【アメリカ】ボストン美術館の見どころや行き方を解説！合わせて行きたいおすすめ観光地も

ボストン美術館の歴史

アメリカ独立100周年の1876年にボストン市民と数名の有志により開館した、歴史あるボストン美術館。
元はトリニティ教会近くのコプリー広場に建てられていましたが、1909年に現在の場所に建てられ、2010年には大規模な改修と増設がほどこされました。1999年には世界で唯一の姉妹館、名古屋ボストン美術館が開館し、ボストン美術館の収蔵品を展示していましたが、2018年に閉館したため現在は姉妹館はありません。

ボストン美術館を訪れるには

ボストン美術館を訪れるための基本情報、入場料やチケットの購入方法等をご紹介します。

入場料は？

ボストン美術館の一般・大人の入場料は25ドルです。
65歳以上は23ドル、6歳以下の子供は無料など、年齢によって料金が変わる場合もあるので、チケット購入の際は年齢を証明できるものを持っておくと良いでしょう。
また、毎週水曜日の午後4時から閉館までは無料で入館できます。
その他にも、キング牧師の誕生日である1月20日や、5月の最終月曜日にある戦没将兵追悼記念日など、1日無料で入館できる日も年間4～5日ほど設定されているのでチェックしてみましょう。

チケットの買い方

チケットはボストン美術館の入り口で購入できます。
あらかじめインターネットで購入し、ハンティントン通りかフェンウェイパークのロビーにある自動発券機での発券も可能（英語のみのサービス）。
ボストンの40ヶ所以上ある観光スポットへ行き放題のゴー・ボストンパスを購入するのもおすすめです。
日本語ガイドや送迎のついた入場料込みの現地ツアーを利用するのも良いでしょう。

ボストン美術館で是非見てほしい作品選！

ボストン美術館は、館内が8つのセクションに分かれており、それぞれのブースで様々な美術品を楽しめます。
こちらでは、ボストン美術館で特に見てほしい美術品をご紹介します。

ヨーロッパ美術

ボストン美術館は、19世紀印象派の絵画を中心に7世紀から20世紀後半までのヨーロッパ美術が充実していることで有名です。
フェルメールやゴーギャン、ピカソなど数々の有名画家の作品を展示していますが、中でもおすすめの3人の画家と作品をご紹介します。

クロード・モネ

ボストン美術館にあるクロード・モネの作品コレクションは、パリ以外の美術館で一番充実していると言われています。
モネの代表作である連作、『睡蓮』や『積み藁』も見られますが、是非見てほしいのは『ラ・ジャポネーズ（着物をまとうカミーユ・モネ）』。
日本美術にも強い影響を受けたモネが、妻に着物を着せて描いたジャポニスムを代表する1枚です。

ピエール＝オーギュスト・ルノワール

ボストン美術館でもっとも愛されている作品のひとつとして有名なのが、ピエール=オーギュスト・ルノワールの『ブージヴァルのダンス』。
ルノワールがダンスをテーマにして描いた三部作のうちの1つです。
男女のダンスする姿が描かれた作品で、屋外のビアガーデンの明るく生き生きとした雰囲気が感じられます。

フィンセント・ファン・ゴッホ

ポスト印象派の作家として名をはせるフィンセント・ファン・ゴッホ。
人付き合いの苦手だったゴッホがフランスのアルル地方で過ごしていた際、友人となり信頼を寄せたジョゼフ・ルーランという人物がいました。
そのジョゼフ・ルーランを描いた『郵便配達人ジョゼフ・ルーラン』も、ボストン美術館に展示されています。
ゴッホが生涯で信頼を寄せた数少ない人物の肖像画です。

アメリカ美術

ボストン美術館で、2010年にアメリカの美術品を多く展示する、アメリカン・ウィングが増設されました。
アメリカ独立から20世紀初頭までの古典アートと、20世紀初頭から1970年代までの現代アートにセクションが分かれます。

古典アート

古典アートでは、アメリカ独立に深くかかわる人物の写実的な肖像画が展示されており、中でもジョージ・ワシントンの肖像画がおすすめです。また、当時のアメリカのインテリアを使用した美しい部屋の数々も見どころ。

