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【世界遺産】アミアン大聖堂、フランス屈指のゴシック建築の傑作

アミアン大聖堂は、フランスの北部ピカルディ地方のアミアンという都市にあります。この町は「北の小さなヴェネツィア(ベニチア)」と称されるほどの美しい運河の町です。 1981年、ユネスコの文化遺産に登録された「アミアン大聖堂」は、町でひときわ大きな存在感を示しています。「アミアンのノートルダム」とも呼ばれ、フランス最大の大きさを誇るこの大聖堂の規模は、パリのノートルダムの約2倍です。 中世以来、織物業などで繁栄してきた町の豊かさを象徴してきました。パリから電車で1時間ほど、日帰りで行けるおすすめの町です。

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更新日: 2023年11月22日

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■アミアン大聖堂の特徴

1220年に着工したアミアン大聖堂は、1288年に工事を終えています。その建設期間はわずか68年で、中世の大聖堂建設期間としては、驚くほどの短さです。その理由は、建材の石を採石場から切り出してその場で加工、それをそのまま建築現場に運搬するなど、分業と流れ作業で工事の効率化はかったためです。

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

短期間で完成した大聖堂は、様式にばらつきがなく、均質で均整のとれた美しいフォルムになっています。フランスで最も高い大聖堂ともいわれ、身廊のヴォールト頂点までの高さは、42.3mもあります。室内空間も全長145mというフランス国内でもっともも壮大な建造物となっています。

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■必見はファサード

大聖堂内外の彫刻群は実に見事で、「石の百科全書」とも称されています。当時、文盲だった多くの人々に、キリストの生涯や聖書の教えを伝える手助けとなりました。なかでも、正面の 3つの扉口を飾る彫刻群は必見です。正面中央の扉口には最後の審判、その南側の扉口には聖母マリア、北側の扉口には聖フィルマンなどの聖人たちが描かれています。

©428kobo

ファサードにはフランス国王の20体の像があり、その上部にはステンドグラスのバラ窓を見られます。これらファサードの彫刻は現在では褐色していますが、当時は彩色が施されていました。夏季とクリスマスシーズンの夜に「ソン・エ・リュミエール」という音と光のショーが行われ、かつての色彩が蘇ります。

■大聖堂内部もスゴイ!

ゴシック様式のアミアン大聖堂では、数多くの優れた装飾や彫像を見られます。中に入ると、身廊のヴォールトの高さにまず驚かされます。バラ窓のステンドグラスからこぼれ差し込む光は美しく感動的です。

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

また、バプテスマのヨハネの頭蓋骨が安置されており、冬季のみ公開されます。内陣障壁の彫刻群や大聖堂奥の「嘆きの天使の彫刻」、「ラビリンス」の床、15世紀のパイプオルガンなども見逃せません。

■アミアン大聖堂へのアクセス

難易度:★★☆☆☆(公共交通機関で行けます)

電車+徒歩
所要時間:約1時間30分
運賃:約€11~23

パリ北(Paris Nord)駅からアミアン(Amiens)駅まで約1時間20分です。アミアン駅からアミアン大聖堂(Amiens Cathedral)までは徒歩約10分です。

アミアン大聖堂の情報をGET!

アミアン大聖堂の情報は下記でチェックしましょう。

アミアン観光案内所/Office de Tourisme d’Amiens Métropole

23 place Notre-Dame Amiens
03 22 71 60 50
9:30~18:00(10月1日~3月31日の月~土曜)/ 9:30~18:30(4月1日~9月30日の月~土曜) /日曜は10:00~12:00・14:00~17:00
無休
http://www.amiens.fr/attractivite/tourisme/office-tourisme/office-tourisme.html

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

アミアン大聖堂/Amiens Cathedral

30 place Notre-Dame Amiens
03 22 80 03 41
8:30~17:30 (10月1日~3月31日)/8:30~18:30(4月1日~9月30日)
無休
料金:無料/※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
http://www.cathedrale-amiens.fr/

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