おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

【世界遺産】バルデス半島は、アルゼンチンに育まれた動物のための「いのちのゆりかご」

2009年に公開されたドキュメンタリー映画『オーシャンズ』は、巨大なシャチ(オルカ)が浜のオタリア(アシカ科)を襲うオルカ・アタックが印象的でした。あのロケ地が、1999年自然遺産に登録された、バルデス半島(ヴァルデス半島 Península Valdés)です。 アルゼンチン南部にある、斧のような形をした半島は、広さ約3600㎢、海岸線約400kmで、穏やかな内湾に恵まれています。内陸は草原と砂漠地帯で、150万羽が群れるペンギン、1500頭を超えるアザラシ、絶滅しそうなクジラなど、たくさんの動物が棲む「いのちのゆりかご」です。6月から12月はクジラ、9月から3月はペンギンの観察ができます。

続きを読む

更新日: 2023年11月21日

広告

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

■ミナミゾウアザラシのふるさと

江の島水族館で飼育されていた、「あっかんべー」の芸をする、みなぞう(美男象)は、大きなミナミゾウアザラシ(southern elephant seal)でした。バルデス半島には、その仲間がたくさんいます。体長6m、体重5tにもなるミナミゾウアザラシが、1年中集まる海岸が、島の北端、プンタ・ノルテ(Punta Norte)の崖下にあります。体長3mくらいのメスに囲まれているオスは、1年に40頭ものメスを妊娠させるそうです。

広告

■オルカ・アタック!

シャチ(killer whale)は、白黒ツートンカラーのスマートな体型です。プンタ・ノルテには、2月から4月にかけて、大きなシャチがビーチまで寄ってきます。狙う獲物は、1500頭もの群れで暮らす体長2.6m体重400gくらいになるオタリアなどです。まさに映画『オーシャンズ』の1シーンです。

■ホエール・ウォッチング

波が穏やかで餌が多いフエボ湾や、サン・ホセ湾には、冬の6月から12月にかけて、体長17mのミナミセミクジラ(southern right whale)が赤ちゃんを産みに集まります。潮を噴き上げたり、ブリーチングといって飛び上がったりする光景は、プエルト・ピラミデ(Puerto Piramide)から出るホエール・ウォッチング船で見られます。

ところが、2003年から2013年までに赤ちゃんクジラ538頭を含む605頭が死んだ、というのです。クジラの皮膚や表皮の下の脂肪をつついて「食べる」ミナミオオセグロカモメを避けて、餌の多い岸から離れてしまったことで、栄養失調になったのではないか、ともいわれますが、原因は突き止められていません。

■バルデス半島への行き方

難易度:★★★☆☆(町まで行けば何とかなります

バルデス半島に一番近いプエルト・マドリン空港(PMY)へは、ブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港(AEP)から1日1便1時間50分です。
チュブット州の中心地トレレウTrelew空港(REL)へは、1日1便、2時間かかります。

バルデス半島/Península Valdés

Península Valdés Chubut Argentina
※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています

広告

観光のおすすめ記事

詳しく

【世界遺産】ロス・グラシアレス国立公園:ドンと崩れ落ちる大河が必見! アルゼンチンで外せない観光名所

サルタ - 自然遺産

アルゼンチンとチリの南部にあるパタゴニア地方には、約1万4000㎢のロス・グラシアレス国立公園(Los Glaciares National Park)があります。スペイン語の「氷河Glaciares」の名のとおり、活発に動くペリト・モレノ氷河(Glaciar Perito Moreno)などの、大きな氷河が47、小さなもので200以上あります。 北側には標高3405mのフィッツ・ロイ山など3000m級の山がそびえ、太平洋から吹きつける西風が、夏でも雪を降らせます。公園の東側は森林地帯や乾燥した大草原パンパスで、体高70cmくらいのプーズー(シカ)や、ラクダ科のグアナコなどがいます。 南極大陸、グリーンランドの次に広い氷河地帯は、1981年に自然遺産に指定されました。

詳しく

【世界遺産】クエバ・デ・ラス・マノスはアルゼンチンに残されたグレートジャーニーの手形

サルタ - 文化遺産

ざっと6万年前、人類はアフリカから移動を開始しました。探検家の関野吉春さんが、チリからタンザニアを逆行して歩いた「グレートジャーニー」は、テレビで紹介されました。氷河期で海の水が少なくなっていた時代は、アジア大陸と北米大陸の間にあるベーリング海峡も歩けたといいます。 人類の移動は、とうとう南アメリカの先端である、アルゼンチン南部のサンタ・クルスまでたどりつき、そこの洞窟に手形を残しました。 約9000年前のことといわれ、ピントゥラス川(Río Pinturas)流域の谷にあるクエバ・デ・ラス・マノス(Cueva de las Manos)遺跡になっています。1999年に世界文化遺産に指定されました。

