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ダブリンの歴史と魅力
まずは、簡単にダブリンの成り立ちについて説明します。ダブリンという名前は古ゲール語で「黒い(暗い)水たまり」を意味しており、これは9世紀頃に侵略してきたバイキングに命名されました。現代のゲール語名ではÁth Cliath(アハ・クリア、たくさんの水たまりの意)となり、空港や道路標識にはBaile Átha Cliath(=ダブリン・シティ)と表記されています。
アイルランドはバイキングに続いてイングランドに侵略され、支配下に置かれていました。その結果、長く独立運動やテロによる紛争が絶えず、経済面でも不遇な時代を送ります。
しかし90年代の好景気や1998年のベルファスト合意などによって国内の治安や経済状態が格段に良くなり、現在ではヨーロッパの中でも安全な都市と言われています。
そのため、女性の一人旅や初めての海外旅行でも比較的安全です。
また、市内だけなら徒歩で回れるスポットも多く、さらにトラム・バス路線が発達していることからも、誰にでも歩きやすい都市と言えるでしょう。第一公用語はゲール語ですが、日常会話では英語が使われているのも助かるポイントです。
ダブリン観光に行くなら外せない、おすすめの定番観光スポット
最初に訪れるならダブリン・リトルミュージアム(The Little Museum of Dublin)
ガイド付きでダブリンについて楽しく学べる「小さな美術館」です。20世紀の歴史や文学関連のコーナーの他、市民に寄付されたアイテムを通して近代のダブリンの息吹を感じられます。
ダブリン出身のバンドU2のコーナーもあります。セント・スティーブンス公園のすぐそばと便利な立地なので、気軽に立ち寄ってみましょう。
なお、ガイドツアーは売り切れてしまうこともあるので、事前にウェブサイトからチケットを購入しておくと安心です。
The Little Museum of Dublin
- 15 SAINT STEPHEN'S GREEN DUBLIN
- +353 1 6611000
- 9:30-17:00 木曜のみ20:00までオープン
- 無休
こちらではさらに、「市民ガイドとお茶ができる」という無料の企画を実施しています。まさにアイルランド人のサービス精神やおもてなし好きな気質を表すサービスで、カジュアルな場で現地の人の話を聞きたい方におすすめです。下記のウェブページより事前予約の上、一度に2人まで利用できます。
ダブリン城
13世紀初頭に建てられた城で、初めはイングランド(後にイギリス)に使用されていました。
1684年、火事で多くの部分が消失したため、現在見られる建物はほとんどが17〜18世紀に建て直されたものです。1922年、イギリスからの独立に伴いアイルランド政府に管轄が移り、現在では儀式の際などに使われています。
また、城内にあるチェスター・ビーティ図書館(入館無料)には日本美術のコレクションもあります。
国立博物館
ダブリン市内の国立博物館は「考古学部門」「装飾美術と歴史部門」「自然史部門」と3館あります。「タラのブローチ」など国宝級のケルトの遺物を見たいなら考古学部門、歴史やアイルランドの現代美術なら装飾美術と歴史部門というように、興味に合わせて選んでください。
トリニティ・カレッジ
国宝「ケルズの書」が展示されている図書館のある大学です。1952年にエリザベス1世によって設立した歴史ある大学で、建物の荘厳な美しさも見ごたえがあります。敷地内への立ち入りは自由ですが、図書館に入るには行列することも多いので、事前にオンラインでチケットを購入しておくのがおすすめです。
Trinity College
- College Green Dublin
- +353 1 896 2320
- 5−9月の月−土8:30-17:00 日9:30-17:00 10−4月の月−土9:30-17:00 日12:00-16:30
- 無休
- 入館料€9〜
絶景に感動!アイルランドで一番人気な名所「モハーの断崖」
モハーの断崖はアイルランド観光の中でも人気のスポット。まるで何かで切ったような断崖は美しく、打ち寄せる波とともに見応えがあります。天候によりますが、時には水しぶきが断崖に来ることもあり、綺麗なだけでなく迫力があります。
そして断崖までは歩いて行かなくてはならず、ウォーキングやトレイルコースとして人気があり、ガイドツアーに参加して訪れることもできます。また、断崖とは反対方向には牛が放牧されていたり、レトロな城が見えたりとアイルランドならではの風景を堪能できます。訪れる際は、歩きやすい靴と雨具は必須です。
古代ロマンにワクワク♪ピラミッドよりも古い「ニューグレンジ遺跡」
