【トルコ】飲み始めるとクセになる？！異国情緒満点の味「トルココーヒー」

トルココーヒーってどんなもの？

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現地の言葉で「Türk Kahvesi」（テュルク・カフヴェシ）と呼ばれるトルココーヒーは、一見すると、その泡立った表面の様子からカプチーノのように見えます。しかし、味はとても濃厚でエスプレッソの様にとても苦味の強いコーヒーです。日本で慣れ親しんだコーヒーをイメージしていると、そのインパクトの強さに驚いてしまうかもしれませんが、慣れてくるとやみつきになってくるのが不思議なところです。

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トルココーヒーに使われるのは、深く焙煎してから粉状に挽いたコーヒー豆です。その淹れ方は独特で、粉状に挽いたコーヒー豆・砂糖・冷水をジェズヴェと呼ばれる小さな手鍋で煮立て、沸騰してふきこぼれる寸前に火から下ろします。カップに注ぐ際は、沸騰して出来た泡を崩さないように手鍋の中身を注ぎます。

ここで、飲む際の注意点がひとつ。淹れたてのトルココーヒーはすぐ飲まず、コーヒーの粉が沈殿するのを待ってから上澄みだけを飲むようにします。飲み終わるとコーヒーのカップの底には沈殿した粉が残るので、ソーサーにカップをひっくり返し、カップの底に残った粉の状態から運勢を占う「コーヒー占い」も行われています。ぜひ試してみてはいかがでしょうか？

それでは、イスタンブールでおすすめしたい人気のカフェを紹介します

■シャルク・カーヴェシ(Sark Kahvesi)

最初におすすめするトルココーヒー店は「シャルク・カーヴェシ」。グランドバザール内の大通りのひとつ、ヤールクチュラル（Yaglikcilar）通りにある老舗の人気カフェ。
店内にはレトロな雰囲気が漂い、壁に掛かった額縁や、高い天井に描かれたオスマン帝国時代の民族衣装を着た人々の壁画が歴史を感じさせてくれます。午後になると観光客でいっぱいになるので、午前中に行くのがおすすめです。

■ファズルベイン・トゥルク・カーヴェシ(Fazilbey'in Turk Kahvesi)

2番目におすすめするトルココーヒー店は「ファズルベイン・トゥルク・カーヴェシ」。ファズルベイン・トゥルク・カーヴェシは、数少ない老舗のトルココーヒーメーカーのひとつで、ボスフォラス海峡を挟んだアジア側のカドゥキョイ区に建つ本店は、1940年の開業以来、受け継がれてきた伝統工法を頑なに守り続けながらおいしいトルココーヒーを提供しています。

昔ながらのカフェの雰囲気を楽しみながら、その場でトルココーヒーをいただくもよし、挽き立てのコーヒー豆をトルコ土産に買っていくのもおすすめです。

■マンダバトマズ(Mandabatmaz)

最後におすすめするトルココーヒー店は「マンダバトマズ」。トラム（路面電車）が走る繁華街イスティクラル通り沿いの路地にある隠れ家的老舗カフェ。トルココーヒー本来の淹れ方にこだわり、ジェズベで煮出して提供してくれるお店。
席数も5席ほどのコンパクトな店内はいつも常連さんの姿で賑わっています。地元に根付く「街角のカフェ」を体験したい人におすすめ。

伝統的なトルココーヒーよりも、泡立てたミルクをたっぷり入れるコーヒーがトルコの若者たちの間では主流になりつつある現在ですが、トルココーヒーの文化と伝統は2013年にユネスコの無形文化遺産にも登録された人類の宝です。カフェ文化発祥の地イスタンブールを訪れたら、ぜひトルココーヒーの古き良き伝統文化を体験しに、地元のカフェに足を運んでみてくださいね。

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