詳しく

【世界遺産】カパック・ニャン:アンデスに広がる6カ国、3万kmにも及ぶ道路網の軌跡を見る

サルタ - 文化遺産

アンデス山脈から海岸の砂漠地帯へ延びた、インカの道があります。現地のケチュア語でカパク・ニャン(Qhapaq Ñan)、「偉大なる道」とよばれる道路網は、インカ帝国の首都があったペルーのクスコ(Cuzco)を出発し、4本の基幹道路からなります。スペインに征服された15世紀までの間に、道路の総延長3万km以上に拡大した道路ネットワークは、数百年にわたり、キャラバンなどの旅行者、飛脚、軍隊、商人など約4万人以上が利用していました。 帝国の東西南北に通じていました。南はボリビア、エクアドル、アルゼンチン、チリに延び、北はエクアドルからコロンビアに達しています。ユネスコの世界遺産に登録された道路の長さは697.450kmに及び、273のモニュメントが含まれます。指定外の道を合わせて全部の長さを足すと3万kmにもなるといいます。2014年、6カ国の共同申請で文化遺産に登録されました。今回はそんなカパック・ニャンが通る全6か国それぞれの見どころと概要を紹介していきます。

詳しく

【アルゼンチン】ウシュアイアでおすすめの観光スポット8選!魅力あふれる国へ行こう!

ウシュアイア - 山・渓谷,滝・河川・湖

ウシュアイアは、「南極に最も近い町」、「世界最南端の町」と言われているアルゼンチンの南端に位置している街です。夏でも気温は10℃程度で大変涼しいですが、冬は平均0℃で、1年を通じて寒暖差があまりない街になっています。軌道列車や世界の果て博物館など、世界最南端であることを感じさせる観光スポットがたくさんそろっています。また、アザラシや海鳥、ケープペンギンやマゼランペンギンと言ったここならではの生き物たちに出会うことができるのも魅力の一つです。普段なかなかできない体験ができるとあって、世界中からたくさんの観光客が訪れる人気の観光地です。今回は、そんなウシュアイアでおすすめの観光スポットを紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

詳しく

【世界遺産】ル・コルビュジエのクルチェット邸はアルゼンチンに

ブエノスアイレス - 文化遺産

2016年、日本の国立西洋美術館など、ル・コルビュジエの建築作品17件が、世界文化遺産に登録されました。アルゼンチンでは、1949年に建てられたクルチェット邸(Maison du Docteur Curutchet)が、文化遺産に登録されています。 (写真:ル・コルビュジエ ©UNESCO/ FLC/ADAGP/Oliver Martin-Gambier)

詳しく

【世界遺産】イスチグアラスト/タランパジャ自然公園群で恐竜の化石を発見!

アルゼンチン - 自然遺産

映画『ジュラシックパーク』より前の、中生代三畳紀 (2億5000万年~1億9000万年前) 後期の地球は、全部の陸地がひとつになったパングアと、パンタラという海に分かれていました。その後、長い長い時間をかけて、いまの5大陸に分かれたのですが、世界中に中生代の地層が残っています。2000年に世界自然遺産に指定されたイスチグアラスト/タランパジャ自然公園群という、アルゼンチン北西部にある砂漠では、その地層が露出していて、中生代の植物や恐竜の化石がたくさん見つかっています。

詳しく

【アルゼンチン】サルタでおすすめの観光スポット8選!魅力あふれる国へ行こう!

サルタ - 山・渓谷,砂漠・荒野,広場・公園,旧市街・古い町並み

アルゼンチンは、日本のちょうど裏側に位置している国。「南米のパリ」とも言われているヨーロッパの要素を受け継ぎながらも独自の文化を持つ国です。世界遺産の史跡に広大な氷河、ワイナリーなど自然と文化、グルメがそろう魅力ある旅行先として、年々観光客が増えている注目の海外旅行先になっています。この記事では、そんなアルゼンチンの観光スポットやグルメをはじめ、気になる治安や物価、マナーなどを、アルゼンチン旅行に役立つ情報をご紹介。この記事をご覧になれば、アルゼンチン旅行を漠然と考えている人も、きっと具体的なイメージが膨らむこと間違いありません。

詳しく

【アルゼンチン】エル・チャルテンの観光スポットおすすめ5選!充実した旅行を!

エル・チャルテン - 山・渓谷,滝・河川・湖

アルゼンチンは、日本のちょうど裏側に位置している国。「南米のパリ」とも言われているヨーロッパの要素を受け継ぎながらも独自の文化を持つ国です。世界遺産の史跡に広大な氷河、ワイナリーなど自然と文化、グルメがそろう魅力ある旅行先として、年々観光客が増えている注目の海外旅行先になっています。この記事では、そんなアルゼンチンの観光スポットやグルメをはじめ、気になる治安や物価、マナーなどを、アルゼンチン旅行に役立つ情報をご紹介。この記事をご覧になれば、アルゼンチン旅行を漠然と考えている人も、きっと具体的なイメージが膨らむこと間違いありません。

広告

のおすすめホテル

アルゼンチンへの旅行も
航空券とホテルをセットでお安く予約!

アルゼンチンの 航空券+ホテルを探す

トラベルブックの今週のおすすめ

広告

運営会社