ニューグレンジは、アイルランドの首都ダブリンから車で約1時間のミース州にある古代遺跡です。ブルー・ナ・ボ―ニャ遺跡群を構成する3つの遺跡の1つであり、先史時代の歴史を知るうえで重要な古墳だとして世界遺産にも登録されている遺跡です。
ニューグレンジはブルー・ナ・ボ―ニャ遺跡群の中でも最大の遺跡。お椀をひっくり返したような形の古墳が多くあるのが特徴で、大きい物は実際に中に入ってみることが可能です。1年に一度、冬至の日、ニューグレンジ遺跡中心部まで一筋の太陽光が差し込む作りになっているというから驚きです。
移動時間も特別な時間…♪列車で巡るアイルランドの旅
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ダブリン文学散歩
アイルランドはノーベル文学賞の受賞者を4人も輩出している国です。他にも世界的に有名な作家や詩人が数多くおり、彼らが暮らしたダブリンは文学ファンから高い人気を集めています。ちなみに「怪談」で知られる小泉八雲もダブリン育ちです。こちらでは、文学散歩をしたい方へおすすめのコースを紹介します。
ダブリン・ライターズ・ミュージアム
アイルランドの文豪たちの書簡や肖像画などが展示されている美術館です。「ガリバー旅行記」を書いたスウィフトや、「幸福な王子」のワイルドなど、日本でもおなじみの作家の資料も見られます。18世紀の邸宅を利用した建物そのものにもぜひ注目してください。
Dublin Writers Museum
- 18 Parnell Square N Rotunda Dublin 1
- +353 1 872 2077
- 月〜土09:45 - 16:45 日祝11:00 - 16:30
- クリスマス前後
- 入館料€7.50
ジェームズ・ジョイス・センター
「ユリシーズ」「ダブリン市民」などの著作で知られる20世紀文学の巨匠、ジョイスはダブリン生まれです。彼の生家はすでに残っていませんが、このセンターには彼に関する資料や著作の説明、映画などが揃っています。
The James Joyce Centre
- 35 N Great George's St Rotunda Dublin
- +353 1 878 8547
- 月〜土10:00-17:00 日12:00-17:00
- 10〜3月の月曜、クリスマス前後、イースター、3月17日
- 入館料€5
オスカー・ワイルドの家と銅像
少年期にワイルドが住んでいた家がダブリン中心地のメリオン・スクエアにあります。現在はアメリカン・カレッジが所有しており、事前の申し込みによりツアーで中を見せてもらうことが可能です。
また、向かいのメリオン・スクエア側にはワイルドの銅像があります。普通の偉人の像と違って、寝そべってリラックスしている変わったスタイルで、ワイルドらしさが出ているとファンからも好評です。
Oscar Wilde House
- 2 Merrion Square Dublin 2
- アメリカン・カレッジ+353 1 676 8939
- 予約のみ
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ダブリンの穴場観光スポット&ラグビーファンの聖地を紹介!
セント・ミシャン教会
リフィ川の北側、フォー・コート裁判所の裏手にある小さな教会ですが、地下に納骨堂があり、今でも多数のミイラを見られます。1798年の反乱で、イングランド支配に反抗して処刑されたシアーズ兄弟もこちらに埋葬されています。
一説によると、アイルランド人作家のブラム・ストーカーはここで代表作「ドラキュラ」の着想を得たそうです。現在は休止されていますが、以前はミイラの一体と握手することができました。
St Michan’s Church
- Church St. Lower Dublin DUBLIN 7
- +353 1 872 4154
- 季節により変動
- 日
アビバ・スタジアム
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せっかくヨーロッパに行くのなら、サッカーやラグビーの聖地を見たいというスポーツ好きの人には、アビバ・スタジアムのツアー観光がおすすめです。元はランズダウン・ロードと呼ばれた歴史あるスタジアムでしたが、老朽化により2007年に取り壊され、2010年に再オープンしました。
ラグビーのシックス・ネイションズやサッカーのヨーロッパ・リーグなど国際試合も多く行われています。スタジアム・ツアーは試合などで使用されていない日は毎日行われ、大人€10で参加できます。予約は下記のウェブサイトの「Tour Booking」から可能です。
ダブリン観光の基本情報
ダブリンの観光スポットを効率よく回るには?
