわかりやすくご覧になれます。

独立行政法人 日本芸術文化振興会

〒102-8656 東京都千代田区隼町4-1
03-3265-7411
「半蔵門駅」から徒歩5分 「永田町」駅から徒歩8分
https://www.ntj.jac.go.jp/

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