現代アート

アメリカン・ウィングの3階は、アメリカの現代アートを楽しめるフロアになっています。
おすすめは、メリーゴーラウンドの会社、ダンツェル・カルーセル社製の『メリーゴーラウンドの豚』。
実際に使われていたもので、豚の表情が可愛らしい作品です。
他にも、フリーダ・カーロやエドワード・ホッパー等有名なアメリカの画家の作品が多数展示されています。

日本・エジプトの美術品も

西洋の美術品だけでなく、日本やエジプトの美術品に関しても世界屈指の質の良さをほこるボストン美術館。
日本美術はアーネスト・フェノロサや岡倉天心のコレクション等を中心に、日本にあれば国宝に指定されること間違いなしの作品が数多く存在します。
エジプト美術も、ハーバード大学との共同調査によるコレクションの数々はカイロ美術館と同様に充実していると言われており、見どころ満載です。

所要時間はどのくらい？

ボストン美術館の所要時間は、少なくとも3時間はみておくことをおすすめします。
大変広い美術館のため、短時間でまわるのは難しいでしょう。
館内にレストランやカフェもあるので、丸1日使ってゆっくりと見てまわるのもおすすめ。
10日以内なら無料でもう1度再入場もできるので、2日に分けてセクション毎に観賞するのも良いかもしれません。

ボストン美術館へのアクセス

ボストン美術館へは地下鉄で行くのがおすすめです。
地下鉄のグリーンラインのE線で“Museum of Fine Arts”駅下車、もしくはオレンジラインの“Ruggles”駅下車すぐ。
バスで行くことも可能です。
39番バスで“ Huntington Avenue at Ruggles Street”バス停か“Louis Prang Street”バス停、もしくは8番、19番、47番、CT2番バスで“Ruggles Street at Huntington Avenue”バス停下車徒歩約3分で到着します。

ボストン美術館と合わせていきたいおすすめ観光地！

ボストン美術館周辺にあるおすすめの観光地をご紹介します。

フェンウェイパーク

ボストン美術館から徒歩およそ10分の場所にあるフェンウェイパークは、メジャーリーグ、MLBボストン・レッドソックスの本拠地である野球場です。
メジャーリーグで最も古い球場とも言われ、野球ファンには是非訪れてほしい観光スポット。
向かいには、レッドソックスのグッズが購入できるショップもあるので、お土産購入にもおすすめです。

エメラルド・ネックレス

エメラルド・ネックレスは、景観設計者であるフレデリック・オームステッドが設計した、ボストン市内の数多くの公演をつなぐ並木道です。
ボストン美術館裏手にあるバックベイ・ヘィン公園にもエメラルド・ネックレスが通っており、のんびりと木々を見ながら美しい緑の中を散歩できます。
芸術鑑賞に疲れた時に、自然の中でほっと一息つける素敵なスポットです。

イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館

ボストン美術館からおよそ徒歩7分の場所にあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館。
芸術家のパトロンであったイザベラ・スチュワート・ガードナーのコレクションが収容されており、建物も時間とお金をかけて中世イタリアの豪邸をイメージしたこだわりの美術館です。
中世にタイムスリップしたかの様な中庭は必見。
ヨーロッパやアメリカ、アジアの様々な美術品が堪能できます。

ボストン美術館へは便利なツアーがおすすめ！

ボストン美術館を訪れるなら、便利なツアー利用がおすすめです。
日本語でじっくり美術品の説明をしてもらえるガイドツアーや、その他のボストンの観光地も合わせて巡るツアーなど、効率よくボストン美術館を堪能できるツアーが様々用意されています。
送迎つきのツアーもあるため、電車やバスの利用が不安な人にもおすすめです。

アメリカ最古の街ボストンで芸術に触れよう

今回は、ボストン美術館の見どころや所要時間などをご紹介してきました。
アメリカ国内外の多くの貴重な美術品を有するボストン美術館。
是非この記事を参考に、アメリカ最古の街と言われるボストンでゆったりと芸術鑑賞を楽しんでください。

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