街の中心にはリフィ川が東西に流れており、ダブリンの主だった観光スポットはその両側に点在しています。そのため、できるだけ行き先を午前中は川の北側、午後は南側などとまとめると移動時間を短縮できます。
また、2本の目抜き通り、オコンネル通りとグラフトン通りの位置を頭に入れておくと迷いにくいかもしれません。どちらの通りにもビジターセンター(観光案内所)がある上、オコンネル通りには高さ120mのスパイア(尖塔)があり、暗くなると空に光を放つので良い目印になります。
なお、グラフトン通りの南端にはセント・スティーブンス公園とルアス(下記参照)やバスの乗り場があります。
ルアス(路面電車)の乗り方
ダブリンで最も新しい乗り物と言えばルアス(Luas)です。2004年に開通し、2017年12月より市の中心部も網羅するようになりました。RedとGreenの2本のラインがあります。街中心の観光スポットはほぼ中央ゾーン(Zone Central)内に収まりますが、行きたい場所まで何ゾーンかかるか確認してから切符を買いましょう。
自動券売機や路線図は乗り場に設置されており、改札はありません。ただし、車内で抜き打ちチェックが行われることもあるので、切符は降りるまでなくさないようにしてください。片道・往復切符の他、下記で紹介するLeap Card(乗り場にタッチポイントがあるので、乗車前と降車後にそれぞれタッチする)も使えます。
リープ・ビジターカード(Leap Visitor Card)
観光中に交通機関をよく利用する予定なら、リープカードというICカードがお得です。観光客用のビジターカードは1・3・7日間有効で、それぞれ€10・€19.50・€40でダブリン内の下記の交通機関が乗り放題になります。ただしデポジットとして€5必要になり、観光用のホップオンバス(Hop on/Hop off tour)には使えません。
【リープカードが使える交通機関】
・Airlink(空港バス)
・ルアス
・ダブリンバス
・鉄道(ダブリン区間内)
カードは空港や市内のバス営業所などで購入できます。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
ダブリン観光のベストシーズンは?
極端に冷え込んだり、大雪が降ったりすることは滅多にない土地ですが、冬は日没が4時半〜5時と早いため、やはり5月〜9月の夏季がベストです。ただし夏でも気温は通常20〜25℃程度までしか上がらず、天気も変わりやすいため、上着と雨具は必ず持参しましょう。
1年で最もにぎわうのは3月17日のセント・パトリック・デーで、ダブリン市内でもパレードが開催され盛り上がります。この日を希望するなら、ホテルは早めに予約しておきましょう。
また、「ユリシーズ」の日である6月16日のブルームス・デーも、ツアーやイベントが行われ、街中ジェイムズ・ジョイスの扮装をした人たちで賑わいます。季節的には良いシーズンなので、文学好きな方だけでなくとも楽しめます。
ダブリン観光におすすめのホテル情報
ザ・クラレンス(The Clarence)
おしゃれでセンスの良いホテルに泊まりたい方におすすめなのがこちらです。U2のボーカル、ボノが経営しており、ダブリン屈指のファッショナブルさを誇ります。部屋ごとにインテリアが違い、シェーカーやカスタムメイドの家具やステンドグラスのランプなどで整えられています。場所はテンプルバーから徒歩2分、トリニティ・カレッジやダブリン城からは徒歩10分以内と非常に便利です。
また、付属のバー(The Octagon Bar)もアールデコのテーマで美しくまとめられていて、賞を取ったカクテルなどが楽しめます。こちらは宿泊しなくても利用できるので、「ボノのホテル」を体験したい方はぜひ立ち寄ってみてください。
ザ・フォー・コーツホステル(The Four Courts Hostel)
街の中心部でバジェット系の宿泊先をお探しの方にはこちらのホステルがおすすめです。男女兼用から男女別まで大小のドミトリーが揃う他、バスルーム付きのツインやダブル、ファミリールームもあります。キッチンで自炊もでき、無料Wifiも完備しています。さらに、無料の朝食やダブリン空港からのシャトルバスがあり、サービスの良さはホステルとは思えません。毎日ウォーキングツアーやパブクロールが開催されているので、参加して友達を作るのも良いでしょう。また、ホステルの裏に有料駐車場があり、一晩€10で停められるので、レンタカーを利用する人にも便利です。
The Four Courts Hostel
- 15-17 Merchant's Quay Dublin 8
- +353 1 672 5839
ダブリン観光は計画的に
ダブリンには、今回紹介した以外にも、観光スポットがまだまだたくさんあります。ぜひゆっくり時間を取って欲しいところですが、そうもいかないという場合はしっかり計画を立てて回りましょう。現地ではぜひ、パブでギネス片手にダブリンの活気ある雰囲気を味わってください。