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【世界遺産】ブルー・ナ・ボーニャの古代の遺跡でアイルランド先史の歴史を振り返る

アイルランド北東部のボイン川流域のなだらかな丘陵地帯、ボイン渓谷には先史時代に造られたさまざまな形の史跡が点在しています。ニューグレンジ(Newgrange)、ノウス(Knowth)、ドウス(Dowth)の3つの墳墓を中心として、大小を含む周辺の先史的遺跡とともに、ブルー・ナ・ボーニャ(Brú na Bóinne)は、 1993年に世界文化遺産に登録されました。 5000年の歴史をもつこの遺跡群は、アイルランドの国定史跡にも指定されています。また、これらの遺跡からは、渦巻きや菱形、蛇状の模様が彫刻された謎めいた巨石が見つかっており、宗教的にも天文学的にも、その謎はいまだ解明されておらず、多くの考古学者を惹き付ける魅力をもった場所となっています。

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更新日: 2023年11月21日

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■ブルー・ナ・ボーニャ一番の見どころ、ニューグレンジ

ブルー・ナ・ボーニャの一番の見どころは、なんといってもニューグレンジです。小高い丘のような造りの塚で、内部には玄室につながるまっすぐな長い通路が伸びており、冬至の日の早朝に、一直線に日が差し込むように造られています。また、屋根の防水技術に優れていて、5000年がたった現在でも、雨水1滴が入る余地もないほど、精巧に造られています。

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

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■膨大な数の巨石美術も見られるノウス

ノウスは大きな羨道墳で、1つの大きな塚とその周囲の17個の小さな墳墓で成り立っています。内部には東西に走る2本の羨道があり、それぞれが交差することなく石室へとつながっています。ここでは、大きな石に彫刻を施した、膨大な数の巨石美術も発掘されています。

■最も古い史跡、ドウス

3つの墳墓の中では最も古い史跡で、ニューグレンジと同様、冬至の時期に太陽の光が羨道に射し込むようになっています。十字型の石室がある内部まで入ることはできませんが、近くを見学することは許されています。

■ブルー・ナ・ボーニャ‐ボイン渓谷へのアクセス

難易度:★★★☆☆(町まで行けば何とかなります)

ダブリン(Dublin) からビジターセンターまで、車で約50分です。
ビジターセンターからバスで10分です。

ブルー・ナ・ボーニャ ボイン渓谷の遺跡群/Brú na Bóinne - Archaeological Ensemble of the Bend of the Boyne

Donore Co. Meath Irland
353 41 988 0300(ブルー・ナ・ボーニャビジターセンター/Brú na Bóinne Visitor Centre)
11~1月9:00~17:00/2~4月9:00~17:30/5月9:00~18:00/6~9月中旬9:00~19:00/9月中旬~末/9:00~18:30/10月/9:30~17:30
12月24日~27日・ノウスは冬期は閉館
ニューグランジ€6/ノウス€5/ビジターセンター展示€3(遺跡群の見学はビジターセンターでチケットを買い、そこからバスで行くシステムです。事前予約ができず、先着順での見学となります)/※名称は、データ部分のみユネスコ日本サイトの表記に合わせています
http://www.worldheritageireland.ie/bru-na-boinne/visitor-information/

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