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【チリ】修道士たちが建てたチロエ島の教会群は、手作り感満載!

チロエ島(Isla de Chiloé)は、南米チリの簡単、南緯41度から44度の間にある島です。石川県くらいの広さの島ですが、この島にはイエズス会修道士たちの遺した教会が159棟もあります。修道士たちは、困難な旅を経て、この地に辿り着きました。イタリアのバチカンから地中海に船出し、大西洋をはるか南に下って、南アメリカ南端に近いマゼラン海峡の荒波と暴風を通り抜けると、ようやく太平洋岸のチリ領です。しかし、アルゼンチンにあるグアラニーのイエズス会伝道師施設群とは異なり、修道士たちはチロエ島には定住しませんでした。カストロ(Castro)市を中心に巡回しながら布教し、各地に教会を建てたのです。そのうち16棟が、2000年に世界文化遺産に登録されました。

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更新日: 2023年11月21日

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■材料は現地調達の、手作り感満載なチロエ島教会群

首都サンティアゴから南へ約1100kmの場所にあるチロエ島は、1567年にスペインの統治下におかれていました。まもなくやって来たイエズス会の修道士たちは、チロエ本島と大小約200の島々を巡って布教を続けました。そして、17世紀から18世紀にかけて、島のヒノキを使い、先住民の好みに合わせた教会を建てたのです。

それは、典型的なスペイン・コロニアル様式とは異なる「チロエ様式」の建築でした。東海岸のカストロにあるカストロ教会(the San Francisco de Castro Church)は、黄色い大きなゴシック風建築です。正面には最上部を薄紫色に塗った尖塔が2本そびえていて、おとぎの国の城のようです。外側はトタン張りですが、内部は重厚な木造りで、飾りのない、高いボールト天井が船底のような木組みを見せています。

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■素朴でユニークな木造の教会

©UNESCO/Lin linao

チロエ島では、アーチ状のポーチをもつ入口と、切妻の上に尖塔がひとつ立っている、素朴なスタイルの小さな教会が多く見られます。外壁は、くすんだ茶色の木肌か、白や青のパステルカラーです。短い薄板をうろこのように打ち付けた建物もあります。多くの教会は海のそばにあります。

カストロ市には、白壁で屋根だけ青い三重塔をもつリラン教会(Igresia de Rilan)、ネルコン教会(Church of Nercón)もあります。カストロ市の南、チョンチ(Chonchi)にあるテナウン教会(Church of Tenaún)には、正面に青い星印が描かれています。また、六角形の二重塔と、屋根の張り出しが長くて正面が星形に見えるコロ教会(Church of Colo)もあります。教会の内部にはカラフルに塗られたキリスト像が飾られ、青く塗った天井に星が描かれているところもあります。

■小島にもある世界遺産の教会

島の北部のダルアウェ(Dalcahue)にあるサン・フアン教会(Church of San Juan)は、木の色をそのまま生かしています。屋根だけ青くて白い尖塔があるダルアウェ教会(Church of Dalcahue)も、文化遺産に選ばれました。アンクーとのほぼ中間にあるケンチ(Quemchi)には、ビルプジ教会(Church of Vilupuili)と、ベージュの尖塔がのったコンチ教会(Church of Chonchi)が建っています。

小島のプケルドン(Puqueldón)では、アルダチルド教会(Church of Aldachildo)、イチュアク教会(Church of Ichuac)と、デティフ教会(Church of Detif)が世界遺産に登録されています。小島の先端に近いキンチャオ(Quinchao)のアチャオ教会(Church of Achao)は、板をうろこのように打ち付けた木壁が特徴です。ロス・ラゴス郡にあるカグアチ教会(Churgh of Caguach)とシリング教会 (Church of Chelín)も、世界文化遺産になりました。

■チロエ島へのアクセス

難易度:★★☆☆☆(公共交通機関で行けます)

サンティアゴのアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港 (SCL)から、プエルト・モン(Puerto Montt)のエル・テプアル空港(PMC)への直行便が、1日1便飛んでいます。フライト時間は約1時間45分です。プエルト・モンからチロエ島へは、フェリーで約30分です。

チロエの教会群/Churches of Chiloé

Chiloe Natural Castro Chile
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

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